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狂乱と略奪の園  作者: kx
1/4

転生

出来る限り頑張ります

「すいませんでした!」

「は?」

目が醒めると俺の目の前で女が土下座していた。

「えーと…「すいませんでした!!」あの…「すいませんでした!!!」おい…「すいませんでした!!!!」ウスセェ!!「グァバ」」

目の前で土下座している女に話聞こうと声掛けるが、「すいませんでした」しか言わない。イラついたので取り敢えず女に蹴りを入れる。

「うぅ…すい…せ…ん…」

まだ言ってやがる。イライラするけど、取り敢えず話聞くために女が起き上がるの待って見る。

しばらくするとようやく女がヨロヨロと起き上がってきたので、俺は女に今のこの状況について聞いてみた。


数時間後〜


「つまり俺は死んだって事か?」

「は、はい…そう…なり、ます……」

女から話を聞いて、今の状況が大体理解出来た。

話によると、目の前の女はいわゆる「神」と言う奴らしい。ただ、神と言ってもこの女は一番偉い最高神とか言う奴らの部下の部下のそのまた部下と言った下っ端の神らしく、少し前までは俺の元いた世界、つまり地球の生物の管理していたらしい。

「だが、今回誤ってまだ生きるはずだった。俺を死なせた事で神の座を剥奪されたと…」

「はい…」

元神…いや、女でいいか…女は鼻水と涙を腕拭きながら答える。

「んで?その神の座を降ろされた元女神様はこんな所で何してる訳?」

元神、つまり今の女は神では無い。何も力も持たない無能だ。

そんな奴が何故自分で殺した相手をワザワザここに呼び出す?謝罪の為か?


疑問に思った俺はそう女に問い掛ける。すると女は泣きそうにながら一枚の紙切れを俺に渡して来た。

紙にはよく分からない模様?文字?がビッシリと書かれている。

「コレは?」


俺は女に聞くと女はまたボロボロと涙を流し始める。うるさいしイラつくからマジでやめて欲しい。


しばらく待って見たが一向に泣き止む気配が無い。そろそろ本気でイラついて来たので、俺は握り拳を作って女の元に近づいてくと、もう片方の手に持っていた紙切れが、突然光始めた。

暫くすると光が収まったので、俺はもう一度紙に書いてある模様を見てみる。

確認して見ると、さっきまでよく分からない模様が書いてあった所が全て日本語に変化していた。そして俺は紙切れに書かれている内容を読み、女の方に歩いて行き、目の前に座る。

「成る程ね…つまりお前は女神様からモルモットになっちゃったって訳か…」

さっきの光る紙切れには、真面目腐ったやたら綺麗な文字と文面で『お前を特例として能力スキルを2つ選んで付与した状態で異世界に転生させてやる。感謝しろ。目の前にいる女はお前を殺した大罪人だ。選んだ能力の試し撃ちに使うなり好きにしろ。』と言う内容が懇切丁寧に書かれていた。

今だに女はグスグス言いながら泣いているので、俺は紙切れを読んだ後に出現した。《スキル》の一覧パネルを凝視しながら、画面をタッチし、スキルを決めて行く。


ーーー

「よっし、決まった。」

どのくらい時間が経っただろうか…俺はスキル付与を終えて、パネルを閉じて、ふとそんな事を考える。

女は俺がスキルを選び始めてから暫くしてから、ようやく泣き止んだようで、今は身体を丸めて縮こまりながら、身体をブルブルと震えさせている。


「おい、女」

ビクビクッ!?!。

俺が声を掛けると、女はより一層震えながらこちらを見る。

「な、何でしょうか…?」

女は絶望や悲しみ、恐怖と言った感情が綯交ぜになったような顔で俺に聞く。

俺はニヤリと顔を歪ませると女の目の前に二本指を立てて見せる。

「お前に二つ選択肢がある。」

指を一本折る。

「俺はさっき四つ能力を付与された。その中にはお前を見るも無残に惨殺する能力も当然含まれている。

一つは単純にその能力をお前に使って死ぬ選択肢。」

「…」

もう一本の指を折る。

「そしてもう一つは……お前が俺の奴隷になる選択肢。」

「え…?」

俺は更に話を続ける。

「こっちの選択肢はお前を無残に殺したりはしない。代わりに、お前には、俺に対して絶対服従。スキルの実験台や身の回り世話、戦闘、食料確保、夜の奉仕、何でもやらせる。」

