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七話

ゴブリンに手伝ってもらい集めた植物を加工して出来上がった催涙効果のある粉を巨大な葉っぱで包んでいく。

ゴブリン達は見様見真似で取ってきた植物を粉末にして悪戦苦闘しながらも葉っぱで包む。

黙々と作業を続け十分な量を確保できたのでゴブリン達に投擲の練習をさせる。

最初はうまく投げられなくて自滅する者も出たがだんだんとうまく投げられるようになってきた。

これで相手が鎧で全身を固めていても鎧の隙間から粉が入り込み有利に戦闘をすることが可能になるはずだ。


遠見でダンジョンを封鎖している兵士達の姿を確認する。

交代で休憩を取りつつも洞窟を包囲した状態を維持しているようだ。

今のうちに催涙弾の訓練を積んだゴブリンと防衛に参加していたゴブリンに入れ替わるように指示を出す。

今のうちに四層目に当たる森エリアを探索して薬草を採取して人の世界では効果の高いポーションを調合して錬金術で作った薬瓶に入れて森の木を伐採して作った木箱の中に入れて二層目の洞窟地帯のちょっと広場のようになっている場所に設置する。

兵士達は攻略するつもりがないようだが冒険者がこれを見つけて持ち帰ることにより低層だけど価値のあるものが出たと宣伝してくれることによるリピーターを狙ったものだ。


◆◆◆

衛生都市ウィンドブルの冒険者ギルドのギルドマスターは領主から呼び出され領主の館を訪れていた。

応接室に通され領主はギルドマスターに声をかける。

普通の領主は体裁を気にして無駄なやりとりに拘ったりするがしなければならない責務が山積みのウィンドブルの領主は徹底的に無駄を省く主義だ。

「忙しいところ来てもらってすまない」

「いえ。ご領主様の英断によってゴブリンの問題が片付きましたので忙しいというほどでは」

「そのゴブリンの件で少し困ったことになっていてな」

「問題とは」

「兵士がゴブリンを討伐したところ光の粒子になって消えたというのだ。これは話に聞くダンジョンの特徴と一致する」

「自然発生したのではなくダンジョンが生成されたとお考えなのですか」

「その可能性が高いだろう。現在は派遣した兵士が洞窟に逃げ込んだゴブリンが外に出れないように封鎖を行っている。洞窟内には剣で武装したスケルトンも確認したとのことだ」

「確認されている魔物は低位のものばかりですが調査が必要ですね」

「冒険者ギルドには洞窟内の調査を依頼したい」

「応援要請に応えてやってきた冒険者に緊急依頼として調査を依頼しましょう」

「すまないがよろしく頼む」

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