第三十話 永遠乃芽衣(2)
「で?用件は?」
俺は生徒会室の扉を閉め、永遠乃芽依に問う。
「何度も言ってるでしょ。生徒会に入りなさい」
「それは無理だって」
「どうしてですの?」
俺は小姫のボディガード。
「忙しいんだよ」
近づいてくる永遠乃芽依。
「何にお忙しいのかしら?」
・・・予感がする。
この女、俺を探っている。
「俺はな、将来、プロゲーマーになるつもりなんだ。その練習に日々励んでいる」
適当な嘘をついてみる。
「あら、嬉しい」
「え?」
「その夢から逸れて、私のところへ来てくれたという事ね?」
な、何言ってんだこの勘違いお嬢様!
「おっ、お前があまりにもうるさいから、付き合ってあげてるだけだ」
「そろそろ・・・教えてほしいものですわ」
また、永遠乃が俺の耳元で囁く。
(貴方達は、泳がせてあげているだけですの)
そして今度は・・・その舌で間違いなく俺の耳を軽く舐めた。俺は完全に頭が真っ白になる。
「永遠乃財閥の領域に、鹿美華のお嬢様が転校生としてやってくる・・・こんな事、普通じゃありませんわ。それに、同じクラスに転校生が同じタイミングで更に2人」
俺は頭を振って、色仕掛けで犯された切り替える。
「そして貴方の強さ・・・間違いないですわ。貴方とあの水着女は護衛」
「さてどうかな?」
や、やべぇ。機転の利いた台詞が出てこねぇ!
「分かりますわよ。お嬢様というのは守られて当然・・・でも、異常すぎますわ、この状況・・・」
「知るかよんなもん」
「そこまでして、鹿美華さんを守り、わざわざ敵地へ隠す必要がある、という事・・・そうじゃありませんか?」
「知らねーって!俺は!」
「本当に素直じゃないのですね。ワンコちゃん」
「ワンコ!?」
「私が貴方をちょっとずつ、耳責めした意味が分かりますの?これが尋問なのです」
そう言ってまた、永遠乃が俺に近づく。
(さぁ、答えなさい・・・)
そう言って、永遠乃の生暖かい舌が、俺の耳の穴に入ってきた。
や、やばい!なんだこれ!頭が真っ白になる・・・脳が溶けそうだ・・・
「小姫は・・・」
(その調子よ)
俺の耳の上を柔らかい唇が挟んでいる。それしか考えられない。
「小姫は俺が・・・」
(吐いたら楽になるわよ。そしたらもっともっと・・・気持ち良いことを・・・)
「小姫は俺が守りたい女だ。好きなんだよ」
自分でも思ってない言葉が出てきて、それに恥ずかしくなって、正気に戻る。
「そんな言葉は期待してませんわ」
「あっぶねー。お前の色仕掛けにハマるところだった」
「舐め損・・・」
舐め損!?そんな言葉あんの!?
でも俺の欲望のスイッチは入っていた。
「おい、永遠乃芽依。お前こそ、俺たちの何を知ってるっていうんだ。答えろ」
俺は不慣れな舌遣いで、永遠乃の耳の穴に舌を入れてみる。