「…」

女はだまって俺の話を聞き終えると、顔を下に向いて黙ってしまった。

「少しの間時間をやる。よく考えて選ぶんだな。」

俺はそう言って、女から少し離れた所に移動し、胡座をかいて、女を待った。

暫くすると女がヒタヒタと俺の目の前まで歩いてきて止まる。

「決めました…」

「で、どうすんだ?」

俺は女にそう問い掛ける。

「私…貴方の下僕になります。」

俺は更に顔を歪ませてニヤリと笑うと、あるスキルを発動させる準備をしながら足を出して女に命ずる。

「舐めろ。」

女は少しの間ためらっていたが、ゆっくりと口元を俺の脚に近づけていき、犬の様に足を舐めた。


『スキルの発動条件を満たしました。スキル《特殊魔法 》レベル1 《奴隷契約》、発動します。』


瞬間、女の胸元が紅く燃え上がった。

「?☆!あ■ぐ。♢ぽ」

突如胸元から上がった炎に、女は声にならない悲鳴を上げながら、もがき苦しむ。

暫くして炎は徐々にその勢いをに弱めて行き、やがて消える。火が消えると同時に、女は白目を剥いて前へ倒れた。胸元には五芒星を模した烙印が紅く煮え立ち、炎の痛みとショックの性か、失禁して服がビチャビチャになっている。

酷い有様だ。

「汚ねぇな…オイ」

奴隷契約完了後、俺は女に近づき、生死を確認。

… 生きてはいるようだが、全く起きる気配が無い。

「取り敢えず、引っ叩いてみるか…」

大きく振りかぶって、頬にビンタする。

バシーーン ッ!!

「…」

…反応が無い。

もう一度やってみる。

バシーーーンッ!!

「…」

反応が無い。

もう一度やってみる。

バシーーーンッ!!

反応が無い。

バシーーーンッ!

反応が無い。

バシーーーンッ!

反応が無い。

バシーーーンッ!

反応が無い。

「…」

反応が無い。

「…」

反応が無い。

「…」

反応が…

ーーーーー数分間後ーーーーーーー


「…」ースタスタスター

「……」ーヒタヒタヒター(ヒリヒリヒリヒリ!!)

俺は今、さっきようやく目覚めた女奴隷と一緒に、

森の中を歩いていた。

女を叩き起こす為に、ひたすら、女をビンタしていた最中、突如目の前が光に包まれ、気が付くと俺は女と共に、何処か分からない、森の中に立たずんでいた。

今は、暗くなる前に、雨風を凌げる場所を見つける為、森を探索している。

(と言っても、もう大分日が落ちちまってるけどな…)


「…」ーヒタヒタヒタヒター

ちなみにだか、今俺の後ろをついて来ている女は、服を着ていない。

奴隷契約で気を失った後、契約時の炎と排泄物のせいで女の服は最早服としての役目を果たしていなかった。その為、汚れて無い部分で尻をふかせた後捨ててしまった。木の枝や、葉っぱで多少傷ついているようだ。

(………)


全裸の女が胸と秘部を隠しながら付いてくる。

男としては、かなりソソる物があるが、今は寝床を確保する事が先決だ。その後はゆっくりと楽しむとしよう。

(しかし、さっきからこの女静かだな…)


目覚めた後、この女は一言も喋っていない。

いきなり《奴隷契約》を発動させた為、文句だの泣き言だのをギャースか言って来るだろうと思っていたが、何も言ってこない。ただ黙って俺の後を付て着ている。とても不気味だ…。


(まさかとは思うが、俺を殺して逃げる為に背後から俺の隙を狙っているのか?)


チラリと女の様子を見てみる。

少し息を切らしいるが、相変わらず胸と秘部を隠しながら付いて来ている。秘部を隠している為、当然凶器など、持っている訳が無い。


(変な奴だ…《奴隷契約》しているから、諦めてんのかもしんねぇが、普通こうゆう時って逃げるなり、主人を殺そうとするなりする物じゃ無いか?)


自分で言うのも何だが、俺はこの女に結構酷い事をしていると思う。顔引っ叩いたし、イラついて蹴りも入れたし、足も舐めさせた。オマケに奴隷にして、糞尿巻き散らかさせ、服を剥ぎ取ってそこらへんに捨てた。全く後悔も罪悪感も無いし、今更《奴隷契約》を解除する気もサラサラ無いが、普通はこんな奴の所に何て1秒だって居たくないはずだ。それなのに……


(何で逃げ無いんだ?)


悶々とそんな事を考えている内に辺りはすっかり暗くなってしまった。遠くの方で狼か山犬か知らないが遠吠えが聞こえる。

見つかると面倒なので俺はついさっきようやく見つけた。洞窟の中に女と共に入る。入り口は、此処まで歩いている時に、拾った長めの枝と草のツルなどを使ってカモフラージュして置く。完全には隠せないが少しはマシだろう。

洞窟の中は、ヒンヤリと空気が冷たく、湿っている。中は真っ暗であったが、月が出てきたらしく、蓋の隙間から光が漏れでている。

俺と女は適当な場所に座って疲労した身体を休めた。俺の方はさほど疲れては居なかったが、女は息を切らしながら付いて着てたため、少しグッタリしている。汗をかいた様で、女性独特の甘い匂いと、汗の匂いが、混じり合い、妖艶な香りが、洞窟の中に充満する。下半身に圧迫感を覚えた俺は服を脱ぎ、女の元へと近いて行く。女の方も感づいたようで、身構えて居る。

