第94話 骨の魔物と風の魔剣
いつも、読んで頂き、ありがとうございます
ブクマ、評価は励みになるので、どうかよろしくお願いしますm(_ _)m
「それじゃ、沸かせるぞ!」
「頼む!」
俺が瘴気の吸収を抑えると、部屋の中の瘴気が濃くなっていく。部屋の1箇所に瘴気が集まり始めた。
どうやら、ここは1体ただけ出てくるタイプらしい。集まった瘴気は、徐々に形を作っていくーー。
「人……?」
魔物を見て、リオが聞いてきた。
魔物は人型でかなり大きい。レンが魔物の膝辺りまでしかない。
「いや、あれは骨の魔物みたいだな」
鑑定してみると……
----------
【ミアズマボーンナイト】Lv.80 / Sランク
【スキル】ー
----------
「ミアズマボーンナイトか、Sランクみたいだな」
「SSランクのフロストドラゴンを倒したレンくんなら、どうってことないね」
「しかし……あの時は、リオさんのバリアがありましたし、弱点もわかっていましたからね」
「今回の敵はボーンナイトって言うぐらいだから、アンデットなんじゃないか?」
「アンデットは弱点属性がありませんからね……」
「無いのか?」
「無いよ? 倒し方は動けなくなるまで細かくするとかかなぁ?」
光とか火が弱点っぽいが、この世界のアンデットに弱点の属性は無いらしい。
リオが凄いことを言っているが、死んでも動いている魔物を倒すにはそれしか無いらしい。
「そうなると、レンがどうやって倒すか見ものだな……」
話を終えて、レンたちの戦いに目を向けると、丁度戦い始めるところだった。
「アンデットか……魔法系じゃあまり効きそうにねぇな。あれでいくかーー。」
レンが剣の柄をアイテムボックスから取り出した。俺はすかさず、鑑定するーー。
----------
【デュランダル】魔剣
【特殊効果】風属性強化
----------
「あれは魔剣らしいが、刃がないのはどういう事だ?」
「見ていてください。きっと驚きますよ」
ユダに確認したが、流されてしまった。仕方ないので、レンの戦いを見守ることにした。
レンが刃の無い魔剣を降り始めた。レンが一振りすると、ミアズマボーンナイトの体に切り傷が付いた。
「そういうことか、あれは風の刃だな?」
「そうです。初見でよく見破れましたね……」
「魔力が見えるからな」
感知スキルで、デュランダルから出ている刃が見える。魔力の込め具合で刃が伸縮しているようだ。ユダが色々聞きたそうな顔でこっちを見ているが、レンの戦いを見るように促した。
「どうした! こんなもんじゃねぇだろ!」
レンの攻撃を受けて、ボーンナイトの身体はどんどん削られていく。魔剣で斬り付けても切り傷程度しか付かないことを考えると、ボーンナイトはかなりの強度のようだ。
ボーンナイトが、手に持った剣をレンに向けて振り下ろす。が、剣はレンどころか、地面に当たることもなく、空中で静止した。
剣の下では、レンがデュランダルを構えているだけだ。感知スキルで確認すると、デュランダルの柄からは想像出来ないほどの大きな刃がボーンナイトの剣を受け止めていた。
「軽いなっ!」
レンが剣を振り上げると、強風が吹き荒れた。ボーンナイトは剣を押し返され、その場で尻もちを着くように倒れた。ボーンナイトの剣の刃がボロボロになっている。
「今ので折れないのか、身体もそうだが、いい強度だな。だが、これは耐えられねぇだろっ!」
レンが魔力強化<風>を発動させ、滑るように移動しながら、デュランダルを振り回し始めた。
ボーンナイトを中心に竜巻が吹き荒れるーー。
「次はコイツだ」
レンがアイテムボックスからクラウ・ソラスを取り出した。
クラウ・ソラスから光の斬撃を飛ばすと、竜巻の中を回りながら、ボーンナイトを切りつけていく。
「まだ足りねぇのか……かなり硬ぇな」
レンが手を突き出して、水球をいくつも作り出す。水球はそのまま、竜巻に吸い込まれていくーー。
竜巻は水を巻き上げ、光の斬撃が水の壁に当たると、乱反射してボーンナイトを襲撃する。
レンはクラウ・ソラスで光の斬撃を竜巻の中に追加していく。
斬撃はランダムで飛び回り、部屋のあちこちにぶつかって壁を破壊していく。
「俺も入れてくれ!」
レンがバリアの中に飛び込んできた。どうやら、乱反射した斬撃に自分も襲われているらしい。防具が少し斬撃で切れている。
しばらくすると、マップ上からミアズマボーンナイトの反応が無くなった。
レンが竜巻を解除すると、ボーンナイトがいた場所には、魔石だけが残っていた。どうやら完全に消滅してしまったらしい。
「どうだ? 俺が考えた複合魔法だ」
「危険すぎます……」
「威力は凄かったが、斬撃は制御してくれ……」
「すまん……いい技だと思ったんだけどなー。
斬撃を閉じこめる方法を考えるか」
あの技は、一人で戦う分にはいいが、仲間にも被害が出る可能性がある。
ちなみに、リオはミアズマボーンナイトの魔石を取りに行ってる。
「それじゃ、2層に向かうか!」
俺は祭壇の本に魔力を込めるーー。祭壇の奥の壁が白く光ってゲートが出現した。
読んでいただき、ありがとうございます!
読みにくい文章でほんと、すみません
『面白い』
『続きが気になる』
と、思っていただいた方·····
是非、最新話の下にある、評価ボタンから、評価をお願いします!
評価、ブクマして頂けると励みになるので、ポチッとしてもらえると嬉しいです!
毎日、更新頑張りますので、これからも、応援よろしくお願い致します。
ご意見、ご感想などもお待ちしてます。




