28.責任取ってもらわなきゃ!
こんばんはー。唯でーす。気がつけば今日火曜日はもう日付が変わろうとしていまーす。
……って無駄にテンション上げてもダメだ。ダメすぎだわ。
あの後慶と二人で朝食を頂き(あっという間に人の目の前でチャチャッと用意して、見事なブレックファーストが出てきました! ヨーグルトも果物もコーヒーも他にも色々セットで出てきて見事なお手前で堪能させて頂きました!)、一度家に帰ってからまた慶と一緒に登校しちゃったりなんかして、んでもって帰りもやっぱり一緒に帰ってきちゃったりなんかして……もうとにかくとにかく慶だらけの一日でした!
ってなんだよそれー。もう本当意味わからん。なんで朝迎えに来るの~? なんで一緒に隣の席で講義受けるの~? なんでまた一緒にランチするの~? なんで帰りも待ってなきゃいけないの~?
……なんか今日は本当に疲れた。ちょっとゆっくり一人で考える時間なんかもなくて……正直慶に見張られてるんじゃないかって思っちゃうぐらい一人になれなかった……。
けーいー。本当にどうしたの? あの人。なんかおかしいよ。すごくおかしい。
なんか急にさ、私達の関係がおかしくなっちゃって、どうしたらいいのかわかんない。ってまぁ、意外に今まで通り普通に接してると思うけど! 思うけど……どうしたらいいんだろう?
昨日の夜私は酔っ払ってしまって、きっとしっかりきっぱり慶に告白をしてしまったんじゃないかって思う。うん、たぶん……いや、絶対かな? 大好きって言っちゃたと思う。
慶は何も言わなかったけど……きっと酔っ払いの戯言って思ったのかな? 何も言わなかったけど……私は告白しちゃったんだね。
あぁー、もうヤダどうしよう。本当にどうしよう? やっぱりどうしたって私は慶が好きで。慶の傍にいたら絶対にその気持ちが溢れてきちゃうんだよね。
だからどうしても言わずにはいられなかったんだと思う……お酒の力を借りちゃったけどね。
で、でも結局その告白を受けたのに……慶はシカトしちゃったねぇ。聞かなかった事にしちゃったんだねぇ。
私に何も言ってこなかったし……そんな事があったって事もまったく感じさせなかったもん。
……聞かなかった事にしたかったのかな……。
私はハート型クッションを抱きかかえるとうずくまる。
なんかちょっと……泣きたくなって来ちゃったよ。
私……失恋したのかな? こんなのでも失恋って言うのかな? 言わないのかな?
でも……なんだろうこの気持ち。苦しいや。なんか悲しいや。
慶にとって私の言葉はどうでもいい事なんだろうな……って、そう思うと苦しくて苦しくて。悔しい。
だってさ、酔っ払ってたけど私の口から好きって言葉が出て、もし私の事を気にしたりしてたらどう言う事か気になって仕方ないと思うんだよね。
だって……私がもし慶に冗談でも、酔っ払ってても好きって言われたら……気になるよー! もう気になりすぎて寝れないって!
言っちゃった方でも寝れないのに、言われちゃったら絶対に寝れないわ。気になりすぎて慶に探りいれてみたり? それとなーく行動を観察してみたりすると思うんだよね!
それなのに……慶くん……。いつもと変わらなかったよね。全然普通で、いつもと同じように憎たらしかったです。
悔しいなぁ。悲しくて悔しい。もう私ってば慶の事好き過ぎでおかしくなってるのに! 悔しいなぁ。なんかすっごく空回りしてる気がするもんね……。
なんでかなぁ。なんでだろう。こんなにすぐ近くにいるのに、今一番慶の近くにいるのはきっと私なのに……うまくいかないよ。
私の言葉は慶に通じなくて、きっと慶の言いたい事も私には何も伝わってないんじゃないかなって思う。
慶がどうしたいのか全然わからないもん。何を考えてるのか全然わかんないもん。
……それに、自分がどうしたいのかも全然わからないや……。
酔っ払って中途半端に告白しちゃったけどさ、私ってどうしたいのかな?
もっとしっかり話して振られとく? 悲しくて悔しくてたまらないけど、やっぱりこのままじゃダメだよね。
本当にもっとしっかりしないと! このままの関係で、慶の気分でダラダラと一緒にいちゃだめだよ。
なんか彼女になったみたいで……すっごく楽しいし幸せだけど……このままじゃダメだよね?
ってあぁー、もう私最近同じ事しか考えてなくない? いつもこんな事ばっかり考えてるよ。それなのに全然答えでないし! いいアイデアなんて浮いてこないし!
それなのにずっと慶の事ばっかり考えてて。一日中慶と一緒にいて慶の事ばっかり考えて、慶中毒になっちゃいそうだよ!
しっかりしなきゃって言いながら、とりあえず明日も同じように大学行って同じように行動して、同じように……慶の傍にいたいな……って思うなんて私ってば最近どんだけ恋する乙女ー?!
もう慶の馬鹿! ばかばかばかばか! これ以上私を好きにさせてどうするのよー! 責任取ってもらわなきゃ!




