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No.43会敵

( ):私、復活ッ!復活ッ!インフルから復活だー!

(裏):範馬刃牙読んだことないからニワカなんだよなぁ……。

( ):読む勇気が出ません、ジョジョは読めたけど。






歩き続けてしばらく。



『……ねぇ、オールさん』


「いやぁ、みてみなよ。とてもいい天気だな!」


『いや、それはそう……でもないなーの。いつも通りの真っ赤な空なの。魔が溢れてますーの、真顔にもなりますーの。というかそうじゃなくて』


「そういえばあの渦巻雲どこ行ったんだろうね?」


『それは気にるけど、というか「おっあれ大樹が根元からぶっ飛ばされてるね、何があったのかな?」うん、迷いましたーの?』



えーっと……ちょっと何言ってるかわかんないっす。いやーっ、あれとか行きにみた気がするなぁー!



『どう考えてもみたことないものばっかなーの……これは完全に迷子なの』



わ、私が迷子なんていう子供しかならないような事態に陥るはずないじゃないか!私は大人だぞ!



「私は大人なんだぞ!?」


『言動から見ても精神年齢低そうだけど、なーの。あと年齢マウントはダサいーの』



グゥの音も出ない。



「ぐぅ」



訂正、ぐぅの音は出た。



『ぐぅの音は出たようなのね……』


『はぁ……仕方ないなーの。赤い月も一応動いているなーの。わたしたちの拠点は今の感じだと……東なの』



なん……だと……!?



「頭がっ、いい……ッ!!」


『逆に一応保険を作ってはおかなかったーの?』



ぬわぁああああ悔しイィい!でも私は大人っ……!こんなこともクールに受け流せるのさ……。



『めっちゃ拳がプルプルしてるーの』



悔しいのは悔しいぃいんだよぉっ!



『それにしても……なるべく早くここから離れたほうがいいかもしれないなーの』



ん?なんでだ?



『理由は簡単。ここ、森がボロボロなーの』



ぼろぼろ?周りを見渡してみるが、普通に木々は生えているし、その木だってよくあるどこにでもいそうな色をしている。ところどころにある倒木だってどう考えても自然災害によるものだろう。雷とか。……ん?自然災害?



『気づいたなーの?ここは、倒木が結構ある。それにしてはここで自然災害……例えば、雷とかはそれこそあのラピュ⚪︎があった場所くらいでしかみていないーの。だから、これは人為的なものによる可能性が高い……ここからは、わかるんじゃないーの?』



うん、素晴らしい推察だね。そうか、ここは何かの縄張り……それもこれだけ広範囲ということはそれだけでその実力が伺える。


ここは、周り全てが私達より格上。戦える相手はそれだけで限られるというのに、その中でも上澄に位置する相手となんかやりあえっこないってことか。



『えぇ、だからさっさと抜け出すべき……なんだけど』


「うん、いるね。それもでっかいのが」



これは……南だね。馬鹿でかい気配を堂々と曝け出してる奴がいる。アホでしょう、この強さは。……あーー、うん。



「はよ東行くよ!?」


『わかってますーのー!』



すでに疾走を開始している。あぁ、本当最悪。なんでこういう時に限ってこっちくんのさぁ!?



「っつぁい!?」



なんだ!?なんか掠った!チッ、倒木か、ちょうどいい位置に置きやがって……まさか。


前を見える限り観察する。私たちがそのまま向かえば通ることになるだろう位置……そこには、偶然か、それとも、なのかはわからないがとにかく動きが妨害されるような倒木が多数ある。これとさっきの推測を加味すると、あの気配は……わかっててやってるな。



『えっ、なんで!?』



急激に気配が膨れ上がり、そのまま気配は右回りから私たちに迫ってくる。……やっぱりか。


私の見立てが正しければ、こいつ相当……頭がいい。



「ベフェマ!戻るよ、こうなりゃ会合不可避だ!そんならまだ知ってる場所で、時間に余裕がある方がいい!」


『……了解なーの。やっぱりこの先ってーー』


「うん、罠とかがある可能性が高い。どう考えても、あの気配はわかってて私たちはこっちに誘導した。それならまだこっち側に有利な盤面で進めたい」


『了解なーの。んじゃあ、わたしはここにーー』


「うん、そうだね。それならーー」



戻りながら諸々やって先ほど迷子と発覚した場所に戻る。気配も看破されたことに気付いたからかなんなのか。先ほどよりも気配を抑えて……まぁ、それでも隠している木はないが、当人比で抑えたその気配を晒して、ゆっくりこっちへ向かってきている。尚、ゆっくりというのも当人比なので非常に早い。キレていいかな?



「さぁーー」


『お出まし、なーの』



私たちがいる鬱蒼とした森、その中でも倒木になっている箇所が少ない林の一部が吹き飛んだ。



「カロロロロ……」



現れたのは今までで最も竜らしい竜。赫赫とした龍燐が赤い光を反射して妖しい光を放つ。踏みしめたその足は最強種らしく隆起している。



「あぁ……これはやばいねぇ」


『ごくり……』



口から吐き出された吐息には赤い火の粉が混じっている。それを散らすかのように背に負った双翼が羽ばたき、同時に強風が私たちを襲う。あぁ、本当に。



「竜ってのはどうしてこんな……前の軍で襲ってきた時みたいに一体一体は弱かったりしない訳?」


「グゥオオオオオオァアッ!!」



赤竜が羽ばたき、中空へと浮かび上がる。物理法則仕事しろよ、マジでさぁ。ああ、でも覚悟はしてた。それならやりようもあるというもの。少しだろうが私たちに考える時間を与えたことを後悔させてやる。



「さぁ、作戦開始だ。プランはB!相手が想定通りの竜でよかったね!オゥ、シット!」


『最後の言っちゃダメなやつなーの!?でも、想定内なのはいいことなのね!生き延びましょうーの!』



当たり前じゃい!さぁオンドレぁ!してやるよォ!


強風に打ち据えられる中、それでも私たちは目を逸らさない。それぞれ所定の位置へ。目的はただ一つ。



「その上から目線腹立つわぁ!頭が、高いんだよぉ!」



銃から飛翔した弾丸が、地獄の火蓋を切った。

( ):さぁ、第1章第一の試練が近づいてきました。まるで竜巻に近づくが如く、近寄ることを拒絶するかのように青の守護龍は刺客を放ってきます。それももう、おそらくはこれが最後。

(裏):もう随分と中心に来ているってことか。

( ):さて、オールたちが竜巻の中心で見るものとはなんでしょうか?ところで、一つお聞きしますが……竜巻の中心には何があるかご存知で?

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