第四十一話 ハイスコア・ゲーム(10)
「永遠乃芽衣さん。私とお友達になってください」
予想外・・・いや、案外・・・予想外でも無い。
その言葉が小姫から発せられる。
隣の優花里をチラッと見てみる。今日は水色の水着で、少し目が潤んでいる。アホかコイツ。
校長先生はTHE安心、みたいな顔をしていた。
肝心の永遠乃芽衣は、赤い顔と鋭い眼光で小姫を睨んでいる。小姫の無邪気な好意は、永遠乃芽衣のプライドを傷つけているのだ。
ー
その日の休み時間。
「ねっ、願い通り!来てあげましたわ!」
永遠乃が俺たちの元にやってくる。
「よろしくね、芽衣ちゃん」
小姫はもう既に呼び方を決めていた。
「めめめめ、芽衣ちゃん!?」
「だって。お友達だから。苗字では呼べないよ」
「じゃ、じゃあ、私は、ここっ、小姫ちゃんって呼ばせてもらうわよ!」
永遠乃芽衣・・・
コイツもしかして・・・
「おい、永遠乃芽衣。お前、本当は友達いねーんじゃねーの!?」
「ぬぅわーっ!!!!何を言ってますの!!!・・・」
永遠乃芽衣がクラスを見渡す。
こいつ、側近だとか、自分が絶対だとか、そういう支配的なことばっかりで、マジで対等な人間っていないんじゃねーの。
「私がいるよ、芽衣ちゃん」
小姫が笑う。小姫!外見だけじゃなくて中身も良い子だ!
「ふーん、それなら私も自動的にお友達だね、芽衣ちん」
優花里はニヤつきながら喋る。
「し、しょうがないですわね・・・」
そう言いながら笑う永遠乃芽衣。
特異体質、お人形みたいな女の子、鹿美華小姫。
おっぱい普通。
小早川製薬の情熱貧乳痴女ボディーガード、小早川優花里。
ド貧乳。
小姫のライバル、永遠乃財閥の御令嬢、永遠乃芽衣。
巨乳。
むほほっ・・・
「今日から3人で帰ろー」
「良いですわよ。ただしお父様から買い食いは千円までと決められていますの」
「えっ!千円って豪遊できるじゃん!」
「うふふっ」
「じゃ、放課後ねー」
うんうん。なんかいい感じ。
これでギスギスした空気もなく、学校生活を送れると信じたいぜ。
・・・って、3人で帰る!?
「って俺わい!!!!」
無視をしてガールズトークに花を咲かせる3人。




