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第93話 魔力測定器と古城


いつも、読んで頂き、ありがとうございます

ブクマ、評価は励みになるので、どうかよろしくお願いしますm(_ _)m


「何もねぇな……マップにも荒野が広がってるだけだ」


 レンが言う通り、マップには目的地になりそうなものは何も無かった。


「どっちに向かうの?」


「そうだな、どうやって攻略しようか……」


「また、上空から見たらいいんじゃねぇか?」


「僕が行ってきますね!」


 ユダが魔力強化<火>を発動させて、空高く飛んでいった。ユダは、本当によく働いてくれる。


 しばらくして、ユダが降りてきた。


「遠くて良く見えませんでしたが、向こうに建物のようなものがありました!」


「建物か……とりあえず行ってみるしかねぇな。

みんな、魔導船に乗ってくれ」


 レンが取り出した魔導船に乗り込んだ俺達は、ユダが見つけた建物に向かった。



「ジンくん、この揺れどうにかならないかな?」


 荒野は地面がガタガタで、魔導船の揺れが激し過ぎて寝れないらしい。


「それじゃ、久しぶりに魔導二輪に乗るか?」


「乗るー!」



 俺とリオは魔導船から、魔導二輪に乗り換えたのだが……


「ちょ……ジンくん! 高すぎる!」


 俺は、魔導二輪に込める魔力を調整出来ずにかなり上空まで飛び上がってしまった……

 遠くに、ユダが見たという、建物が見えた。


「落ち着け、ちょっとずつ抑えることは出来る。少し静かにしててくれ……」


 俺は集中して、魔力を抑えてなんとか、地上1mまで降りた。


「ジン! 大丈夫かー?」


 魔導船と並走していると、甲板からレンが声をかけてきた。


「大丈夫……じゃないな、迷惑をかける前に俺の状況を話そうと思う」



 俺はレン達に、緋緋色金を能力付与(エンチャント)したことによって、魔力コントロールが異常な状況であることを話した。


「なるほどな……魔力はコントロール出来そうなのか?」


「弱く出すことが難しいだけで、普通にコントロールする分には問題ないんだ。昨日1日でコントロールの精度もかなり良くなっている」


「要は慣れればいいんだろ?」


「そうだが、何かいい方法でもあるのか?」


「俺が王都の城で修行を始めた時に渡された物だが、使ってみるか?」


 レンがアイテムボックスから小さな箱を取り出した。箱には溝が掘られていて、溝を辿っていくと、中心にガラス玉の様なものがはめ込まれていた。


「なんだこれ?」


「それは、魔力測定器ですね。流した魔力の量によって、中心の水晶が光るんです。

少ないほど青く、多いほど赤く光るんですが、レン様の時は光らなかったんですよね」


「光らなかった? 魔力を流せなかったのか?」


「魔力が多すぎると光らねぇんだ。測定不能ってやつだな」


「なるほどな、青く光らせることが出来れば魔力をコントロール出来るようになったってことか」


 火球で魔力量を見るのは限界があったので、目に見える目安があるのは助かる。

 俺は魔力測定器を使わせてもらうことにした。


「あ、ちなみにですが、魔力量が多すぎると壊れるかもしれないので、壊さないようにしてくだいね!」


「……わかった」


 試しに、かるーく魔力を流してみたが、光らなかった……青く光らせるには時間がかかりそうだ。

 

 ※ ※ ※ ※


 しばらく進むと、崖の上に古びた城が見えてきた。俺達は、城の前に魔導船を停めた。

 壁はあちこち崩れているが、かなり大きい古城のようだ。


「この城で正解だな、奥に祭壇がある」


「それじゃ、城の奥に向かおうぜ!」


 城門が開いていたので、そこから入った。門の先は、城の扉まで道が続いていた。

 左右は庭園のようだが、手入れがされておらず、草木や噴水は枯れていた。


「お城のどの辺に祭壇があるの?」


「祭壇のある場所は、他のところに比べると広い場所のようだな」


「間取りがかなり複雑みてぇだな……壁を壊して進んだ方が早いんじゃねぇか?」


「そんなことして、守護者に怒られないかな?」


「西のダンジョンでも怒られなかったんだ、大丈夫だろ

それに、ジンが完成させたブレスも見てみてぇしな!」


 攻略を楽しんでいるレンにしては大胆なことを言うと思ったら、そういう事らしい。レンの目が輝いている。


「それじゃ、祭壇の方に向けて放つぞ……」


 俺は手を前に突き出し、魔素の塊を作り出す。塊はどんどん大きくなり、球体が完成した。


「行くぞ!」


 球体を圧縮し、前に向けて放ったーー。


 轟音と共に放たれた黒いブレスは、ただでさえボロボロの古城を吹き飛ばしながら、祭壇のある部屋まで大穴を開けて消えた。


 ブレスを放った後、瘴気が吸収されて魔力が回復していく。ダンジョンなら魔力切れの心配は無さそうだ。


「すげぇ威力じゃねぇか!

フロストドラゴンのブレスよりすげぇんじゃねぇか!?」


「完成させた時よりも威力上がってるんじゃない?」


「凄まじいですね、SSランクのドラゴン以上ですか……」


「ダンジョンなら魔力の心配もなく打てそうだな」


「チートだな」

「チートじゃん」

「チートですね」


 3人の感想を他所に、俺が呟くと、3人からチート扱いされた。俺は3人の小言を聞きながら、大穴を進んだ。


 

 俺達は一直線に祭壇の部屋まで来た。

 部屋は円形の部屋だった。今までで1番広いかもしれない。


「ここの試練は俺にやらせてくれねぇか?」


「構わないが、一人でやるのか?」


「俺もいいとこ見せときてぇからな!」


 レンが部屋の中心に移動したので、俺達は祭壇の近くでバリアを張って待機することにした。


「それじゃ、沸かせるぞ!」


「頼む!」


 俺が瘴気の吸収を抑えると、部屋の中の瘴気が濃くなっていく。部屋の1箇所に瘴気が集まり始めた。

 どうやら、ここは1体出てくるタイプらしい……

読んでいただき、ありがとうございます!

読みにくい文章でほんと、すみません


『面白い』

『続きが気になる』


と、思っていただいた方·····

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