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四話

土ゴーレムを使いながらダンジョンを拡張し定期的に鉱山から取れる鉄を錬金術でインゴットやスケルトン用の剣を作りながら過ごしているとダンジョンの入り口にあたる森にお客様がやってきた。

人数は四人と少ないが初めてのお客様ということもあり美味い汁を吸わせつつダンジョンの宣伝に役立ってもらわなければならい。

冒険者を殺せば一時的に得られるDPは増えるが今はそれを実行せずに数匹のゴブリンを生贄として冒険者に倒させ集団で囲み討伐は無理だと判断させて逃げ帰ってもらおうと作戦を実行する。

冒険者は思ったより弱く接待用に配置したゴブリンに苦戦してひやりとさせられたが無事倒すことに成功したようでゴブリンが光になり消えてその場に魔石と棍棒が残る。

DPは人の感情や殺傷の他にダンジョンの魔物が倒されたときにも微々たるものではあるが発生する。

棍棒には価値を見出せなかったようでその場に残し魔石を袋に入れた冒険者達は警戒しながらも探索を再開した。

予定通り逃げ道を残した状態でゴブリン達に囲ませ襲わせる。

先程はゴブリンに勝ったことで喜びの感情が発生したが今は驚愕と恐怖に包まれているようだ。

冒険者はがむしゃらに武器を振り回しそれに巻き込まれ怪我をするゴブリンも出ているがすぐに体力の限界がきたようであっという間にゴブリンに囲まれ棍棒でボコボコにされる。

死の淵に立たされて冒険者達からDPが続々と入ってくる。

冒険者の一人が包囲の薄い場所に気が付き我先にと逃げ出しそれを見た三人も後に続く。

ゴブリン達は追いかけて仕留めたそうにしているが追わないように命令を出す。

かなりボコボコにされたので無事に帰りつき情報を持ち帰ってくれることを願いつつ作業を再開した。


◆◆◆

最初にあったゴブリンには苦戦をさせられたものの倒すことに成功して舞い上がっていたがゴブリンに囲まれボコボコにされてしまった。

「ゴブリンなんて楽勝だと思ったのに」

「愚痴を言っていても仕方ない。幸い追ってきてはいないからもう少し距離を稼いだら応急処置をしてなんとしても戻るぞ」


四人が無事、衛星都市ウィンドブルに戻るにはかなりの時間を要したが情報を持ち帰ったことにより冒険者ギルドから多少の金銭が支払われた。

ゴブリンは個体としては弱いが集団化している場合は難易度が跳ね上がる。

衛生都市ウィンドブルは危険な魔物が少なく戦闘系の冒険者の数が少なく討伐が困難だと判断され他の街の冒険者ギルドに応援要請が出されたが報酬の低さとゴブリンは弱者が狩るものだという風潮がある為、人が集まるのに時間がかかった。

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