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第十話 研修センター(2)


カウボーイ・ガンマンきよしに全体重をかけ、階段から2人で踊り場に落下した。


すると、俺の四肢はガンマンきよしの四肢によって支えられていた。プロレス技みたいな感じで!


「オーケーオーケー。心意気は買おう。今日の練習は終わりだ」

「は?」


「今のは下手すりゃあ死んでた。命を張ったって事だよ。それが今回の訓練のクリア条件」

「なんすかそれ」

「まぁまぁ、とりあえずさ、メシ行こ、メシ」


そういう訳で俺とガンマンきよしはファミレスにいた。


「なんでも好きなもの頼みなさい」

「えっ!?良いんですか!?」

「おう!俺の金じゃ無いし!」

「いやっふ!」


まずはフライドポテトだろ。ピザも頼んで・・・

えっ!?いつもは頼まないやつも頼んでみてもいいのか!?ガンマンきよし!


「ふふっ、どっからどう見ても、高校2年生だね君は」

そう言われて、恥ずかしくなった俺は、パスタを頼んだ。大盛。


「1週間、君のトレーニングを頼まれている」

ガンマンきよしがそう言う。

「よろしくお願いします」

「バキュン!」

出た!バキュン!


「君さ、手、抜きすぎ」

「えっ?」

「ボディガたるもの、常日頃から撃たれる覚悟でいないと」


えっ!?ボディガードって、ボディガって略すの!?


「そ、そうですか・・・」


「律くん、今この店に、何人の人がいるか、即時に答えられる?」

「えっ・・・いや・・・」

「これからはそういうのも把握しなきゃならない。情報が全て」


「分かりました・・・」

いや、つら。もうやめようかなボディガ。


「あと今日は車中泊ね」

「えっ!?この寒さで!?」

「そうだ、文句あるか?」

「いやぁ、まさか北国ココに来ると思ってなくて、薄着しかないです」

「はぁ〜。これだから高校生は」


などと言いながらもガンマンきよしは車を飛ばし、俺を24時間営業のジャングルな店に連れて行ってくれた。

そこで格好良く無い上着を購入し、寒さ対策は万全となる。金も出してもらった。面倒見いいなきよし!


で、夜。エンジンを切った車の運転席にきよし、助手席に俺。車は研修センターの駐車場に停めている。


「なんで車中泊なんですか?」

「守る対象のプライベートの時間まで一緒にいれるとは限らないだろ」

「はぁ」

「例えばの話だぞ!警護対象が女の子で、例えば男とラブホに行くとする。俺たちは部屋まで入れない。部屋の前にいるのも微妙。そうなると外待機。でも撃ってくださいと言わんばかりに外にいるのもおかしい。そうなると車だ」


「な、なるほど」


長台詞の中、俺は小姫がラブホテルへ向かう姿を想像していた。露わになる小姫のおっぱ・・・



「おい!隠れろ!」

急にきよしから指示が来る。

「え?」

とりあえず窮屈ながらも最大限、身を潜める。


「おいおい、何者かが来てるみたいだぜ」

「え?」



ちらりと、顔を出してみてみる。



「きよしさん!何者かが、センターの玄関のドアを蹴飛ばしてます!」

「あ?酔っ払いか?」

「うーん、あれは・・・」



どこからどう見てもギャルだ!




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