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No.48拝啓、今尚淀み行く貴方へ 其の三

⬜︎








さて、と。



『パワァアーップ!!なーの』


「よかったねー」



はい、『分析』



--ー

個体名『ベフェマ』

種族:オウタナシア・ネレゾ Lv1/85


状態:通常  ランク:B


称号:【葬楽暗殺者Lv1】 副:【短剣士Lv1】 STC:


HP:170/170 MP:0/0


STR:201 VIT:29 AGI:322 INT:66 MND:178 DEX:245


技能:『隠密Lv5』『不意打ちLv4』『麻痺の魔眼Lv2』『致命穿Lv4』『麻痺耐性Lv3』『毒耐性Lv1』

『熱源感知Lv7』『物理耐性Lv4』『闇魔法Lv1』『毒牙Lv6』『安楽死Lv1』『エンド・サイレントLv1』

『強力Lv1』『疾走Lv3』『技巧Lv1』

特典:『共鳴Lv6』『虚染め』

ーーー



えぇ……急にランク上がりすぎじゃない?C帯全部すっ飛ばしてるの軽く小一時間くらい問いただしたいんだけど。



『どうなーの?期待していいーの?』


「いやぁ……これ、すごいね。最高だよ、ベフェマ』



パァっと蛇でもわかるくらい顔が輝いたベフェマがゴロゴロしているところに声をかける。



「まぁ、その試運転は明日やるとしてさ、今日はこれからちょっと1人で狩に行ってきてもいいかな?ちょっと気分的にね」


『えぇっ、わたしとは行動したくないなーの!?』


「いや、そうじゃなくてさ。気分の問題だよ。静かに森をたまには歩きたいなぁっていう、さ」


『あぁ……まぁ、確かに散歩にはいいなーの。でも、狩りに行くってことは、オールさんそのまま進化まで今日中に終わらせるつもりなーの?』


「まぁ、そのつもり。そんなにかけるつもりはないから、ちょっと待っててよ。あぁでも、眠かったら寝てもいいよ。でも、奇襲は受けないようにね?」



任せるなーの!と、胸?を張ったベフェマに一つ頷き、洞窟から森へと駆り出す。まぁ、そんな急ぎでもないためちょっと早歩き程度だ。


……しっかし、改めて目的もなく歩いているからこそ、周りに注意を向けられるわけで。この森からは、今まではそんなに気づかなかったが、どうやら夏の夜にあるような虫の音がする。いや、どっちかっていうと秋かな?蝉じゃないし。


それにしても秋か。別にそんな思うことはないけど、私の苗字秋入ってるんだよね。せっかくだし、鈴虫とかが鳴らしてるのか確認してみよう。






⬜︎







「……結構遠くまで来ちゃったかな」



そうして音源を探し回ることしばし。どうやら結構霧が深いところまで来てしまったようだ。霧が掛かってるところは相手が見づらいから危険というのは知っている。でも、どうせいく場所もないんだ、ちょっとだけ……なーんて思ってたらここまで来てしまったというわけだ。



「……わぁお」



だいぶもう暗い、夜といっても全く問題がないこの明度だからこそ際立つ蛍の光がそこにはあった。


目の前にあるのは小さな泉。周りも普通の木だから、パッとみてわかるような場所にはない。だが、一度視認すればわかるこの美しさ。やっぱり自然の美しさってのは自分で見ないとわからないものがあるね。


そう、泉の周りには蛍の光がまるで光の粒子が舞ってるように輝き、他の場所よりもはっきりと鈴虫の音が流れていた。


ゆっくりと泉へと近づいていく。どうやらとても澄んでいるようで、底が簡単に見える。



「……何か、書かれてる?」



泉の底には何か文字のようなものがあった。だから、それを読み取ろうとしたのだが。



「……」



無言で飛び退き、泉を警戒する。私の気配感知は誤魔化せないぞぉ?


ざざぁっと泉にさざなみが立つ。



「進化前の先頭にはちょうどいいんじゃないかなぁ……?」



『アァァアァァア……』



水が蠢き、形をとる。両腕が蛇の様になった女性の上半身が、その半透明の目に私を映す。



『アァアアアアア!!!』



体を捻って真横を過ぎ去る水の大蛇を横目に一つ。








胸にモザイクかけますか?

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