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ジムナスティックス  作者: ときわ
9/11

母、静子と……

(母、静子と……)


 「エジュリ、近頃調子いいんじゃないの?」


 「何で?そんなこと云うの?分かる?」


 「当り前よ、エジュリのことなら何でも分かるのよ、何年付き合っているのよ」


 「13歳だから13年かな?」


 「14年は一緒よ、お腹の中にいる時も一番のお付き合いなのよ……」


 「そうか、そうだよね、産んでくれてありがとう!感謝しているわ」


 「エジュリのそんな真面目に考えて、素直に受け取るところが一番いいのよ!

そして、お母さんが付けたエジュリ、つまり(偉い寿里)ってことネ」


 「ふーん、そうなの? 私、反抗期ってあったの?」


 「そうね、普通に3,4歳の時に思うようにならないと泣いて泣いて、泣きながら家出していたわよ。何回も探しに行ったわ、でもネ、後でどこに行くか分かったの」


 「もしかして、すぐ近く? 隼人兄ちゃんの家でしょ?そんな気がするの?」


 「そう、4歳離れているから、何でも聞いてくれたのでしょ!いつも、ケロリとして

何時までも遊んでいたわ……」


 「ふーん、そうなのネ、今でも隼人兄ちゃん寿里のこと気を付けているみたい!」


 「器械体操を進めたのでしょう?」


 「そう、有難いと思っているわ、でもね、考えたのだけど、今の練習をしながら、体操クラブ教室に行ってもう少し極めたいのだけど……」


「賛成よ!」


「ほんと!嬉しい~」


「そんなの、分かっていたわよ!だって、今の高等部男子体操でしょう、床と跳馬は出来るけど、平均台と段違い平行棒はないからどうすのかな?と思っていたの」


「さすが、私の母、静子さんネ!ありがとう!だけど、あと一つ心配があるの」


「その心配って、もしかして、寿里のおかめ顔 でしょう?」


 「そう、何故?そんなに分かるの?気持ち悪~」


 「そんなこと全然心配いらないわよ、一芸に秀でたら顔もしまってきて、それなりに魅力ある顔になるの!」


 「そうネ、いざと云う時は整形の道もあるし、とにかく元気が出たわ!」


 「大丈夫よ!体操で体引き締めたら、きっとスタイルで素敵になるよ!」


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