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狂想曲は続いていく  作者: 堀井 未咲
篠宮家のオラトリオ
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閑話 両手一杯の花束をママに

一週間遅れと、少し未来のお話し。


 最近、双子ちゃんが秘密を持ち始めた。

 四歳になり、お友達もでき、幼稚園に通い、自立心が芽生えたのかなぁ。

 ちょっと前までは、ママ置いてかないでと泣いていたのに。

 今は、ママが置いていかれてる。

 かわりに、武藤の父との仲が良好である。

 毎週末、武藤家にお泊まり。

 静かな自宅で、和威さんと二人で過ごしている。

 それから、やけにお駄賃を強請るようになった。

 渡す金額は十円を指定してきた。

 パパの肩たたきやら、お掃除を手伝ったり、洗濯物をたたんでくれたり、子供ができる範囲でお手伝いしてくれる。

 初めは、物欲が出てきたのが、成長した証だと喜んだのだけど。

 私も和威さんも買い与えた覚えがない、首から下げるがま口の財布にお駄賃を入れて貯めている。

 使う素振りが見えないがま口財布は、幼稚園に行っている間は隠してるようなのだ。

 お掃除してると、何故こんな所にと疑問が沸く場所にあったりする。

 置き忘れてるのだと思って、分かりやすいテーブルの上に置いておいたら。

 帰宅していの一番に隠し場所に行って、ないと叫んでいた。

 かなり大きな声で泣いたりしたので、休憩していた彩月さんや、峰君や、珠洲ちゃんが跳んできて騒ぎになった。

 わんわん泣くなぎともえに、慌てて財布を渡した。

 すぐに、両手で抱えたなぎともえを見て、本当に大事にしているのを気付かされた。

 ごめんね。

 びっくりしたね。

 以来、見つけても見てみぬ振りをした。

 でも、何が欲しいのか教えてくれないかなぁ。

 毎晩、寝る前に十円を数えている姿に、ママは興味津々だ。

 それとなく聞いても、


「「ないしょ」」


 の、一言あるのみ。

 和威さんと二人で、欲しがりそうな物を話題の種にしていた。

 だけど、ある日のこと。

 双子ちゃんに、父から電話が掛かってきた。

 私のスマホではなく、固定電話にだ。

 じぃじからの電話に、喜び飛び付いた双子ちゃんだったが、直に顔を曇らせてきた。

 私は父から話の内容を聞かないでくれと懇願されていたから、離れた位置で見ていた。


「「パパぁ~」」


 困り果てたなぎともえが、助けを求めたのはパパ。

 電話を交代した和威さんは、どうやらなぎともえがお駄賃に拘った内容を知らされたようで。


「ああ、それでですか。分かりました」


 私を伺い、納得していた。

 電話を終えた和威さんはなぎともえの頭を撫で、じぃじとの秘密は自分が請け負うからと安心させた。

 私は、益々疑問だらけ。

 聞きたいが、我慢した。

 だってね。

 なぎともえはいつになく、真剣な表情でおでこをくっつけて内緒話。

 パパにも秘密にしておきたかったのが、分かってしまった。

 パパを頼ったのは、相当苦渋の決断を迫られたのだろう。

 折り合いをつけて、お願いしますと言葉を発する双子ちゃんを見たら、何も言えないよ。

 そんなこんなで、静観することが続いた。

 変わらず、なぎともえはお手伝いをしてお駄賃を貯めていく。

 心持ち、和威さんは多目に渡すようになった。

 そして、ある休日。

 朝早くからパパを起こすなぎともえ。

 お疲れなパパを起こすのを叱ろうとした私だけど、和威さんは苦笑して止める。

 素早く着替えて朝食を取ったら、三人で出掛けてしまう。

 またもや、私は置いていかれてる。

 ああ、なぎともえが置いていかないでと訴えるのを、体験させられた。

 寂しいなぁ。

 と嘆いていたら、母が来襲。

 無理矢理、買い物に同伴させられた。

 折しも、世間は母の日。

 親孝行だと思い、渋々付き合った。

 次から次へとお店を巡る母に、疲労困憊になる私。

 女性の買い物に付き合うのを嫌悪する男性の心理が理解できた。

 とくだん、私の買い物長くないはず。

 いや、母の娘だから意図せず、和威さんを困らせてはいないか。

 気になる。

 帰ったら、問い質してみよう。

 で、お昼時には兄が予約していたレストランへ。

 母の日イベントで、特別なランチを味わった。

 私もご相伴に預り、大変満足した。

 兄よ、ありがとう。

 レストラン側からミニブーケまで渡されて、機嫌が良くなる私は、ぽろっとなぎともえのがま口財布の話をした。


「琴子。貴女、結婚してから随分と鈍くなったわね」


 母は心底頭が痛いと言わんばかりに、額を押さえる。

 心外だ。

 反論しかけた私に、母が告げた。


「貴女、今日は何の日か分かっていて、私に付き合ってくれているのでしょう。なら、なぎ君ともえちゃんの行動が、分かりそうなものじゃないの。貴女、なぎ君ともえちゃんの何なのかしら」

「何って、母親だけど」


 そんなことは、分かりきっている。

 母親ですけど。

 ん?

