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No.71 拝啓、今尚淀み行く貴方へ 其の二十六

えー、とりあえず当初の目標だった青龍編、なんとか終わりました。つきましては一度ストック溜め……ではなく、一時休暇をもらいたいと思います。具体的には一週間かそのあたりです。ここまで読んでくれて本当にありがとうございます。まだ終わらないので安心してね。



⭐︎⭐︎⭐︎ 【延戦刀士】 オール・フォルタム







んぁ……?



『お、起きましたーの』



目を覚ますと、そこは瓦礫の上だった。周りを見れば、空中島を覆っていた雲が散っていく。それは即ち……



「青龍が、死んだ……?」



『そうなりますーの』



ふーんそっかそっかーそれはよかったーはっはっは。





「待ってなんでベフェマピンピンしてんの?!」



『わたしがピンピンしてたらダメなーの?』



いやいいんだけど!え、なに?もしかしてサプライズ?私が青龍と精神世界で怒涛で死闘なラッシュ繰り広げてる間にベフェマは残ってる精神の青龍と計画してドッキリするつもりだったってこと?はいドッキリでしたー!的な?



いやないだろ。



「いやないだろ」



『何がなーの?』



いや別になんでもないけどさぁ。



「まぁ、ベフェマが生きてたならなんでもいいや。弔う手間が省けたぜ」



『……本当に何も聞かない〜の?』



「ようしかつていやらしいほどに的確に燕尾を突くことで有名だったこの私が全てを聞き出してやろうじゃないか」



『いやいらない!?』




ほうれ燕尾をグサァっと。今ならこめかみぐりぐりも追加だなぁ。ん?蛇にこめかみも燕尾もあるのかな?……あるってことにしよう。じゃないと私が痛くもないところをグサグサ刺すだけの変なやつになってしまう。え?燕尾を突くこと自体が普通やらない?そんなまさかははは。




「……まぁ、何かしらあったんでしょう。私に言わないってことは多分聞いてもいいことにはならないってことだよ」



こんなんでもベフェマは信用しているからね、考えあってのことだと信じているよ。



『いやぁそれはよかった。誤魔化せるような言い訳が思いつかなかったから怒られなくて済んだーのー』



……本当に信用できるよね?




『まぁ、それなら状況把握が先なーの。オールさんどこまで覚えてるーの?』



「青龍にほぼ半身抉られたとこまでかなー。というかなんで私は傷が癒えてるんだ?」



『そこはあれがあれであれしたからなーのー。とりあえず、じゃあその後の状況を説明するーの』



信、用……?



そういうわけで言語中枢に支障が出ている人からその後の話を聞かせてもらった。



「つまりベフェマが青龍をはめ殺しした、と」



『いいシーンを台無しにするななーの!』



全く最近の子供は変なところにこだわりあっていかんねぇ。もっと柔軟に行こうよ柔らかくさぁ。



「それで、それならこれからどうする?この瓦礫の中からダンジョン脱出方法探すのはちょっと無理あると思うんだけど」



『うーん。いや結構見つかるとは思うーの』



おバカだなぁ、ベフェマは。そんなことないない。あるわけないってはっはっは。ある程度の前提があるじゃないか、全く最近の子供は多角的に物事を捉えすぎる。もっと硬い方がいいに決まってるじゃないか。



正直なところ、青龍の背景が笑って流せるようなものでなかった以上、そういう結末になったのはある意味良かったんだと思う。私としては、自分の手で青龍に引導を渡してやりたかったんだけど、話を聞く限りどうやらベフェマの方が青龍にとってよりよい最期になったのだろう。



まぁ?最終的に勝ったのはこっちだし?直接勝負で決着がついたわけでもないわけで?別に私が青龍に負けたってわけじゃないんですよねぇ!



