第十七話 秘密(4)
放課後の道。
俺と優花里は2日目の下校。目先には小姫がいて、適正な距離を取っている。
「おい、優花里」
「呼び捨てすんな童貞」
「俺の下駄箱にこんなものが入ってた」
手紙を優花里に渡す。その時、ちょっと手が触れて、ちょっとだけやらしい気持ちになる。
・・・もしこれが小姫だったら、火傷しているのか。
〝オマエノヒミツシッテイル〟
「何これ?脅迫文?」
「分からない。ただ、警戒は必要だ」
「お前の秘密知った所でどーにもならねーって!」
爆笑している優花里。その大声に一度小姫が振り向いた。やっ!やべぇ!ふざけてると思われる。
俺たちはボディガードの顔に戻る。
そして、小姫は爺さんと合流し、消えた。
「しかし驚いたな。財閥争いってのがあるんだな」
「女子同士、ギスギスしてたね」
「どっちも生理でイライラしてんだろ?」
しかしまぁデリカシーのない女だ。コイツは。
「財閥について、調べてみるよ」
「真面目だなぁ、お前は」
微妙な間が空き、俺はチラッと横にいる優花里のシャツから透けている水着を確認する。
き、今日はメタリックゴールドだ!!!ゴージャスー!!
「おい、童貞」
「うん。わかってる」
ひとり、俺たちをつけている人間がいた。
「とりあえずファミレス行くか?」
「いいよ」
ー
街にポツリとあるそのファミレスに入る。
俺たちはテーブル席で向かい合った。
真正面から見ると、やはりゴールデンなビキニを着ている。
「な、なぁ、なんでいつも水着着てんだ?」
「はぁ?どこ見てんのよ!!!!」
「いやそりゃそんなに透けてたら見るだろ!」
「やっぱり・・・私と情熱のイチャラブしたいんだな?」
取引を持ちかけられている。
小姫の秘密を話せば、優花里の貧乳ギャルボディを自由にできるのだ・・・むほほ。
(おい、それより・・・どうだ)
俺は小声で優花里に問いかける。
(露骨にコッチ見てるな。プロとかじゃ無いと思うぜ・・・)
優花里の位置から、俺たちを尾行してきた人間がみえている。ソイツも店に入ってきたのだ。
(どんな奴だ?)
(お前よりもドーテーっぽいな)
(学生?)
(あれは・・・同じクラスの・・・名前出てこないぐらい興味ないクソ男だ)
どうして、俺たちをつけているんだ?
あの手紙の主は、ソイツなのか?
(よし、偶然を装って、接近してくる)
「ゆ、優花里チャン!ボクがミズヲイレテクルヨー!」
こうして俺はテーブルを離れ、セルフサービスの給水機までわざわざ遠回りした。
いた、同じ制服のやつ。
「あれ?君は?」
俺がそう言うと、男は露骨にメニュー表で顔を隠した。
何だこいつ。




