第三十一話 永遠乃芽衣(3)
「なっ!何をしてますのっ!あっ!」
こうなりゃ、やってやる!
今日は小姫も優花里も!永遠乃芽依の取り巻きもいねぇ!この部屋は2人!思春期の男女がふたりだ!
俺は舌の先を永遠乃の耳の穴に少しずつ侵入していく。なんだか、ちょっと苦い気がする・・・
(喋れよ)
「しゃしゃしゃっ!喋りませんわっ!」
膝を落とし、崩れる永遠乃。俺はそれを逃さない。次は耳をパクリと口で覆う。
やってる方もそれなりに良い気分だな。ムフフ・・・
「いやっ、やめてっ、あっ」
(喋って楽になれ)
「わ、私はただ・・・嫉妬しているだけですの」
は?嫉妬!?
「本当ならあの子が学校にいるという情報を横流しして、怖い系の方にイタズラさせることも出来ますわ・・・でもしませんの。それは永遠乃芽依としてのプライドですわぁあはぁっ!」
とりあえず、この女が小姫の体質の事については触れておらず、おそらく知らない、という事はわかった。
尋問は終わる・・・しかし、舐めたい。この女の耳を・・・
いやいやいかん!健全な男子であるべき!
こんなエロ描写続いてたまるか!
「どうもな、永遠乃芽依」
「・・・もう、終わりですの?」
なっ!?ええーっ!?
永遠乃の眼が漫画みたいにハートになってる!!!
ちょっと待て!健全男子でいたい!
それに、俺は・・・さっき、自分の気持ちがわかった。
せ、性欲に負けるな俺!
「ふん。こんな色仕掛けに乗るなんて、案外永遠乃のご令嬢もチョロいもんだな。帰るぜ」
俺は前屈みになりながら、部屋を出ようとした。
「最大級の屈辱ですわね・・・わかりましたわ。これは宣戦布告という事・・・」
「宣戦布告!?」
「鹿美華さんの件は、他者に漏らしたりはしませんわ。でもね、この学校のルールで、正当にあなたたちに勝負を挑みますわよ」
「はぁ?何言っちゃってんの?」
「特に奏爽律・・・乙女心を弄んだ事、絶対に許しませんわ」
「じゃ、これは返納って事でいいな?」
俺はいつの日か渡されていた会員証を前屈みのまま永遠乃に渡す。
「もちろんですわ!」
そう言って永遠乃は業務用シュレッダーにそれを放り込んだ。ザザザ・・・粉々になる会員証。
「私のワンコになっていれば良かったものの・・・屈辱ですわ!」
「ふん。知らねーよ」
そう言って、前屈みのまま生徒会室を出る。
出て、股間と頭を冷やし、学校の階段を降りたあたりから、結構な冷や汗が出てる。
や、やべぇ事しちゃってね!?俺!?
これ、小姫が狙われる機会も増えるって事じゃね?
まぁいい。決めたんだ。
好きな女を守る。そうだ。
負けるもんか。




