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第四十話  ハイスコア・ゲーム(9)


翌日。

学校への道。登校時間。


「・・・という事があった」

俺は小姫もいたけど、昨日の出来事を優花里に話をした。羽田と戦った事。勝った事は大袈裟に言った。

そして永遠乃芽衣が流行病に倒れたから病院へ連れて行ったと言うこと。



「おい、それは分かったけど、シールは?」

「あっ」

「あっ!じゃねーよクソ童貞!」

「いや待て、永遠乃は多分1週間は休むはずだ。ゲームは本当に打ち切りか、延長になるはずだ」


「なるほどね」



しかし、教室に入ると、マスク姿の永遠乃芽衣がいた。


「お、おい・・・」

「ご、ごきげんよう・・・皆様」

「何やってんだお前、昨日の今日で、休めよ!」

「私がこのゲームを止めるわけには行きませんわ・・・」

真っ赤な顔で喋る永遠乃。苦しそうだ。つーか、周りにも感染しちゃうだろこれ!!!


「お前、そこまでして・・・」

どんな執念なんだよコイツ。


「永遠乃のプライドが許せません。ゲームの中止・・・そして・・・」



そういって、永遠乃は胸元に手を突っ込み、シールを取り出した。



「貴方に助けられた屈辱・・・」

シールを重ねて貼った分厚い塊が右胸左胸で2つ。

それを俺に手渡してくる。



「ゲームも続けるし、これは貴方への謝礼・・・私の命を救った謝礼ですわ」



「やったじゃん、お前」優花里が隣から話しかけてくる。


きっと、受け取りを拒むこと、それもコイツのプライドを傷つける・・・


「ありがたくもらう。だから、お前は休め」



それでも永遠乃は出席し続けた。

気がつくと、それはゲーム最終日になっていた。

シールの変動はない。



朝、全校集会が行われた。



「え、えーっ、それでは、結果発表・・・」

既に結果を知っている校長がとても気まずそうな顔で壇上に立っている。



「ゆ、優勝は・・・鹿美華小姫さん・・・」



ぱち、ぱちぱち・・・

まばらな拍手。だれもその勝利を歓迎していない。



俺たちはシールを小姫に渡していた。



小姫は凛々しく、壇上に上がっていく。



「そ、それでは、鹿美華さん・・・優勝の権利として・・・願い事を・・・あっ、これはアレですよ。あくまで現実な願い事!校長である私が不可能と認めた場合はですねぇ、ええ、もちろん無理ですからね」



壇上のスタンドマイクの位置に立つ小姫。



俺たち全校生徒を見下ろしたあと、同じく壇上に座っている永遠乃を見つめる。





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