◆ おまけ ◆
「で、唯の好きは本当の本当に俺を異性として好きなんだよな? 美味しく頂かれてもかまわないって思ってるんだよな?」
「えぇ!? まだそこ確認する?!」
「するする、超する。大事な事だから。だって……それによって色々変わってくる、だ・ろ?」
「ちょっ! やめてよ! 耳に息、吹きかけないでよ! ってそんな事言って慶はどうなのよ? 慶こそつまみ食いしちゃえ~ぐらいの気持ちで言ってるんじゃないの?!」
「馬鹿言え! 俺は超本気だ。つまみ食いなんてとんでもない。メインディッシュだ」
「……いや、そんな事真面目な顔で言われても喜べないんですけどぉ」
「なんでだよ。俺はお前が好き。メチャクチャ好き。今すぐにでも押し倒して啼かせてやりたいって思ってるぐらい好き。っつかなんでベットの上に二人で座ってるのに出来ねぇーんだよ」
「いやいやいやいや! 何言ってんのよあんた! その動き出した手おかしいから! ってか台詞もおかしいから! なんでさっきまで好きって言うの躊躇ってたくせに普通に言ってんのよ?!」
「いや、なんか? 一度言葉にしちまえば今まで何で言うのを照れてたのかわからねぇ。全然言えるぜ? 俺は唯が好き」
「だ、だからって連呼するのやめてよ! 価値が下がる!」
「ばーか、下がるわけねぇだろ。俺が唯を好きなのは事実なんだから」
「だーかーらー! サラっと言うのをやめてーーーーー!!!」
二人の気持ちが始めて通じ合ったその日、面会時間が終了するまでの間、延々と慶の「君が好き」攻撃は止まることはなかった……。
終
これにて「sideA:唯視点」完結です。やっとここまで進むことが出来ました~。
お付き合い下さりありがとうございます。
元はムーンライトノベルズの方でスタートした連載でしたが、途中たくさんお休みし、小説家になろうの方で新スタートし、今回やっと完結する事が出来ました。
勢いで書き始めてしまった初恋愛物だったので、少し無理があったのではないかな?と反省しております。
ですので、次を進める時は完結の目処がたってから連載を始めたいと思っています。
そうです、続きです。いや、正確には続きじゃないですが(笑)
唯さんの視点は、まぁ穴ばっかり。全然本人理解してない所が多々あります。
なので今度はその穴を回収しつつ、慶二視点でお送りしようと思っております。と言うか本当はその慶二視点を書きたくて仕方がなかった(笑)
唯視点はそれを書く為の(ストーリー全容を知って頂くための)布石です。
がっつり執着系男子の話しなると思われます……が! あまり書けていないので、一応完結としました。
ふと思い出した時に来て頂いたら、もしかしたら連載スタートしてるかも知れません。
その程度に覚えておいて頂けたら……嬉しいです。
ここまでお付き合い下さりありがとうございました。
また、アルファポリス恋愛小説大賞に投票下さいました方々、ありがとうございました!




