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第89話 帰還と報告


いつも、読んで頂き、ありがとうございます

ブクマ、評価は励みになるので、どうかよろしくお願いしますm(_ _)m



 俺が森の入口に戻る頃には、魔物は1匹もいなくなっていた。


「ジンくん! 無事だったんだね!」


「地響きが凄かったが……って、防具もボロボロじゃねぇか! 森の奥には何がいたんだ?」


 森の入口では、リオとレンが迎えてくれた。ユダ達は、ギルドに報告するために、魔導船に乗って町に向かったらしい。リオとレンは再発生した時のために、入口に残っていたそうだ。


「たぶん、再発生はもう無いと思うぞ。元凶の魔物はこいつだったらしい」


 俺は、アイテムボックスからツインドラゴンの頭をふたつ取り出した。


「ドラゴンが2体いたのか?」


「違うよ……このドラゴンはツインドラゴンだよね?」


「そうだ、1度ブレスで吹き飛ばされたが、何とか倒せた。

とりあえず、元凶は倒したし、報告しに行くか」


 俺はツインドラゴンとの戦いを2人に説明しながら町に戻った。


 ※ ※ ※ ※


ギルドに入ると、そのまま、応接室に通された。


「ジンよ、お主はどこまで強くなるんじゃ……

今回倒したと報告を受けた魔物はSSランクの魔物じゃぞ……」


「あの程度からレンでも倒せると思うぞ?

ブレスが当たるとやばいと思うけどな」


「ジンはブレスを防いだんだよな? またあの技か?」


「そうだ、あれがないと俺も殺られていただろうな」


「その、あれとやらは、教えてくれんのだろう?」


「そうだな、あまり他言していいもんじゃないからな……それにリスクがある力だ」


 ランディは悔しそうにしているが、教えない方がいいだろう。ギルドに報告すると、俺の真似をして瘴気を吸収しようとする輩が出てくるかもしれない。


「余計に興味が沸いたが……無理に聞くのは良した方が良さそうじゃな。

して、今回の報告では、再発生は無いということじゃが、どうして再発生は無いとわかるんじゃ? それぐらいは説明してもらえんと、ワシらも本部に報告が出来んぞ……」


「それなら説明できるぞ。

魔素がかなり薄くなったからだ。たぶん、ツインドラゴンの発生は、オーガが溜め込んだ魔素が拡散して1箇所に集まったままだったことが原因だ。

今の森は魔素が薄くなっているからな、これから濃くなったとしても、オークが発生するぐらいじゃないか?」


「何故薄くなったと分かるんじゃ?

薄くなる原因でもあったというのか?」


「薄くなっているのは、俺の能力でわかることだ。詳しくは言わないが、魔素の濃度が感覚でわかるんだ。

薄くなった原因はツインドラゴンのブレスだ」


「ふむ、能力については、報告には伏せておこう。魔道具を使えば濃度がわかるからの。

薄くなった原因がブレスとはどう言うことじゃ?」


 どうやら、魔素を測定する魔道具があるらしい。


「ブレスを何度も見ていて気づいたんだが、ドラゴンのブレスは魔素の塊なんだ」


 種類によっては属性があるようだが、今まで見てきたブレスは全て魔素だった。魔素ということは、ブレスも魔法の1種なのだろう。


「ブレスを何度も見ていて、よく生きておるのぅ……

ドラゴンのブレスに関してはよく分かっていないのじゃが、ジンが言う通り、魔素の塊なら何かあるのか?」


「ブレスは発動する時に周囲の魔素を吸収して作られていた。つまり、ブレスを2発も放ったことで周辺の魔素は薄くなったんだ。しかも、ブレスが広範囲で拡散することによって、魔素が森全体に散らばっているんだ」


「ふむ……理論上は理屈が通っておるようじゃが……こればっかりは、森の魔素調査をしてみんとわからんな……報酬はその後でもよいか?」


「それは任せる。報酬は要らないぞ。今回の原因は俺にもあるからな」


 オーガを討伐した後、魔素が濃い事には気づいていた。もう少し様子を見ていれば、ここまで大事にはならなかっただろう。


「そう言ってもらえると、助かるわい……ツインドラゴンの討伐報酬なんぞ、いくら出せばいいかわからんからな……」


「ツインドラゴンの素材は俺が貰っても問題ないか?」


「もちろんじゃ。お主が倒した魔物じゃからな、好きに使えばいい」


「それじゃ、ありがたく使わせてもらうよ」


 ※ ※ ※ ※


 ギルドを出ると、空が紅く染まっていた。


「お腹空いたー」


「そういや、飯食ってなかったな。飯にするか」


「お腹も空きましたが、ジンさんの服はそのままでいいんですか?」


 ユダに言われて思い出したが、防具がボロボロで色々際どくなっている。


「みんな、適当に飯でも食っててくれ。俺は先にシェリーさんに防具頼んで来るから」


「わかったー。2人とも早く行こ! お腹ペコペコだよー」


 レンとユダはリオに連れられて飯屋に向かった。カタクで飯を食うなら、きっと、あの店だろう。

 俺はすぐ近くにある、シェリーさんの防具屋に向かった。



「シェリーさーん!いますかー?」


「はーい! 店長は今手が離せなくて……あ、ジン様! 帰ってこられたんですね」


「ジン!?」


 アンジェリカが俺に気づくと、奥からツルペタが飛ぶように出てきた。


「また防具を頼みたいんだけど、頼めます?」


「またボロボロじゃない……それで? 今回は何の素材を持ってきたの?」


 シェリーさんが目を輝かせて聞いてきた。素材が目当てらしい……


「今回はついさっき討伐した『ツインドラゴン』なんですけど」


 そう言って、ツインドラゴンの鱗皮を適当な大きさにして取り出した。他にも、前回と同じく、ロックドラゴンとフレイムドラゴンの鱗皮も出した。


「つつつつ、ツインドラゴン!? どこにそんなドラゴンがいたのよ!?」


「すぐそこの西の森なんですけど……」


 どうやら、シェリーさんは仕事が忙しすぎて、西の森の異常事態に気づいていなかったらしい。

 一応、西の森であったことを説明しておいた。



「……あんたのことはギルドから聞いてたけど、聞いてた以上の化け物ね……とりあえず、素材は受け取るわ。ツインドラゴンの鱗皮をメインに使いたいんだけど、黒に近い銀色だから、染色しなくてもいいかしら?

フレイムドラゴンとロックドラゴンは前に使った分があるから加工にはそんなに時間がかからないわ」


「ツインドラゴンの鱗皮がメインなら染色は無くても大丈夫そうですね。基本的にはシェリーさんに任せます」


「わかったわ! それじゃ、今回も明日の朝にでも取りに来なさい! アンジュ! 今日は徹夜よ!」


「はいっ! 頑張ります!」


 2人は素材を持って、奥に入っていった。

 誰もいないので、アイテムボックスからインナーを取り出して、服だけ着替えさせてもらった。


「やっぱり、あそこにいるみたいだな。

俺も食いに行くか!」


 マップを確認して、リオ達がいる場所を確認した俺は、リオたちの元へ向かった。



読んでいただき、ありがとうございます!

読みにくい文章でほんと、すみません


『面白い』

『続きが気になる』


と、思っていただいた方·····

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