俺はゆっくりと女の熟した身体に手を伸ばし、後数センチで届く距離でふと手を止めた。


「……」


女は突然止まった俺の手を見てキョトンとしながら、此方を見て居る。


「なあ…」

「…………何ですか?」


此処へ来て初めて女が喋った。契約のせいか何かで喋れないのかとも考えたが、そうで無い見たいだ。


「お前…此処に来るまで何で逃げなかったんだ?」


「お前の契約のせいだ!」と言われたら、何の問題も無く納得してしまう事だか、何故か引っかかっていた事を俺は女に聞く。

女は突然聞かれた為か、少し戸惑った後、女は体の向きを直し、此方を見ながら、済まなそうな顔をしながら、ゆっくりと話出した。


「…恩を…返しかったんです…」

「恩?」


イマイチよく分からなかったが、女は構わず、話を進める。

「私が以前、神界で生命の管理をしていた事は話ましたよね?」

「ああ」

そのせいで死んじまったのだから、忘れる訳無い。


「生命の管理をしていると、当然、沢山の生命の終わりを見ることになります…。誰が、何処で死んで…どのように死んで…何で何に誰に殺されたか…事細かに…。」

「……」

「…神の座を剥奪され、私の中に生命と言う概念が生まれてしまった…その時、今まで見てきた生命の終わりが自分にも訪れると分かった私は…」


女はそこで一度言い淀んだ。だが、意を決して、再度話し出す。


「怖くなっちゃたんです…死ぬ事が…」

「…」

「おかしいですよね…今まで散々見てきて、管理していたのに…いざ自分の事になると怖いだなんて…」

「…」

「虫が良すぎると自分でも思います。」

「……」

「でも…それでも、死にたくなかったんです」

「…」

「だからあの時、貴方が…私が殺してしまった貴方が…あの場で殺されるはずだった私に…生き残る選択肢を与えてれた時…私はとても、とても嬉しいかった。」

「…」

女は話続ける

「私、貴方から時間を頂いたあの時、実はもう決めてたんです。…貴方に救って頂いたこの命、貴方のために使おうって」

月の光が蓋の隙間から漏れでて、女の顔を照らす。

女は目に涙を溜めながら縋るように俺を見つめている。

「正直、今でも死ぬのは怖いし、神じゃ無くなった無能な私が、貴方の…ご主人様のお役に立てるかどうかも分かりません…ですが!!」

女は俺に深々と頭を下げる。

「お願いです。身も心も全て貴方に捧げます。必ず貴方のお役に立ちます。だからどうか、貴方の側に居させて下さい。!!!」

女はすでに下げている頭を尚も地面に擦りつけて、俺に懇願する。

(成る程…命救われたから、恩に報いたいね…。純粋とゆうか、真面目と言うか、流石元神というか…)


余りにも単純な理由過ぎて、嘘を付いているのかと疑ってしまうが、さっきの態度と言い、今の土下座と言い、この女が本気で俺の為に働きたがっている事がヒシヒシと伝わってくる。嘘じゃ無いんだろう。


(どの道この女は、元々使うつもりだったし、従順なのはいい事だ。調教する手間も省けるし…)


俺はニヤリと顔を歪ませる。

(何より面白い!!!)

元女神を奴隷にして、土下座させる。その光景だけでも、愉快だと言うのに、当の本人は俺に良いように使われる事を望んでいると来たもんだ。

面白い面白い面白い面白い!!!

どうやら俺は、さっきの事でこの女を大層気に入ってしまったようだ。

(決めた!。こいつは俺がこの世界を余すとこなく満喫しておっ死ぬまでトコトン使ってやる。そうだ!!!)


「…今日からお前はポチだ……」

「え?…んぐっ!?」

俺は女…ポチが頭を上げた瞬間強引にポチの唇を奪って押し倒す。

「っぶは!約束通りだ。元々お前を捨てるつもりなんてサラサラなかったけど、さっきの話聞いて、俺はお前を気に入った。!望み通りお前がメチャクチャになって壊れるまで使い潰してやるよ。」

「っん、それって……あっ」

再度ポチの唇を蹂躙する。最初は身体を強張らせていたコイツも、次第に力が抜けていくのが分かる…

一通り蹂躙し終わった俺は、ポチの耳元でコイツ今最も欲しいであろう言葉を囁く。

「主人の手を煩わせるな、お前が必要だって言ってんだよ。精々俺の為に身も心も粉々にぶっ壊れるまで、俺に尽くせよ」

「!!!!」

ポタ、ポタポタ、ポターー

ポチが泣きながら、俺に抱きつきてくる。

その力は俺が振り解こうと思えば簡単に剥がれてしまうような、弱々しい力であったが、強い意志を感じられた。

「ハ、い、はい…誠心誠意、ツトめさて…頂きます。」

嗚咽を漏らしながら、何度も頭の上下させて、ポチは頷く。

泣きながら、俺に対して永遠の忠誠誓う愛しき俺の奴隷。そんなそそるシチュエーションをされて遂に俺は我慢の限界を迎えた。

転生1日目、この世界の右も左も知らないこの状況の中、俺とポチは互いに狂った獣のような咆哮を上げながら、互いを貪りあった。
































さぁ物語が始まる…

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