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No.49拝啓、今尚淀み行く貴方へ 其の四

( ):最近見つけたお店の美味しそうなラテ、ティラミスラテっていうのね(高い)(でも買う)(だって美味しいんだもの)。

(裏):あぁ……貯金が……。

( ):一瞬の至福のために貯金崩すの、アリだと思います。

(裏):ねぇよ。

---

種族:夢幻隠霊 Lv:71/75


状態:通常 ランク:B


称号:【霊水術師Lv4】 副:【柔道士Lv4】


HP:357 MP:191

STR:132 VIT:261 AGI:92 INT:170 MND:241 DEX:103


技能:『水霊Lv6』『擬態Lv5』『水流魔術Lv3』『体術Lv2』『噛みつきLv3』『神秘の霊水Lv1』『光魔法Lv1』『石砕きLv2』『斬糸Lv2』『重激波Lv3』『徹底防衛Lv4』『鉄壁Lv4』『堅牢Lv3』『強力Lv7』

『脚縛汚水Lv5』『蝕む霊水Lv4』『振動感知Lv3』

---



いや種族名……読みが無限飲料じゃん。いくらでも飲めるってそういうこと?飲もうとしたら逆に頭から飲み込まれそうだけど。ふーん……あれ普通に私より格上じゃね?しかも進化間近。


あれこれやばくね?



「アァアアアアァァッ!!」



ぶっ飛んできた蛇型左腕を紙一重で避ける。すぐ後ろでばくんと空を切る顎門の音がした……こえぇ……。



「アゥラァア!」



まず単純に早い。全力で避けていくらかは掠るし、たまに少し当たった部分が弾け飛ぶ。ここから分かる通り、一発でもまともに食らったら私は即座に天に召されることになるだろう。『死霊』技能の即死無効がないてるぜ。


まぁなんであれ、あたっちゃダメだし、相手は倒さないといけない。いつも通りということだ。




「自然界の厳しさ教えてやるよぉ!!」



ふはは、元現代人から教わる自然界のルールほど悔しいものはないなぁ!?あちょっ、その速さやめて!ひき肉になっちゃう!



「ぐぅっ……」



やべー、左腕肘あたりがごっそりいかれた。ちゃんと動かせるかなぁ……でも『自己再生』するほどじゃないし、我慢してやらないと。



「さぁここで私の十八番芸!即ち--爆死しろぉ!!」



やっぱり芸術は爆発だと思うんだ。あとエネルギー効率を考えるとこれが一番やりやすかったりするし。世知辛いんですよ、世の中は。エネルギーが足りなぁーい!



「うーん……やっぱり水だし爆破とは相性悪いのかな?」



爆破して木々が倒壊したのに、泉、この場合は飲料霊の本体には全く変化がない。まじか。



「さて、となると水を排除するのにいい奴は……」


「アアェエアアアア!!」



思えばこいつは初めて私が戦う精霊なのか。名前的にも、戦闘スタイル的にも近いから、ぼっちの今は特に訓練がしやすいだろう。最も、訓練で終わるような結果になるならいいんだけど、今回は保証されてないからね。まぁいつものことか。



「おいおいおい、ちょっとやり方を変えただけで引っかかると思うなんて……みくびられたもんだなぁ……」



飲料霊がやったのは至極簡単。馬鹿でかいハンマーを作って、範囲攻撃プラス高火力で一気に私を消し飛ばそうという考え。まぁ直接あいつの思考を覗いた訳じゃないからわからないけど、そんなところだと思う。


……浅はかだなぁ。



「アァ!?」


「……同じ精霊として、忠告しておこう」



ハンマーを退けた場所には無傷で……いや、()()()()()()()もこちらをまっすぐ見つめる私の声。



「精霊は、物理無効だ」



同時に繰り出した水の鞭が死霊()にクリーンヒットした。私はぶっ飛んだ。「いてて……容赦なさすぎでしょ、君」



あー、やっぱり痛い。痛みないけど精神的に痛い。あーあー、こんなに削れちゃって……お腹の半分くらいが消し飛んでるんだけどどうしよう。あいつがまだ詰んでなかったら負けてたな。



「はーい、それじゃあ上を見上げましょ」



飲料さんの上に今広がっているのは空ではない。あるのは何かもこもこしたものだ。そんなもこもこした何かは重力に引かれて飲料さんを完全に覆ってしまう。



「------!!?」



そしてもこもこで隠された飲料さんから声にならない悲鳴が上がる。それは紛れもない苦悶による悲鳴であり、理解不能な状況に対する驚愕の叫びでもあった。



「私特製、吸引力ましましスポンジだよ。それも、一度水を吸ったらもう絞っても水が出ない欠陥仕様。本来なら、だけどね」



水で物理攻撃が無効化されるなら単純な力押しではなく、水の弱点を突けばいい。スポンジはその点、十分いいと思うし、実際この感じだと効果がありそうだ。



「---ッ!ッッッ!!!」



そして次の瞬間、私の視界は空を映していた。



「……ぁ?」


「--ァァアアアア!」


「っ、くっ!」



何が起きたか正直わからない。わからないけど、とりあえずこれ以上攻撃を受ける訳にはいかない。くそっ、決着がついたと思ったのに!どうなってんだ、あいつの構造は!


状況はあまり芳しくない。ここで相手を倒せなかった以上、残っている傷は時間をかけて治す暇はない。だがしかし、だからといってここで『自己再生』を使えば一気に後がなくなる。



「……それよりも今はあいつのカラクリを解くのが先か」



あんにゃろーは確かにスポンジで身動きできていないはずだった。それなのに私が奇襲を受けたということは何かしらの方法であの攻撃を交わしたということなのだろうか?でも、確かに飲料さんは悲鳴をあげていた。それはつまり、攻撃自体は受けていたということに違いない。



「正面からなら当たらないんだよっばーーかッ!」



スポンジは確かに濡れている。それでもってなのにあいつは今は地面に直から生えている。まさに湧き出る地下水の如く。


……ははーん?あぁ、そういうことね。

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