4話
「ご主人様。ただいま戻りました。」
大きめの葉っぱで秘部のみを隠したポチが、薪を持って帰ってきくる。
昨日仕留めた大鹿の角を加工している俺は、視線でポチに指示を出し、ポチは薄く微笑み、指示した場所に薪を置いく。
此処へ来た当初は 借りてきた猫の様にビクビクしていたのに、可愛らしくなったものだ。
俺は出来上がった大鹿のナイフを近くの木箱にしまう。外はもうすぐ日落ちのようなので、俺は薪を置き終わったポチに、洞窟の入り口を塞ぎにいかせる。
仮にも元神である為、魔法などに秀でているらしいポチは、洞窟の地面に両手を付けて、呪文を唱える。
ものの数秒で地面から、歪な形をした石が洞窟を塞ぐ
奥に敷いていた獣の敷物の寝転がり、ポチを呼び頭を撫でると、ポチは付けていた葉っぱを脱ぎ捨てて、俺に抱きついてくる。
「今日もか?」
「お嫌だったでしょうか?」
「まぁ嫌じゃ無いがな…」
此処には大した娯楽もないし、[肉体改造]で避妊も自在だから、ヤリ放題なんだか、コイツ性格変わり過ぎじゃないか?と思いつつ抱き慣れたポチの体に覆い被さる。
……昨日は五回戦位やったから、今日はいいかな思っていたが、まぁ、これはしょうがないよな…
軽快なテンポで喘いでいるポチの熱を感じながら、俺はこれまでの事を振り返っていた。
此処へ来てから、約一年ほどの時が過ぎた。
最初の予定の通り、俺は神から貰ったスキルの実験と制御の為に、今だにこの森に籠っている。
初めの一、二カ月は前に殺した狼 (餓狼と言うらしい)などの獣や、ゴブリンなんか、羽虫の様に寄ってくるので苦労したが、能力実験サンプルが勝手に寄ってくると、考えを改め、嬉々として狩っていたら、今では全くと言っていいほど寄って来ない。その為、最近は集落からはぐれたゴブリンを攫ったりし、寝込みの動物を襲撃したりして、サンプルを確保している。
捕まえたゴブリンなどは、大抵は手足と目を、捥いで、潰してから死ぬまで弄くり回し、死ななそうな実験にはポチを使うという、マットな毎日を過ごしている。
少し面倒だか、契約上ポチには出来ないような実験ができるのは、ゴブリンお陰である為、頭が上がらない。
実は密かに家畜として飼うのもアリかもしれない考えているが、まだ検討中だ。
余談だが、二日目に真っ赤なお花になってくれた狼共の殺し方を後で、ポチに話したら、泣きながら、「やめてください…」っと懇願さられたから、もう腕チョッキンはやれない。「生えてくるからいいだろ?」っと何とか説得して、ポチに行える実験は子指切る位ならいい事になった。
説得に半年ほどかかった為、今、俺は6本の子指を所持している。
使い道は、もう考えているが、なにぶん子指だけのの為、結果出るまで、かなりの時間がかかる。今は等間隔で一つ一つ毛皮にくるんで大事に保管している。
成功した時に寒くならないようにな。
とまぁこんな感じで、一年間食って、狩って、実験して、犯ってっといったサイクルで異世界生活を満喫している。
ぶっちゃけ何処のマットだ、蛮族だって言う生活を送っている自覚はあるが、スキルの検証をしながら、従順なペットと戯れる暮らしは結構楽しいし別にいいと思ってる。
7回戦目が終了して汗と白濁でグチャグチャになった俺たちは崩れるよう横になった。
酷使して、まともに機能しない身体で這いずりながらも、諸々後処理、嬉しそうに行うポチには、もう神の面影は無く、もう立派な奴隷である。
後処理を終えたポチは満足そうな顔をしながら、使用した口元と掌を軽く舐めて、綺麗にすると、俺の隣に横になった。
湿気で張り付いた髪を整える様に撫でてやると、少し擽ったそうにしているが、嫌ではない様だ…
しばらくの間、和やかな時間を過ごしていると、静かな寝息を漏らしながら、ポチは眠りについた。
この一年でポチは見違えるほどに逞しなった。
もともとスタイルの良かった身体は日々の狩と食事より、さらに洗練され、病的なほどの白かった肌は太陽に焼かれて美しい小麦色へと姿を変えた。
極め付けは、過酷環境に適応して得た精神力である。軽めの暴言や夜の営みでベソかいていたポチも、今じゃ立派なヤリ◯ンだ。
「…まぁ、ビビリなのはまだ治ってないがな」
苦笑いを浮かべながら、隣で眠る愛奴を軽く抱きながら、毛皮の掛け布団をかけて、俺は眠りにつく。
さぁ、明日は何をしようか……