とある帰り道(エイプリルフールSS)唯視点
設定パラレルです。だって4月1日に学校ないもんなー(笑)
どこからの帰り道なんだか?
とある帰り道。偶然一緒になった慶と家に向かっていた時、急に慶がこんな事を言い出した。
「エイプリルフール?」
「そう、なんかジョークで嘘ついちゃいましょーみたいな日」
「ふーん、へぇー」
まぁ、一常識として知ってはいたけどね~。なんで急に言い出したんだか?
あ、でも……今告白とかしちゃっても、エイプリルフールだもーん♪とかって誤魔化せるかも!
「あ、あのね! け……」
「あ、お前の頭に毛虫ついてる」
「きゃぁぁぁぁーーー!」
取って取って取って!!!
つい隣を歩いていた慶に抱きつき涙ながらに慶を見上がれば……意地の悪い顔で笑ってる。
「っ!! ばっっかじゃないのーー!」
「いや、わりーわりー。まさかそこまで信じるとは思わなかった」
うっさいうっさい! 爆笑しながら後を付いて来る慶を睨み付ける。
「あ、髪の毛に……」
「何?!」
もう騙されるもんですか!
「ほら」
苦笑しながら慶は言うと人の頭に手を伸ばし、そっと髪の毛に絡んでいた何かを取ってくれる。
「……何?」
疑わしげにまた睨み付けると、慶は掌を広げる。その手の上には桜の花びら。
分かれた花びらではなく、綺麗に花の形のまま慶の掌にちょこんと乗っている。
「ふふ」
なんか可笑しくなって笑うと、慶も笑う。
「プレゼント」
「えぇー。私の頭に付いてたのに~?」
「見つけたのは俺だからなー」
そんなくだらない事を話しながらまた帰り道を歩いていると……、
「あ」とまた慶が立ち止まった。
「ん?」
「……お前の髪……」
「またぁー?!」
今度は何を言うのかと胡乱な瞳で見上げる。
「……綺麗でいい匂いがするな」
そんな事をキラキラの笑顔で言いやがった。
「っ! きゅ、急に、何言ってんのっ!」
「ん? エイプリルフール」
エイプリルフール?! …………エイプリルフールって事は……嘘って事?!
「もう! 信じらんない!! サイッテー!」
私はムカムカ怒ると、肩を震わせ笑っている慶を無視してズンズンと歩き出した。
なんかちょっとだけいい雰囲気だなぁーなんて思ってたのに!
バカバカ慶のバカ!
「悪かったって~。そんな怒るなよ~」
慌てて追いかけてくる慶を無視して、そのまま進んでいたら、ガシッと腕を掴まれる。
「何?!」
「可愛いな」
はっ!? な、何言ってんの!?
「ははっ。さぁ、帰ろうぜ~」
なぜかご機嫌な慶はそう言うと、そのまま私の腕を掴んで家まで帰宅したのだった。
まったく、一体全体慶は何をしたかったのよ~!
ってか、最後の『可愛い』ってやつもエイプリルフールネタだよね?! そうだよねぇ~?!
以上エイプリルフールネタでした。くだらん(笑)
本編終了後だったら、プリプリ怒る唯をキスでもしてうまく誤魔化すんだろうなぁー。
ってかこれも十分誤魔化して終わってるか(笑)
お付き合い下さりありがとうございます!




