第三十三話 ハイスコア・ゲーム(2)
「ったくなんでまたこんな面倒な事始めたんだ?あのお嬢さんは」
優花里がぼやいている。つーかお前・・・
「どこにつけてんだよそのシール」
「は?お前こそ右腕に付けて大丈夫?」
優花里はおっぱいの右にシールを貼っている。
俺は右腕にそれを貼っていた。自分の中で一番自由に動かせるのは腕だ。
(永遠乃のアイツは、小姫ちゃんを退学させようとしてるのか?)
優花里は小姫に聞こえない大きさで俺に聞く。
たしかにそう思えるだろう。俺と永遠乃芽衣の事は知らないしな。
(ああ・・・なんとしてでも、勝たねーと)
期限は一週間か。
その時。オカッパが飛んでくる。
優花里のストーカー、甘山だ。
「優花里たんのシール発見ん!!!!」
という大義名分を得た甘山が優花里の右おっぱい・・・いや、おっぱいというにはあまりにも無いので胸、右胸と表現する!
それに触れようとしている。
その手の向かう方向を俺は手で弾いた。
「やめろっ!」
気持ち悪いやつだなコイツは・・・って!
こいつ!!!!股間にシール貼ってる!
「ひっ、ひぃー!」
俺は腕を伸ばし、金の玉を掴み取るように俺は甘山のシールを奪い取った。
ちらっ。
「3・・・」
しょ、しょぼ。
「か、返せよぉ、僕のシール」
「奪ってみろよオカッパ」
俺はシールを肩につける。コイツの身長じゃ届かない。ふふふ・・・
甘山は涙目で敗走している。
「おい、童貞」
優花里が俯いている。
「その呼び方、やめろよ」
「あ、あんまり、勘違いさせんじゃねーよ」
何故か殴られる俺。
さて、3点のシールを奪った俺。
今は-17点か。あれっ?甘山よりも点数低くね?俺?
「あーら、精が出ますわね」
永遠乃が現れる。ちょっとドキッとする俺・・・コイツと耳を舐めあったのか。エロ。
「ヘンテコなゲームを始めるのもお嬢様の特権かよ」
「ふふふ。なんとでも言いなさい」
「ってお前・・・」
永遠乃は身体に4つシールを貼っていた。
「ふふふ。私の部下の一部からシールは既に譲ってもらっていますわ」
「さすがお嬢さんだな」
「楽しみにしてますわよ、一週間後・・・鹿美華さんもね」
少し離れた位置にいる小姫を睨みつけている。
小姫・・・こんな緊迫のシーンなのに、おでこにシールを貼っているからシリアス感が・・・ない!
「小姫ちゃんは負けないわ!」
優花里が割って入ってくる。
「ふふふ。どうぞご勝手に」
翌日。既に状況は動いていた。




