第十二話 小早川優花里(2)
バン!
その音、そしてその前の銃口を向けるギャル優花里の動き、それらを予想し、俺の身体は右向きに動いていた。
通常ならば、その音と共に銃口から弾が出るはずだが・・・
それは射出されなかった。
俺が回避の態勢を取った3秒後に、遅れてゴム弾が射出される。
俺はゴム弾を回避した。
というか、回避できた。
タイムラグのおかげで。
「おい!このクソガン、おかしいんじゃねーのか!?」
そう言いながら俺とギャル優花里は距離を取る。
「言っただろ、少し仕掛けを施してるって」
ガンマンきよしが言う。
仕掛けって、もしかして・・・
試してみるか?いや、1発も勿体ない。
きっとこの銃、引き金を引いて、音がして、射出までにタイムラグがあるんだ。
・・・って事は相手も同じ条件。
「まいったなこりゃ!」
そういってギャル優花里が走り出し、俺に銃口を向けて突撃してくる。なんて単純。
俺は鬼ごっこみたいに逃げる。俺も俺で銃口を向けている。
これって、引き金を引いて、タイムラグがある銃なら、引き金を引いた後の相手の動きに合わせればいいんじゃね!?
俺はギャルに向けて・・・女の子に向けて銃を構える。イヤな感じだ。
バン!!!!!!
音に反応し、走り出すギャル優花里。
その逃げる方向に合わせて銃口を向ける。
3・・・2・・・1・・・!
あれ!?
「どうなってんだこ」バン!!!!
全く違う方向に放たれるゴム弾。
タイムラグはランダムなのか!?
「それはランダムロンガン!気付いたかな!射出のタイミングはランダムだ!さぁどうする?」
ガンマンきよしが捕捉説明をした。なるほど。
「それなら決まってら!情熱の格闘!」
近づいてくるギャル優花里。そしてその小さな身体を生かして飛びかかる。大きな陰。俺は即座にそれを避ける。ふわっ、いい匂い。違う!これはパーカーだ!
いつの間に!
いい匂いのパーカーが俺の顔を覆う。ギャルの香水!
その瞬間、腹部に激痛。
「うぐっ!」そして銃声。バン!
フラついた俺。
パーカーを振り払い、めちゃくちゃに動き出す。
「ちくしょう!」
どうやら放たれたゴム弾は外れたみたいだ。
間一髪。
・・・って・・・
パーカーを脱いだギャル優花里は痴女そのものみたいな格好をしている。蛍光色、ピンクのビキニ!貧乳なのに!てかボディガード志望でこの薄着はねーだろ!
「うふふ。見惚れてんじゃないよ」
「ち、痴女」
「チンコ立ってんじゃねーよ」
「え?」
思わず自分の股間を見てしまう俺。
その後、ギャル優花里の両膝と全体重が飛んでくる。
と、取られた。
マウントポジション。
「私の勝ち〜」
向けられる銃口。
バン!!!!!