 ははおや?

 今日は、母の日?


「えっ? ちょっと、待って。あの子達、私の為にお駄賃貯めてたの?」

「和威さん用の、父の日分もよね」


 待って、双子ちゃんはまだ四歳だよ。

 プレゼントを貰う立場で、贈る側ではないでしょ。

 誰が教えたの?


「幼稚園でしょ。知らないだろうから、教えるけども。本当は内緒にしてあげたいけど、幼稚園で作った母の日の手造りプレゼント、家に置いてあるわ」


 そう言えば、昨日は幼稚園の迎えを父がした。

 約束した日に会えないから、させてくれと言われた。

 帰宅がかなり遅くなり、お泊まりかなと思った。

 反して、帰宅したなぎともえは、暫く私に抱きついていた。

 パパと入るお風呂も、私と入った。

 楽しそうに、笑っていた。

 そのわりに、今朝はパパと出掛けてしまい、落差に落ち込んだものだ。

 それが、今日の為に繋がるのか。

 うわぁ。

 涙が出そう。

 早く、なぎともえに会いたくなった。

 抱き締めてあげたい。


「でも、残念。まだ、私に付き合って貰うわ。奏太と和威さんから連絡ないもの。まだ、準備に時間がかかるのじゃないかしら」

「準備って、まだサプライズあるの?」

「当然でしょう。今日は母の日よ。夕飯も準備してくれるそうよ」


 うう。

 なぎともえに会いたいよぅ。

 私の気持ちに頓着せず、母はまだ買い物を続ける模様。

 しかし、買い求める商品はなぎともえのものばかりなのが、母らしい。

 殊には、父や兄の物を買ったらいいのに。

 私は和威さんのワイシャツとか買いました。

 半分以上は、なぎともえの物だったけど。


 そうして、帰宅しました。

 武藤家に。

 朝霧家ではないのは、準備に朝霧家の使用人が手伝ってしまうのを遠慮したそうな。


「ただいま」


 実家なので、ただいまです。

 なぎともえが出迎えてくれるか期待していたけど、待てど来てくれる気配はなし。

 あれ?

 どうしたんだろう。

 母と駆け寄ってくるのを、待ってみた。

 が、梨の礫。

 暫くして、兄が玄関に姿を見せた。


「おかえり」

「なぎ君ともえちゃんは? 静かだけど」

「まあ、少しな。琴子を、リビングで待っている」


 言外に、想定外のことが起きたと推測できた。

 促されて、リビングに移動する。

 よし、何が出てきても驚いて喜ぼう。

 結果より、過程を誉めてあげよう。

 果たして、リビングではなぎともえが不安そうにもじもじしていた。

 背中に隠した両手には、赤とピンク色の花が見える。


「ほら、なぎともえ。ママが帰ってきたぞ。今日の為に頑張ったんだ。ママは笑ってくれるぞ」

「「あいっ」」


 口調が幼くなるのは緊張しているせいか。

 和威さんに背中を押されて、私の前に立つ。


「ママ。いつも、おいしいごはん。ありがとう」

「ママ。いつも、そばにいてくれて。ありがとう」

「「ママとパパのこどもに、うんでくれて。ありがとう」」


 差し出されたカーネーション。

 綺麗にラッピングされた花が一本ずつ、小さな手にある。

 私は、花よりもなぎともえのありがとうに感動していた。


「ママにくれるの。ありがとう、ママ嬉しいなぁ」


 受け取り、なぎともえを抱き寄せた。

 すぐに、甘えるように抱きついてくる。


「でもね」

「ほんとはね」

「「いっぱい、いーぱい。おはなばたけにしたかったの。いっぽんだけで、ごめんなさい」」

「なんで、謝るの。ママ、一本でも嬉しいよ。このお花は、なぎ君ともえちゃんが、沢山お手伝いしてお駄賃貯めて、買ってくれたのよ。ママの宝物よ」


 お花畑はきっと花束のことだと思うも、指摘はしない。

 ただ、なぎともえが貯めた金額は、花一本だけの金額ではないのを知っている。

 やはり、何か起きたのだろう。


「なぎともえと、花屋の名誉ね為に言うとな。花屋の店主は、毎週末お義父さんと訪れるなぎともえが貯めた金額を元に、ブーケを用意してくれていた。勿論、かなり値引きしてくれたのもあって、見映えがよいブーケだった。けれどな、会計が終わりブーケを大切になぎともえが持った瞬間に、奪われて逃げられた。すぐさま、追ったが捕まえ損ねた。済まない」