『……なんだか変なところで張り合ってる気がするけど、青龍は本来わたしたちでは勝てるレベルではなかったーの。あれは直接勝負じゃなくてギミック的な方法を使わないと勝利できなかったからそこに張り合うのは違うと思うーのー』



勝ってたもん!所々記憶ぶっ飛んでるけどあいつ相手に善戦してたもん(多分)!勝てない相手とかじゃないもん!!(主観が多分に含まれる)



『まぁ、それはともかく』



そう言って、ベフェマは視線をとある方向へ向ける。



『おそらく、あれがこのダンジョンから抜け出す手段だと思うーの』



その先にあるのは、なぜ戦闘中に気づかなかったのか理解できないほど大きな、魔法陣。まぁ、多分だけど青龍の死亡が確認されたから出現したんでしょう。でも……。



「あれ、本当に安全な場所に繋がってるの?入ったら実はダンジョンには裏階層があって……的なやつじゃない?」



『オールさんはそういう作品を読みすぎなーの』



ははは、私はノベルに影響されまくってる流され人間って言いたいんだな、よし。



「後でバンジージャンプ(紐なし)やろうか」



『それただの自殺なーの!?』



大丈夫大丈夫。紐はなくても私には翼があるから。尚、その時に翼がうまく機能するかは別とする。あれの操作結構むずいんだよねー、と。



「それじゃあ、ここに入るってことでいいんだね?」



目の前にある青い魔法陣。白虎に追い詰められた時に必死に這いずり回って先で見つけたものと同じなのだろう。



こうして見ると感慨深いものがある。こいつのおかげで今の私は生きてるからね。



……ありがとう、魔法陣君。君のおかげで、私は死から逃れてこの地獄へと逃げられた。だからこそ、今の私はこれだけ強くなれた。そう、あの白虎とおそらく同格、いやベフェマの話と考察的に白虎よりも少し格上であろう青龍とサシでやりあえる程に。



今回は、完全勝利とはいかなかった。他にも目的があって挑んだ青龍戦。あっちもかなり追い詰められたけど、精神的な余裕とかも相まってギリギリ押し込まれかけた。



それでも。



次は、勝つだろう。それは、希望でもなんでもない、冷静な分析。その分析能力の精度は、私の特典として現れる程度には高いのだろう。



『これで、帰る……!』



魔法陣が輝きを放つ。視界が揺らぎ、赤い月が消えていく。さぁ、これでここともおさらばだ。そして……。











白虎。貴方に勝ちに行く。

Tips:青龍

( ):今回の青龍はまともに戦えば本当に二匹に勝ち目はなかったです。本当に薄氷の勝利……とはまた違うかもしれませんが、それでも勝てる可能性は低かったのです。

(裏):その割には善戦してたと思うけど?

( ):あの二匹は対策と初見殺しを連続で叩きつけて青龍に反撃の隙をなるべく与えないよう行動していました。それが原因ですかね。

(裏):結構頑張って作戦練ってたんだなぁ。

( ):そういうことです。

Tips:風水刀然

( ):えー、何が起きたか察しているかとは思いますが、言える範囲で解説させてもらいます。

( ):まず、本編でも触れられたようにこの流派は一切というジャイアントキリングと、

( ):合切という一騎当千用の二つの奥義があります。

(裏):まぁ奥義だなんて言ってるけど、単に技術的な最高難易度の技ってだけなんだがな。

( ):はい、そうですね。実際の奥義って往々にして基礎と直結してることが多いらしいですし。

(裏):そんで持ってオールがやったのが……、

( ):はい、二つのいいとこ取りをしたせいで、技の行使がバカみたいに難しくなった、いわば理論上可能な、技ですね。

(裏):……なんでそんなのできてるかなぁ。

( ):いえ、原理は簡単ですよ?単にオールが扱える力の総量が増えたというだけのことですから。

(裏):あー……形は人だけど本質的にはもう人間辞めてるしな。

( ):はい、そういうことです。そしてかっこよくいえば最終奥義のその技が一切合切死滅劇です。

(裏):イタい。

( )身も蓋もないですね。

Tips:1人軍団、又はかつていたオールの同類

現段階で出身や背景など多くが未だ不明の存在。しかぃその脅威度だけは正確に語り継がれており、あるいは【神道】第十段階【◼︎◼︎】、もしくは【幻獣】に匹敵するほどで……。

Tips:ベフェマの過去。

今は詳細不明。地球原産先祖返り。

Tips:青龍の最期

( ):まぁ、これに関して多く語ることはないですが、青龍は相当慕われていました。それと、彼は四神の中でも最古参です。そんな彼が、彼を逃した四神の残りが敗北した後どこかのボロ騎士に頼んで彼の記憶を維持するよう頼んだのも道理と言うわけです。ついでに遺言を残したのもね。


( ):因みに、四神が倒れるごとに、箱庭には変化が訪れます。変化によっては、冥王が吐いた「嘘」が、暴かれることとなるでしょう。

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