表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/22

プロローグ

どのくらい戦って、走っただろうか。

そんなことも考えられないくらいに、疲れていた。


「兄さん、早く!まだ追っ手がっ!」


「くそっ、ここは俺がなんとかする。おまえは先に行け!!」


「なんとかって・・・無理だよ、もう体力も無い!」


「いたぞ!あそこだ!」


追いつかれてしまった。たくさんの敵に。


「まだあんなにいるのかよっ、ほら、早く行け!」


「でも。」


「早く!!」


「っ!」


ごめんなさい、兄さん。

私を怨んでかまわないから。

一人で逃げた私を・・・



―*―*―*―*―*―*―


「大丈夫ですか?何があったのです?取りあえず、手当をしなければ。あなたの名前は?」


「・・・」


声を出したつもりなのに、まったく出ていなかった。

たしかに、ここへ来るまで飲まず食わずだったから、仕方がないだろう。


(オレが代わりに話してやろうか?)


いいえ、結構よ。今あんたを出すくらいなら、話せない人と思われたほうがマシ。


「取りあえず城に連れて行こう。誰か、手伝ってくれ。」


城?この人は誰なんだろう。

そんなことを考えながら、私は意識を手放した。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