No11. 遭遇、蛇
( ):最初の方を軽く見て、どうやら1話あたりの文字数が非常に多いなぁと判断しました。よって、一話辺りの話数、大幅削減実行します。
(裏):ストック分もだからめんどそうだなー……。
( ):それと、一話辺りの文字数を削りに当たって、できれば毎日投稿しようと決意いたしました。
(裏):何日持つかなぁ。
( ):前置き長くなってしまいましたが、最後に一つだけ。投稿時間は次から朝7時あたりにしたいと思っています。ご注意ください。
(裏):投稿が遅れることもあるかもだけど、その時は許してくれなんだぜ。
「今日添い寝して?」
頭が沸いているのだろうか?そんな心の声がとても漏れている。
『頭が、沸いているーの……』
ほんとに漏れた。……うん、
「次言ったらビンタします」
瞬間、モフ蛇の体がビクッとする。わかりやすすぎる……。
だがまぁ、扱いやすくはあるかな?まぁ、この感じ臆病そうだし多分問題はないと思う。何に対しての?って言われたら、そりゃあ……ね?と含みを持たせることしかできないけど。まぁ、とりあえずは考えるのは聞いてからでないとまずいだろう。
利用価値はありそうだけど最悪めんどいことになったら、逃げればいいか。それと、気になることがある。あちら側から話してくれたからこそわかるが、なんで一つの箱庭に元人間が2人以上いるんだろう?なんだ?単純に私が聞き間違えただけなのだろうか?
そこまで考えて、はたと考える。自分ってこんなに冷酷、というよりも自分本位だったかな?と。
生存第一と決めた手前、よく知りもしない相手のために善意で命をかける必要があるような何かを受け入れるつもりはない。だけど、ここまで相手に配慮しない性格でもなかったはずだった。
もう少しこのことについて考えたいところだったが、生憎と思考速度はそこまで早くない。
『先程は酷いこと言ってメンゴ⭐︎なーの!わたしは、貴方を貶めるつもりは全くありませんーの。本当ですの!で、でも同郷の人かなって思ったのは本当で……一度死んじゃってからこっちに来た日本の人、ですの?』
「……」
なんかちょっと口調に癖あるな。なんだよメンゴ⭐︎って。
ビンタするよ?ビターンって。というか、ふーん。この子日本人なのかー。
まぁ……同郷だな。だからって無条件に助けるつもりはないけど……。
ま、まぁ?もふもふを触らせてもらえれば助けてやらんこともないっていうか……?
いきなり考え事を始めたかと思えばよだれを垂らし始めた私にモフ蛇は戦慄が止まらない。流石にちょっと可哀想なので答えるとしよう。というかよだれ垂れるのなんか初めてなんだが?どうなってんだこの体、っと。
「んまぁ、同郷だね。ついでに言うとそんなに年も離れてないんじゃない?まだ10代後半あたりでしょ?」
『のっ!はい!私、17歳になるはずでした!なの!で、でも……夜に寝て、起きたら変な人にこの世界に移るって言われて。なんでわかったんですーの?年齢」
「ん?単なる勘さ。それよりそろそろ本題入りな。私もやりたいことは結構あるからね」
『のっ。実は、私がいたこの高台、すごく強いお猿さんがいるなーの。それで、さっきの湖の戦いぶりを見て、私、体が貧弱だから逃げられるほど体力ないし、でも近くに住んでるようだし、だから、撃退してもらえないかなーって、なーの』
あー……やっぱそういう系かぁ……うーん、普通なら、断るよね。実際私も断りたいし。
命は賭けたくないんだもんなーみんな。でもなぁ、ことはそう単純じゃあないのよ。
私も同格かそれよりちょっと上なら戦うべきだし。そうしないと強くならないんですよ。
技術的にも、レベル的にも。経験は積まないとだから。
『だ、ダメですーの?ほ、ほら!人助け!クールにみんなを助けるヒーロー!憧れますなーの!そんなヒーローにはいくらでも、なんならこっちから頭を撫でてもらいたいくらいですーのー!そそれに、か、かわいい、ですーの。わたし、一般的に見たら、可愛い感じだと思いますーの!きっと、見捨てたら良心が痛みますーのー!』
チラッチラッと爬虫類特有の細長い瞳を向けてくるモフ蛇。
なかなかたくましい。初対面相手にここまで言えるのは才能があると言っても過言ではないだろう。
だがしかし、だがしかしなのだ。誰だって死にたくない。
もし相手が同格どころか大気圏超えるくらい格上の存在だったら死ぬのみなのだ。そう考えると二の足を踏まざるを得ない。
「大気圏外クラスで格上の連中には勝てんしなぁ……?」
『のっ!?え、えと、そう!モフ蛇かわいい!マフラーにでも使えるなーのー……誰かが協力してくれたら一発KOでずっともふもふマフラーなれるーのー!それに、大気圏外の奴らには大気圏内にいる奴が会うことは普通ないのー!それに、わたしもいますの!わたしがここに来た時に得た力はすごいーの!』
なかなか上手いこと言いよる。というかちょっと必死で、おちょくりたくなってきてしまう。思わず面白いものを見る目で見たらビクゥッとした。
『あ、あのぉー……死ぬ以外本当なんでもするんで、助けてくれませんーのぉー……?』
ついフッとなってしまった。鼻で笑ったように見えたのだろう。
モフ蛇の口が引き攣る。ではそんなモフ蛇さんに朗報を伝えるとしよう。この子は気に入った。素直に面白い子だと思う。誰だって死にたくない。でも、生きてるだけじゃあ面白くないだろう。ゲームとかだって私はオンラインゲームのが好きだし。そういうことだし、結論は、
「んまぁ、いいよ『二言はないですーの!心のスクショしたですーの!三枚!』食いつきがすごいね……というか心のスクショって何さ。どっちかっていうとボイスレコードじゃね?それよりも、しっかりそれなら条件はつけさせてもらうよ?『えっ、今条件はつけるけどっていわなかったですーの?』はっはっは。じゃあこの話は無かったことに『うーそうそうそうーそぴょーん!なんでも聞いてしまいますーノー!?』わかりやすいようで何より。」
というわけで引き受けてはあげようじゃないか。
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