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No.38出直し

( ):三日ぶりの復帰。

(裏):まだ見てくれてる人いるのかなぁ……。

「はよ逃げないとー!?ベフェマー!逃げてー、超逃げてェーッ!!」


『理解してますーのー!?ぎゃぁあああ!!?』



大きな鳥になったベフェマに龍のブレスが掠る。それだけで触れた部分、今回は翼の一部がごっそり消えた。っ、当然だけど、大勢を整える翼がかけちゃあまともに立つことだって私にはできない。なんとかベフェマin鳥さんの背中にしがみつきながら銃を連射するだけだ。



『いーたーいーのーー!??』


「耐えて、いやほんとに!私もブレスの妨害くらいはできるから!」


『全力で頑張りますーのーー!!』



銃でバンバン撃ちながら状況を把握する。今私たちがいるのは渦巻雲の内部、その中空だ。なんでそんな降りてるのかって?撃墜されかけたからでーす、ふざけんなぁ!!


だいったい、あんのアホ龍撃退するつもりできたんでしょうに!攻撃も散発的なブレスだけ、それも威力が抑えられているどう考えても威嚇射撃のものばっか!それなのに、最初の一撃超ブッパでベフェマの足を消し飛ばしやがってぇっ!


 矛盾するな矛盾をォッ!!こちとら必死なんだぞー!なにっ、なんか余裕そうだと!?いてこますぞ(幻聴)!!はぁあっ!?あんのバカ龍嘲笑っていやがる(幻視)……くっ、やはりこの世界でまともな存在は絶滅してしまったというのかっ……(妄想)。



『ぐぅッ……』



ぐらりと体勢が揺らぐ。ベフェマも流石に二発とはいえあいつからの攻撃だ、結構ダメージが大きいからね。仕方がない。私も多少右腕がぶっ飛ばされてるが、そこは問題ない。だって自分で再生できるし。この戦いじゃあまともに当たったら即死だから無傷か死しかないんだよね……。



「とはいえ……」



私がこのまま援護射撃をしたとしてまた上空の雲の穴まで行けるだろうか。今いる場所は先ほども言ったように中空だ。空中城塞の天辺の塔、その尖った部分になら、飛び降りてもなんとかダメージなしで済むくらいには降りてきてしまっている。



「グゥゥゥウ……!」



あいつも結構近いな……このまま距離が近いままでいれば、早々に完全撃墜されるだろう。そんなのは真平ごめんだ。


……、いや、待てよ?ふと気づいて下を見る。そこにあるのは城塞と……嵐と雷ばかりの乱雲のみ。



「……」



よーく目を凝らして雲を見る。そして……



「見えた」



一瞬ではあるが下の風景が見えた。つまり、そんなにこの乱雲は厚くない。よかったよ、これで厚さ百メートルとるとか言われたら詰んでた。まぁ最初地上から見た時に雲越しで影が見えた時点からそんなに厚いとは思ってなかったけどさぁ。



『や、やばーい!もう余裕ないなーの!あと一発でも喰らえば終わりなーのー!』


「ほう、それはいいことだね」



ベフェマ、私はちゃんと考えているからその精神病末期のイタイ奴を憐れみの目で見る医者の目はやてくれ。まるで私が異常者みたいじゃないか。



『……異常者なーの(ボソ)』


「おぉい!?」



泣くぞ!?おい、泣くぞ!??……んん“っ、ごほん。気を取り直して。



「ベフェマ、もう鳥さんの劣化は酷いんだな?」


『いぇす。もう一発も喰らえないーの』


「そうか……ところで、ベフェマ。今、『強制同調』解けるね?」


『え……?い、いや!解けますけど!ここでそんなことやったら墜落一直線なーの!?』


「それでいいんだよ。落ちるのさ、あの雲の中に。この中に上がってくるためにあそこを通るなら危ないだろうね。でも、今回は落ちるだけだ。重力が味方してくれるんだ、いけるはずだ」


『で、でも……でも!』


「死ぬ可能性があるこの策を避けるべき、それは間違いなくあっている。あの青龍のブレスがもう少し避けやすかったらそれでもよかった、が。それはifだ。今を見ようか」



青龍を見る。あの距離だ、もうそろそろブレスをまた吐いてくるだろうな。威嚇射撃だろうが相手は格上。この距離で避けるなんて難しいにも程がある。



「簡単な話だ。リスクが低ければ得られるリターンも少ない。今回の場合、危険な近道を避ければ、得られたはずの命を失うだろう。私か、君か、どちらかは死ぬ。片方は生き残っても、だ。私はそんなのごめんだね。生きるために道を見極めることは素晴らしいが、それで命を失うのならそんなことに意味はない」


『くぅ……、でも、あんな雷が走っている空間に飛び込むなんて……』


「無謀だって?それなら、上空から2人揃って生き残る方が無謀だよ。慎重過ぎればいいというものではない。君も、わかってるんじゃないか?」



『……』



青龍が、その口腔に光を溜め始めている。もう十秒もないな。



()()してくれ。君が、鍵だ。」


『選、択……』



ついに青龍の口腔に光が満ち、ブレスが放たれた。光線が故に、その攻撃は一瞬。一瞬で……ベフェマが憑依していた鳥の上半身を消し飛ばした。


コントロールを失ったが故の亡骸は、そのまま下へと落ちていった。龍は、それを……形容し難い色を湛えた目で見ていた。ずっと、そうずっと。

( ):そろそろ青龍や白虎の立ち位置、そしてラスボスの正体についても察しがついてくる頃ではないでしょうか?

(裏):……?普通にこのサバイバルゲームの中ボスラスボスじゃないのか?

( ):いえ、それはオール達がいる箱庭においてのそれであって、それ以前の、この宇宙における彼らの役職などについてですね。

(裏):……え?

( ):彼らは彼らの優しさが故に今のボスという位置にいますが、本来はそんなものではないのです。

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