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おいらthe3rd  作者: 川進
2/18

雪ち




気高い雪だるま。

雪ちゃんの後輩の、

ゆきちは、寡黙で。

と、いうより。

いわゆる普通の。

雪だるまである。


頭には、お日様のように。

ウインナーが、さしてある。


一年生2人は、

見上げて、言った。



ぜんぶ。

逆タコにしたら。

面白いのに。


うん。

これ。

いまいちだね。



屋根からは。

むったと、双子が見ている。



ぎょにく、

じゃない。


あるとかな。


しゃうかな。



一年生が去ると。

むったたちは、

屋根から飛んで。

ゆきちの肩や。

頭に降りた。



あるとだ。


しゃうだ。



むったは、

食べながら。


美味いが。

中身に混ざる白い、

むにゅっとするものは、

好きではない。

と、

思っている。



あれ?

なんで。

あると、と。


しゃうが、

どっちも。

ささってる?



双子は首を傾げながら。

取り分を平らげた。


ゆきちの足元をみると。

袋が2種類、落ちている。


むったは、

袋の中を確認したが、

空っぽだった。


ふくろは、ふたつ。


なかみは、少なく、

さしてあった。


双子は。

目をギラリと、光らせた。


むったは、

屋根に避難した。 


双子は。

ゆきちのあたまを、

つついて。

ほじくる。


あたまが砕けて、落ちる。

さらに、つついて、

からだにも穴を開けていく。


ゆきちは、

最終的には。

切り株のようになり。


帰ってきた中学生が、

度肝を抜かれていた。



双子の心に、

謎を残した、

なんだか、

数少ない事件。


中学生のうるさい好みに、

応えて。

毎日の10時用弁当には、

2種類のウインナーが。

1本ずつ入ることになっている、

という、事実を彼らは知らない。


袋は今朝。

既に。

開封されていたのだ!

それだけです。




           ✿( ◉⌓◉ ) ✿39✿


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