第二十七話 迎え撃つ(4)
「以上が報告です」
居間には、鹿美華家・・・小姫とその両親、そして執事の爺さん、俺、女医の心身清美の6人がいた。
女医の報告・・・それは俺が何でもないという報告結果、それを聞いた全員が期待はずれみたいな顔をしている。
「わっ、私は仕事に戻ります」
女医はそそくさと退散した。ずるい!この気まずい空気から逃げやがった!
「お前は血も凡なのか」
小姫が呆れた顔をする。つーか、小姫お嬢さんよ!学校で振る舞う態度と全然違うんじゃねーの!?ちょっとムカつく!でも私服可愛い!
「う〜ん、なんかごめん」
「まぁまぁ、人生ってうまく行かないことの方が多いのよ」
小姫母がフォローを入れる。
「ところで君。ボディガードの方はうまくいってるのかね?」
小姫父が尋ねる。相変わらず〝君〟呼ばわりですかトホホ・・・
「ま、まぁ、それなりには」
「ガンマンきよしの訓練が身についてるから、俺が試してやろう」
「えっ!?」
そう言って小姫父はどこからともなく・・・
ロケットランチャーを取り出してきた。
ちょっと待て!
「おっ、お父さん!?ロケットランチャーは危なくないですか!?」
シュポーン。発射されるロケラン。
目の前まで飛んでくる。
待て、これどうしろって!?
避けたら?家が壊れる?
いや待てよ俺が受けたら俺が死ぬ!?
ロケランの軌道を見ろ・・・
俺は手首をしならせ、その弾の軌道を刺激を与えないように優しく変更した。
軌道を変えた弾は開いていた窓から外へ抜けていく。
「ちょっとお父さん!」
小姫も流石に驚いている。
「安心しろ。あれはボディガ用のゴム弾だ。殺人用じゃない」
・・・ゴム弾って便利すぎだろ。
その台詞を語った瞬間、小姫父の顔が強張る。
「おぃ!君ぃ!君にお父さんと言われる筋合いは無いんだ!無いから撃ったんだぞ!」
ひぃ!ひぇっ!
「すっ!すみませんお父さんーっ!」
「それをやめろと言っているんだぁっ!!!」
その時。
遠くで爆発音。
静まり返る居間。
「あれれ?俺?もしかして実弾撃っちゃいました?」
と小姫父。
いや・・・
俺が触れた時の感覚・・・それを思い出すと・・・
たしかに金属の感覚はなかった・・・
な、なんかやばい気がする!
「小姫っ!!!」
俺は無意識に、小姫を庇っていた。
その瞬間、屋根が吹き飛ぶ。
敵襲だった。




