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第79話 無人の町と1層の試練


いつも、読んで頂き、ありがとうございます

ブクマ、評価は励みになるので、どうかよろしくお願いしますm(_ _)m


しばらく、魔導船を走らせると、霧の奥から島が見えてきた

俺たちは、島に魔導船を着けて上陸した




「あれ?遺跡じゃなくて、町じゃない?」


リオが、魔導船から降りながら言った


マップで建物が見えていたので、遺跡だと思っていたが、目の前には、家が立ち並んでいる


「町だな·····」


「町?遺跡じゃねぇのか?」


レンとユダが、魔導船から降りてきた


「町のようだが、人は住んでないな·····」


目の前にある建物は、この世界でよく見る家だ

町の中は、道なども整備されているが、誰もいない


「町でも遺跡でも、誰も住んでいなかったら同じじゃねぇか?それより、祭壇に向かおうぜ」


「そうですね!」


俺はレン達に続いて町に入った




「この町は、左右対称になっているみたいだな·····」


マップを見ていて気づいたが、町はキレイな円形になっていて、道や建物が左右対称に並んでいた


「作った人はかなり几帳面な人なんでしょうか·····」


「作ったのは、ダンジョンの守護者なんじゃねぇのか?

守護者がそれぞれのダンジョンを管理してるらしいからな」


「そうなのか?『彼の人』とか言う奴が管理してるんじゃないのか?」


「初めは俺もそう思ってたんだが、違うみてぇだ

南のダンジョンの守護者が言ってたんだが、毎日気分で変えてるらしいぜ?」


「それじゃ、ダンジョンが変化するのは守護者の気分ってことか·····」


そう言えば、南のダンジョンから出る時に、鳥の守護者が『グリムリーパーは我がお主を試すために作った』とか言ってたな·····




「あの広場に祭壇があるはずだ」


レンが指さした先は、広場になっていて、丁度真ん中に、祭壇が設置されていた


「今回は試練無しなのかな?」


「もしかして、ジンさんが瘴気を吸収できるのに、態々試練を受けていたのですか?」


「普通そうだよねー?ジンくんが普通じゃ無いんだよ!」


レベ上げができる時にやるべきだと思うんだが·····

俺は普通じゃないのか?


「多分、この町が試練の場所なんだと思うぞ?」


「え?どういうこと?もう祭壇に着いたよ?」


「この町に入った時に気づいたんだが、この町は瘴気がやたらと濃いんだ、吸収をやめれば魔物が大量に沸いてくるはずだ」


つまり、この町全体が試練の部屋と同じと言うことだ

どうせ戦うなら、中央に広場が戦いやすそうだったので、瘴気を吸収して魔物の出現を阻止してきた


「やろうぜ!」


そう言って、レンが剣を抜いた


「ジンくんと同じ人がここにもいたんだね·····」


「そうなんです·····レン様も何かと戦いたがりで·····」


「それじゃ、吸収をやめるぞー!」


リオとユダが頭を抱えているが、俺は瘴気の吸収をやめた

すると、俺達の周りに瘴気が集まり始め、大量のカエルが出現してきた

マップで確認してみると、町の至る所に魔物のマーカーが現れて、こっちに移動を始めた


「街全体に湧いてるじゃねぇか!」


レンもマップを見ていたようで、俺に向かって叫んできた


「本来は、町に入った途端にこの数の魔物達に襲われるんだろうな!

ほら!さっさと倒さないと、どんどん来るぞ!」


「わかってる!」


レンが魔剣クラウ・ソラスを使って、光魔法を放っている

光の斬撃や、刺突を飛ばして、遠距離でミアズマフロッグを倒していく

武術大会以降、久しぶりにレンが戦うところを見たが、技も増えているみたいだ


「ジンくんも戦ってよ!!」


俺がレンの戦いを見ていると、リオに怒られた

俺も血刀を構えて、応戦することにした



「いつまで続くんですか·····」


「キリがないよ·····」


かれこれ、1時間はぶっ通しで戦っていると、リオとユダがへばってきた


「初めと数が減ってない(・・・・・)からな、このまま倒し続けても、終わらないだろうなっと!」


俺はミアズマフロッグを倒しながら、2人に声をかけた


「「え!?」」

「「どう言うこと(ですか)!?」」


リオとユダが同時にこっちを向いて、聞いてきた


「俺も、初めは気づかなかったんだが

戦い始めたぐらいから、瘴気が集まる速度が早くなってるみたいだ」


「なんで!?」


「多分、町の形が原因してるんだろうな·····レンは気づいてるだろ?」


「当たり前だ!無限湧きはレベ上げの基本だからな!ここでできるだけ、上げておきてぇ!」


レンも俺と同じ考えだったようだ

レンは魔剣を振って、どんどん魔物を消滅させていく


「町に瘴気を集める何かがあるという事でしょうか?」


「祭壇以外に特別変わった物なんてないよ?」


2人は魔物を倒すのを辞めて、考え始めてしまった

魔物を倒すより、出現を抑える方にシフトしたようだ


「町の形だって言っただろ?

この町は魔法陣(・・・)の形になっているんだ」


魔法陣を見ても、何の魔法陣かわからないが、この町は、ダンジョンの入口になっている、転移の魔法陣に似た形をしている

発動に使う魔力は、俺達が魔法を使う時に漏れる魔力が使われているのかもしれない


俺とレンが気づけたのは、マップで町を真上から見ていたからだ


「それじゃ、この町を壊せば終わるんだよね?」

「それでは、この町を壊せば終わるのですね?」


2人の意見が合致したらしく、リオは魔法で、ユダは殴って、家や外壁を壊し始めた

壊さなくても、次の階層に進むとか、俺が瘴気を吸収するとか方法はいくらでもある気がするが·····



それから、更に1時間後·····


「やっと終わったー!」


「終わりましたねー!」


2人はやり切ったらしく、地面に大の字になって寝転がっていた

家は崩落し、道は穴だらけになっている

少し前までのキレイな町からは、想像できない状態だ


「見事にガレキだらけだなー、守護者がこの町を作ったんなら、会った時に怒られるんじゃねぇか?」


「「え·····」」


レンが笑いながら言うと、2人の顔が青くなった


「あまり気にするな、怒られるって決まったわけじゃないだろ」


「そうだけど·····」


「気分で作っただけの町かもしれねぇしなー」


「ですが·····」


「とりあえず、2層に向かうぞ!守護者に会うのはまだ先だしな」


俺は、祭壇にある本を手に取り、魔力を流した

すると、目の前の空間が裂けてゲートが現れた

俺たちは、ゲートを通って、2層に向かった

読んでいただき、ありがとうございます!

読みにくい文章でほんと、すみません


『面白い』

『続きが気になる』


と、思っていただいた方·····

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