No.22自爆=浪漫?
( ):投稿遅れてごめんなさい。
(裏):謝るだけで済むなら警察いらねーんだよ。
( ):ストック溜まってたら今日もう一回投稿するので許してください。
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『死ぃいいいぃいいいいぃいぬぅううううううう、なーの!!???』
「ぎゃーーーー!?」
やばい、リアルボウリングのピン体験会になってる!いやガチで!
現在私たちは大きな円形にひらけた場所にいる。奥には大きな道が続いており、周りは壁際に向かうにつれてだんだん急な傾斜になって壁へと繋がっている。
要はここ、空間的には球のような形になっている。そんな私たちはなぜボウリングのピン体験会をさせられているのか?答えは後ろを見ればすぐわかる。
ーーーゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
そこには大きな黒い球があった。というか空いてる穴の位置的にまんまボウリングの球である。
再び前を向き、対策を講じると同時に思いを馳せる。すなわち、
ーーーどうしてこうなった
と。
⬜︎
私たちはヤケクソでとにかく突入捜査を繰り返していた。いくら探せどこの洞窟に関する情報は皆無。どうすればここから出れるのかも全くわからない。
外へつながるだろう道ももちろん見つかってはいない。そんな状態で、つまり先の見えない状態で捜索を続けていれば、肉体よりも先に精神に限界が来る。
『きゅー……』
「私もちょっときついかなぁ……」
そんな時だった。
『むむむ……およ?オールさんオールさん!あっちの道見るなーの!』
「んぁ?あっち……ってありゃまた毛色の違う場所だなぁ」
そこにあったのは奇妙な空間、球場に広がった空間と、奥には大きな扉。今までなんに変化もなかった私たちからすれば俄然興味が湧くもので。
「……行ってみるか」
『なーの』
これが地獄の始まりだった。私たちがそこへ警戒しながら突入した時、最初は何も起きなかった。
しかし、私がちょうどその場の中央に足を踏み入れた時。
ガシャん!と、扉が閉まった。
「!?」
しまったというのはもちろん入り口にある方だ。そこ以外に脱出経路は見つからず、警戒していたにもかかわらず、いきなりの逃げ出し封じ。
しかも、扉なんて最初はなかったのだ。明らかにおかしい。そう思った時にはすでに遅かった。
奥の扉が開いた。同時に中からゆっくりとそれは姿を現した。
そう、それこそがボウリングの球。私たちの現在の状況の元凶だった。
⬜︎
勢いをつければ天井まで一気に転がれる。そんな構造になっているのは偶然ではないだろう。何が言いたいのかって?
こういうことだよ。
そこには、横から上から360度あらゆる角度から剛速で迫るボウリングの球、もといボウ球の姿があった。
『やばーーーい!こいつ『共鳴』も効かないーの!?なんで急にこんなのが出てくるなーのーー!!』
「と、とにかく分析ができる距離まで近づかないと!話はそれかるぁ!?」
やばいやばいやばい!分析はなんとかできた、できたけど!なんかボウ球に空いている穴からなんか飛んできた!?
飛んできた何かはそのまま地面を削り取って、下へそのまま消えていった。……いや怖すぎでは?ま、まぁ何はともあれ対策じゃ、なんかもう色々手遅れな気がするけど対策を立てるんじゃー。
ーーー
種族:レイム・ヘミスフィア Lv:MAX/66
状態:通常 ランク:C +
称号:【死兵Lv2】 STC:
HP:300 MP:30
STR:130. VIT:172. AGI:109. INT:20. MED:21. DEX:19.
技能『猪突猛進Lv3』『最後の忠誠Lv--』『分離Lv--』『蝕弾Lv5』
ーーー
よくわからぁん!?なにこれ、全然知らないものばかりじゃあ!でも蝕弾とかいうやつは多分わかる!なんかヤバげなあの攻撃のことだな!?
とにかく、こいつはゴリ押しタイプ。ステータスが高い代わりにスキルが少ない!ならばこれは、
「ハメやすい!多分!」
『どーゆーことなーのー!?』
まぁ見てなさい。私の華麗なハメ技をお見せしてあげましょう。
え?卑劣技やめろ?ナンノコトダカワカランナー。
さて、気を取り直して、本日の三分クッキング。用意しますは蝕弾によって削られた壁や地面、そして私の血液だけ。
というわけでまず工程1。私の血液を地面は壁などに空いている穴の部分に振りかけます。この穴はあんまり深くないことはわかっている。だからこそ私は最も消費が少ない血を選択することができたのだから。
はい次。ボウ球を穴が多く開いている場所に誘導します。INT少なかったし、思考ルーチンも単純なのかな?まぁいいや。
それでは最終工程。ボウ球が近くに来たのを見計らって、肉体変成オン。
すると、ボウ球がそのまま通り抜けようとした穴からぶっとい無数の針が飛び出てくる。一本一本ではその動きを止められないけど、その数を何十何百にも増やしたのなら。
結果はご覧の通り。針を鉄製で変成したのも一因だろうけど、なんとかボウ球を止めて、できればいいなーくらいで考えていた針をボウ球に刺すというサブミッションまで果たしてくれた。
よし、そうしたらあとは変なスキルを使われる前にトドメを……ッ!?
瞬間、ボウ球の姿がブレた。いや、ブレたのではない。その球体の上部だけがスライドして、こちらに飛んできた。
しかも、その姿はなぜか分たれたのにより力強く光り始めていた。
そう、光始めているのだ。これと、『最後の忠誠』とやらを合わせて、理解した。
ーーこれ、自爆する、と。
「ベフェマぁ!逃げろ!超逃げろォ!」
『ほわぁい!?』
「こいつっ……自爆するぅ!」
そういうが早いが、分たれた二つの半球は急速に膨張し……爆発した。
( 裏 ):レイム、ねぇ……。
( ):いやいやいや、皆さんが思うような東のプロジェクトとは全く関係ないですよ?!異質さを表すために、ちょっと英語を捻ったらこうなったんです!ほんと、たまたま!
(裏):胡散クセェ……
( ):ホント、ワタシウソツカナイ。
(裏):胡散クセェーー




