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第三十二話 ハイスコア・ゲーム(1)


小姫が帰ってきた。

週の始まり。


俺は複雑な気持ちを持ちながら、小姫と優花里の3人で登校する。


小姫はこの前の事など、何も無かったかのように、優花里は俺へのキスなど忘れたかのように振舞っている。

俺は俺で、永遠乃お嬢さんの件もあって頭がいっぱいだった。


ざわついているクラス。

「今日は緊急の全校集会があるみたい」


そうして場面は切り替わり、体育館。

全校生徒が集まっている。壇上には偉そうに永遠乃芽依が座っていた。


そして、校長が語る。


「えーっ、ごほん。君たちには、より刺激的な毎日を過ごしてほしいと、ご令嬢からあるゲームの提案があった。ここからはご令嬢が説明しますので、どうぞ」


校長・・・権力なさすぎるだろ・・・


永遠乃芽衣が喋るタイミングで、生徒達にカードのような物が配られた。



「いまお渡ししたカードは、めくるとシールになっていますの」



これはシールなのか。



「我々のグループが開発したそのシールは、何度貼ったり剥がしたりしても劣化しない優れものですわ」


へぇ。


「今日から生徒の皆様にはそのシールを、身体の一部のどこかに貼って生活していただきます」


なにそれ?


「そのシールの内側・・・つまりのり面には、数字が書かれています。外側、つまり貼った後はその数字は見えません。その数字はランダムに割り振られています。最大2桁で最高値は20点。運の良い人はそれを既に手にしておられます」


ふーん?


「これから1週間後、身体に貼っていたシールの点数が一番高い人が、一位で勝利となります」


「一番低い方は、罰を受けるでしょう」

なんの罰だよ!


「そして、そのシールは奪い合い自由です。奪われて何も無い方は0点です」

なるほど、奪って、一番高い点数の奴が勝ちって事か。



「その手段、方法は問いませんわ。そして一位の方には・・・ひとつだけ、なんでも願いを叶えてあげますわよ。もちろん現実的なものですが・・・例えば、誰かを退学させたい、とか、ね」



そう言って、永遠乃芽依は俺の事を睨んでいた。



「それでは、教室に戻りましたら、ハイスコア・ゲーム開催としますわ」


ちょっとだけ、面白そーじゃねーか!



俺は周りにバレないように、チラッと自分のシールの数字を見てみた。


えっ!?




〝ー20〟と書かれている。



ま、マイナスとかあんの!?

あの女・・・絶対ハメやがった・・・

俺のこと・・・!




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