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No.64拝啓、今尚淀み行く貴方へ 其の十九

⭐︎






「箱庭計画」。参加者(サバイバー)には神々の遊戯として発足した特に意図のないゲームとされているその計画では、参加者を地球という星で当時死んでいる魂の中から抽選で選び、決定した。



地球で死んだ存在たちのなかでも、特に知性のある存在……その星では「人間」が優先して選ばれたわけだが、()()()()()()()()()()()()は、「電力」といういわばローリスクローリターンというのが星を解析している存在たちからの見解であり、「魔力」というハイリスクハイリターンである固有エネルギーを持つ彼らからすれば、「電力」を扱う彼ら人間は()()が無害なものであった。




さて、そんな人間たちではあるが、今箱庭を駆け回っている彼らの死因は、大抵が事故死である。それは、計画の都合上、あまり高齢の存在では計画の滞りなどにつながりやすいという理由であり、それ即ち人間の中でも若くして死んだ存在たちが選ばれたということである。



この条件で計画は始動され、結果今に至るまで多少の異常(イレギュラー)はあったものの、概ね滞りなく進んでいる。



だが、計画はすでに、誰も気づいていないが大きな異常事態に陥っている。



それは、計画始動直後に交わされたラプラス総統政府でも最高位に近い2つの存在、うち1人は計画の最高責任者である者ともう1人との会話で触れられた三体の存在によって引き起こされている。





まず、オールという箱庭全体でも少数の前世ではなく、今世の名を持つ死霊。彼女は一般的なただの女性のように見えて、その実すでに二度◼︎◼︎◼︎おり、数少ない前世からの◼︎◼︎である。その異常性は(ひとえ)に彼女を◼︎◼︎◼︎◼︎彼女の前世における()()であり、今世ではそれによって発生した◼︎◼︎の◼︎を隠すために裏人格、スプリングスという存在が現れた。死霊という彼女の種族系統が異質なことも、ここに起因している。





次に、種族名:水虎。彼は他の2体と違い、前世に起因した異常があるわけではない。しかし、その超常的な身体能力と、()()()、もしくは()()()()とでもいうべき技能の重ねがけによって、想定されていない速さでの朱雀と玄武の戦闘資格を得ており、計画の目的である戦闘経験を持つ◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎の誕生に支障をきたす可能性が高い。





そして、最後にオールと同じくベフェマという名を得た小さな蛇。彼女は()()()()は、レールに従った選択をしない、しかしそれでも幸せがあっただろう少し不憫な前世だった。そう、死因以外は、である。



オールも、箱庭の責任者も、誰も彼もが気づいていない。現時点での1番の()()()()()()こそ彼女であり、対応を間違えた時点で「箱庭計画」どころかその周囲にあるもの全て、場合によっては総統政府半壊にまでつながるという事実に。



彼女は、唯の学生ではない。もし、普通の人間だったなら、なぜ本人は物足りないことこそあれ、不満はなかった彼女の生を()()()()()()()()()()



そして、どうやって自殺であるとわからないような()()()()()()を迎えることができたのか?



彼女は理由を知っている。全てを知っている。そして、知っているのに語らない。本人が好ましく思っているオールにさえそれは明かされていない。



そう、断じて彼女の死は、その本質は本人が語ったような「眠ったら死んでいた」などではない。








それは、契約。



それは、突然変異。



それは、それは--









⭐︎⭐︎⭐︎ 【延戦刀士】 オール・フォルタム








揺らぐ視界で目を覚ます。どうしても起きなくてはと何故か思ったのだ。何かが聞こえて、私は目を覚ました。それは……なんだったけ?



『クハハハハ!ようやくお目覚めか!やはり横に割って入るなど無粋よなぁ?!堂々と、真正面から、貴様と戦って打ち勝たなくては意味がないからなァァア!!!!』



頭に声が響いてくる。面倒なやつだ、そんなに真っ向勝負がお好みか。



……そこで、現状を思い出した。



「ッッッ!!!そうだ、ベフェマは!?」



『む?あやつなら落とされそうになっていたからな。ギリギリで風が間に合ったから拾っておいてやったわ。いや、貴様も無意識というか、まぁそういうのではなかろうがなかなか決断力があるものだ。我とて貴様と似たような経験がある。あやつをそのまま落としていたら貴様は--』



「いいから、どこ?」



『……ム』



「ベフェマは、どこ!」



『……この状況でもやはり彼女を優先するか。やはり貴様は……眩しいな。……あいつならそこの瓦礫に置いておいたぞ。一応気を使ったんだ。感謝こそすれ、文句など言うでないぞ?』



言われて青龍が指差した方向に目を向けようとするも、風がうねってうまく体の向きを変えられない。というかここで自分が空中でもみくちゃにされていることに気づいた。



……あぁ、これは詰みに近いかな。動けない状態で、相手が自由に動ける。これだけで危険オブ危険ってのが理解できるさ。



何が起こったのかわからないけど、私が意識を落としたんだろうね。ショックで気絶するなんて最悪の悪手だけど、どうやら生きてるってことは青龍がこんなになるまで城を壊したってことか?……なんでそんなことになるんだ。もしかしてベフェマが瓦礫とかで見えなくなって、それだと私が起きた後戦闘どころじゃなくなるから気を遣った……とか?



いやでも、さっき青龍はベフェマが空に落ちて……とか言ってたし--




『いいのか?彼女は死んでいるとはいえ、瓦礫の下敷きでぺっちゃんこになるのはどうかと思うぞ?』



「はっ!!?」



青龍がなんか知らんけど機転を聞かせて私を着地させてくれたから行動できる!とりあえず瓦礫の下敷きはダメ!埋葬できなくなっちゃう!



ダッシュだダッシュ!ゴーゴーゴー!もう悲しかったり驚いたりで感情がめちゃくちゃだけど、とりあえず遺体確保だけは絶対必要ってのはわかるからな行くぞー!おー!



瓦礫を飛び越え、時に粉砕。青龍が示した方向であってるのなら最短距離で吹き荒ぶ風の中、ゴミ収集場みたいになった空中島を駆け抜ける。



そして、進んだ先で。




「……?」




ベフェマは、いなかった。

( ):オールだけがやべーやつじゃなかったんだよ!

(裏):元気に言っても普通に鬱展開じゃねえのかこれ?

( ):ま、まぁ、設定開示しましたし……許して(てへぺろ)

(裏):その最後の言葉で決心がつきました。もう一本投稿させます。

( ):ちょっ!それは話が違うじゃん!じょ、冗談じゃないですか裏人格様〜本気でとらないでくださいよー。

(裏):じゃあなんか腹立つからもう一本追加ね。

( ):ホワイ!?理不尽ムーブヤメロ!!こんなに可愛くお願いしてるのに!

(裏):スッ(刀を取り出す音)

( ):ブンブンブン(話せばわかるの意)

(裏):(にっこり)

( ):ひぇっ

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