 和威さんがなぎともえを撫でながら、説明してくれた。

 子供達からブーケを奪った犯人は中学生ぐらいの年代の、付近では見掛けたことのない少年だった。

 また、間の悪いことに、お店に残されたカーネーションはなぎともえみたいに、取り置きされた商品だった。

 母の日当日に入荷が少なかったのは、あるイベント会社が資金にものを言わせて、卸業者から買い漁っていたせい。

 近隣の花屋では品薄になっていたから、協力を求めるのは憚られた。

 ブーケを奪われたなぎともえは、徐々に事態を理解してママのはなばたけがと大泣きした。

 和威さんも花屋の事情を知り、困り果て泣き止ませる手段を見失っていた。

 そこへ、現れたのは一人の若い女性。

 毎年、墓前に亡くなられたお母さんの年齢分のカーネーションを注文していた。

 その女性がなぎともえに、カーネーションを一本ずつ分けてくれたのだ。

 最初は、全て譲る気でいてくれた。

 でも、なぎともえは駄目だと言った。


「「おねえさんのママのぶん、なくなるのはいや」」


 こうと決めたら、頑固な双子ちゃんである。

 頑なに、受け取らない。

 堂々めぐりになる現状を、花屋の店主さんが一本ずつラッピングしてなぎともえに渡した。


「四月から予約してくれたにも関わらず、予備を準備してあげれなくて、ごめんなさい。頑張ってお駄賃貯めたのに、毎週末楽しみにお話してくれたのに、ごめんなさい。だから、ママに花屋さんが悪かったと伝えてね。花屋さん、謝りにいくから」

「ううん。ママ、ぷんぷんしない」

「ママ、はなやさん、わるいといわないよ」

「そう。優しいママさんだね」

「「うん。ママもパパも、だいすき」」

「だから、だいじょうぶ」

「ママに、おはなしする」


 店主さんと会話して気持ちの整理がついたなぎともえは、にこやかに笑ってありがとうと言って花屋を後にした。

 それは、空元気なのは武藤家に戻ってから分かった。

 お昼ご飯もあまり食べず、私が喜んでくれるかずっと気にしていた。

 心配かけないようにしているも、そこは大人と子供の違い。

 兄も和威さんも、気落ちしないように気を配った。

 時計を見る回数が増え、なぎともえの内緒話が増えても、黙って見守っていた。

 そして、私に相対して不安になるなぎともえ。

 多分、兄は顔には出さないけど、結末が分かっていても安堵しているだろう。


「なぎ君、もえちゃん」

「「あい」」

「ママは、二人を誇りに思います。お花を譲ってくれたお姉さんのママを思いやりしてあげたり。花屋の店主さんを困らせないように、ありがとうを言えたり。ママは、もっともっとなぎ君ともえちゃんが大好きになったわ。それに、さっきも言ったけど、ママにとって二人がくれる物はお花一本でも、沢山でも宝物よ」

「「ママ、うれしい?」」

「ええ。嬉しい、よ」

「えへへ、ママ、うれしいの、よかった」

「あい、ママ、だいすき」


 なぎともえをぎゅっと抱き締める。

 幾分か成長した双子ちゃんも、力強く抱き締め返してくれる。

 ああ、ずっと側にいたのに。

 こんなに、良い子に成長してくれていた。

 子供達の成長に驚かされた。

 いつのまにか、私は泣いていて、なぎともえに心配された。

 でも、すぐになぎともえはお腹を鳴らして、笑いを提供してくれる。

 安心したら、お腹が空いたのを自己主張したね。

 さあ、一杯食べよう。

 出張した父がいないのが、残念。

 お祝い事は、男衆が作るちらし寿司を食べるのが習わしの篠宮家。

 和威さん主導で、兄と双子ちゃんが手伝い作ったちらし寿司を食べる。

 笑顔で食べるなぎともえを見ながら、食卓は笑いに包まれた。

 産んでくれて、ありがとうと言われた。

 でもね。

 ママとパパの元に、来てくれたのはなぎともえだよ。

 二人が、私達を親にしてくれたの。

 こちらこそ、ありがとうとだよ。

 私達の、愛しい大切な息子と娘。

 成人したら、なぎともえが私の元に来てくれた経緯を話そうかな。

 それまで、待っていてね。

 その前に、父の日には和威さんを泣かしてあげようか。

 もえちゃんの胸元で揺れるがま口財布には、十円が詰まっている。

 分かっていても、感激してあげてね。



 数年後。

 和威さんは、年々出会った当初の私に似てくるなぎともえを見て、俺の遺伝子云々言い出したらきりがない。

 だけどね、リベンジ精神は見事に受け継いでいたよ。

 高校生になったなぎともえは、長期休暇にアルバイトをしだした。

 そのバイト代とお年玉を貯めて、母の日父の日には豪華な花束とプレゼントを用意してくれた。

 満面な笑みを浮かべるなぎともえに、またまた私達は泣くのである。




 余談。

 母の日から数日後。

 母経由で、ブーケを奪った少年が花屋に謝罪に来たのを教えて貰った。

 少年は隣の区の養護施設にいた子で、あの日は数カ月振りに母親に会える日だった。

 父親は母子を虐待する人で、母親と二人で保護施設に逃げていた。

 新しい環境で頑張りすぎた母親が倒れ、少年は養護施設に預けられていた。

 あの日、母親の傍らには見知らぬ男性がいた。

 再婚相手で、親子を守りたいと言ってくれた。

 しかし、男性の両親が再婚相手に子供がいるのを疎んじた。

 母親の人柄は好むが、血の繋がらない子供はいらない。

 母親に幸福になってもらいたいなら、自分から身を引け。

 籍には入れない。

 男性のいない場所で、罵倒されていた。

 少年は母親に相談できず、放心状態で町を彷徨い、花屋に行き着いた。

 一目で、なぎともえが恵まれ、幸せに満ちている子供だと直感して、自分との差に頭に血が昇った。

 気付いたら、ブーケを奪い、川に捨てていた。

 大声で叫んでいた。

 たまたま、巡回していた警官に声を掛けられ、手を出してしまった。

 警察署に補導され、頑なに名前や年齢を言わない。

 二日後、養護施設の職員から出された捜索願いで、身元は判明。

 養護施設に帰宅したが、日をおうごとに冷静になり、職員に自ら暴露した。

 驚いた職員と共に、すぐに謝罪に来たのだ。

 花屋の店主は武藤家を知っていても、篠宮家を知らず(双子ちゃんは嫁いだ娘の子供だとは知っていた)、個人情報を教えていいか悩み、母にお伺いをたてた。

 まあ、立派な窃盗罪と器物破損罪だからね。

 警察署からの通知に、事態を知った母親と再婚相手も花屋に来ていた。

 示談に応じて欲しい。

 少年の事情を知り得た花屋の店主さんは、まず裏で少年を捨てようとした両親をどうするか問い、反対されても親子を守りたいと宣言した男性の言葉を信じた。

 後悔の責に埋もれる少年の更正を願い、武藤家に揃って頭を下げに来た。

 我が家は、和威さんが敏感に少年が尋常ではない苦悩を抱えているのを察知していた。

 なぎともえも、少年を悪し様に罵るのはしていない。

 被害届けはださず、謝罪を受け入れた。

 けれども、犯罪を犯したのは事実。

 再婚相手の男性の両親が、少年を受け入れるのは難しい。

 母が手を貸して、遠くの地で生活できるように手筈を整えた。

 年に一度、差出人の住所がない葉書が花屋宛に届き、我が家にやってくることになる。

 葉書には、兄弟が産まれ幸せです、とある。

 密かに、少年の人生が幸いであるのを祈った。



 余談の余談。

 とりわけ、隠していた訳でもないので、母の日事件を朝霧のお祖父様が知った。

 母が動いた時点で分かるよね。

 ただ、お祖父様も少年を追撃する気はなく、鬱憤は発端となった再婚相手の両親と、カーネーションを買い占めたイベント会社に向かった。

 再婚相手の両親、お医者様だったらしく、命を預かる職業の人間の言動ではないと、医学界の重鎮から糾弾された。

 ある意味、医者失格の烙印を押された為に、経営していた病院は潰れた。

 イベント会社も同様に、潰れた。

 どちらも、罪のない職員や従業員は、好条件で再雇用されているのが救いかな。

 だけど、責任ある立場の人は、お祖父様は容赦しないでいた。

 朝霧グループに再雇用して、閑職に追いやる。

 まさしく、飼い殺し。

 お祖父様の、本気度を計りかねていた。

 和威さんと、二人で溜め息を吐いた。

 お祖母様が不在だと、お祖父様は暴君になる。

 手綱を引き締める人は、いないのだろうか。

 お祖父様のお怒りを沈める為には、なぎともえに頑張って貰うしかない。

 人身御供にする、ママを許して頂戴。

 双子ちゃんの背中に、合掌。



双子ちゃんは、パパママだけでなく。

じぃじ、ばあば、伯父さん達、伯母さん達、にぃに、ねぇね、さぁたん、みぃくん、ろうくん、すぅたん等、沢山の人達にあげたかった模様。

お駄賃足りなくて、泣いてしまう裏話があったり。


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