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第68話 防具屋と再訪カタク


【祝】ブクマが100名を超えました!

読んで頂いてありがとうございます(*・ω・)*_ _)


更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします!

評価、感想も励みになりますので、よろしくお願いしますm(_ _)m


「こんにちはー!」


シェリーさんの防具屋に着いた俺達は、中に入ったが、いつも通り、店の中にはシェリーさんがいなかったので、奥の作業場へ声をかけた


「はーい」


奥から返事をしながら、女性(・・)が出てきた

ツルペタ幼女の姿が見当たらない


「あれ?シェリーさんは?ってか誰だ?」


俺はリオの方を見たが、リオも首をかしげている


「私はアンジェリカって言います!アンジュって呼んでください!店長なら今買い出しに行ってます」


俺がこの町にいた時は、特に忙しそうに見えなかったが、どうやら、シェリーさんは人を雇ったらしい


「じゃあ、シェリーさんが帰ってくるまで待ってるか」


「どうぞ!そこの部屋で待っててください、すぐに戻ってくるはずなんで」


俺たちは、シェリーさんが戻るまで、店で待たせてもらうことにした



「ただいまー」


しばらくして、ツルペタ幼女が帰ってきた


「店長!おかえりなさい!お客様が来られてますよ」


2人が並んでいる姿は、姉妹のようだ

どっちがとは言ってない·····


「こんな忙しい時に、誰?」


シェリーさんが応接室のドアを開けて、中に入ってきた


「シェリーさん、お久しぶりです」


「君たち帰ってきてたの!?って、ボロボロね·····」


「シェリーさんに防具作ってもらおうと思って、帰ってきたんですよ」


「嬉しいこと言ってくれるわね!君のサイズは記録が残ってるから、すぐにでも作れるわよ!今回も素材は持ち込み?」


「いいんですか?忙しそうなのに」


「いいの、いいの、忙しくしてくれた人(・・・・・・・・・)の防具を作るんだから」


「え?どういうことですか?」


「君達が武術大会で、その防具を着て戦ってくれたからいい宣伝になったのよ!ギルドの方も色々忙しいみたいよ?この町で登録したいって若者が集まってきてるらしいわ」


「そうなんですか·····」


ギルドに顔を出しにくくなった·····


「それより、素材はどうするの?」


「はい、こんなのはどうですか?」


俺は袋から、赤い鱗と、岩のような鱗の付いた皮を取り出した


「これ、もしかして·····」


シェリーさんは直ぐに気づいたようだが、後ろで見ているアンジュはまだ気づいていないらしい


「フレイムドラゴンとロックドラゴンの皮です」


「こんなの、どこで手に入れたの·····普通に買える代物じゃないわよ!?」


シェリーさんの後ろで、アンジュが固まっている


「ダンジョンを攻略する時に手に入れたんです、ついでに、リオの防具も新調したいんですけど、大丈夫ですか?」


「·····えぇ!任せて!素材はこれだけあれば十分よ!こんな素材を使わせてもらえるなら代金なんて要らないわ!」


シェリーさんは、自分の体ほどある素材を手に持つと、一目散に作業場へ入って行った

固まっていた、アンジュもシェリーさんを追いかけて行ってしまった


「いつ取りに来たらいいんだろうな·····」


「調整もしたいから明日の朝に来て!」


俺が独り言を言うと、シェリーさんが扉からヒョコッと顔を出して言った

明日の朝らしいので、一先ず店から出た



「ギルドは、忙しいらしいが、どうしようか·····」


「町に来たのに顔を出さない訳にも行かないよね?」


「そうだよな·····少しだけ覗いてみるか」


俺達は一度、ギルドに顔を出すことにした

ギルドの扉を開くと、一斉に全員がこっちを向いた

一部の冒険者達がざわついている


「この時間なのに、結構いるな·····」


昼過ぎなのに、受付やホールには結構な冒険者達がいる



『ガタッ!!』

「え·····ジンさん!?」


俺がギルドの中を見渡していると、受付カウンターの方から何かを倒す音をさせて、女性が大声を上げた

周りの冒険者達のザワつきが増した気がする



「エルさん、久しぶり!」


俺に気づいた受付嬢は、カタクでお世話になったエルさんだ

俺はカウンターの方に向かってい行き、声をかけた


「ジンさん、今はダンジョンに行ってるはずじゃ·····」


「知ってると思うけど、今度は西の国にダンジョンが出来たからな、カタクにも用事があったし

ちょっと顔を出しただけなんだが、忙しそうだな」


「えぇ·····ジンさんとリオさんが、Aランクになったことで、新規登録の冒険者の方が詰めかけまして·····」


エルさんはかなり疲れているのか


「ただでさえ忙しいのに、なんか悪いな·····」


「いえ、ジンさんがこの町にいた時に比べれば、かなりマシですよ!」


ん?どういう意味だ·····?



「兄貴ー!あたしに会いに来てくれたのかー!?」


「ステア様!また持ち場を離れたら、マスターに怒られますよ!」


俺がエルさんと話していると、奥からステアとリリィが走ってきた


「よぅ!久しぶりだな、2人共!ちなみに、ステアに会いに来たわけじゃないぞ?」



『ゴンッ!!』

「いってーーっ!」


「こらーっ!また持ち場を離れよって!そんなんじゃ、いつまで経っても彼奴(アヤツ)に追いつけんぞ!」


ギルドマスターのランディがステアを追いかけて出てきた

ステアは頭を抱えて座り込んでいる


「おっ!?ジンか!いつ帰ってきたんじゃ?」


俺に気づいた、ランディが声をかけてきた


「ついさっきだ、ちょっと顔を出しただけなんだけどな·····」


周りがごちゃごちゃして、渋滞気味だ

ギルド内にいた冒険者達もこっちに集まってきている


「世間じゃお前達はかなり人気なんじゃぞ?武術大会はそれだけ、注目されておったという事じゃな!」


「あんまり注目されてもな·····まぁいいけど·····」


「顔を出しただけと言っておったが、次は西の国に行くんじゃろ?」


「情報が早いな、次のダンジョンは西の国にあるみたいだからな」


「西の国『ウリタカント国』に行くなら、海路で行くのが普通なんじゃが、態々カタクに来たということは、西の森を抜けるのか?」


「どっちで行くかは悩んでいるところだな、カタクに来たのは、防具のためだな」


「防具?確かにボロボロじゃな·····防具を作るために態々、シェリーの防具屋に来たのか?」


「大した距離じゃないしな」


「サウスからこの町までを、大した距離じゃないか!相変わらずじゃのぅ!西の森に行くなら、また聞きに来なさい」


「あぁ、そうさせてもらうよ

それじゃ、飯でも食べに行くか!」


「やっと?もう腹ペコだよぉ」


俺達はギルドを出て、昼飯を食べにおっちゃんの店(・・・・・・・)に向かった

いつも閲覧ありがとうございます!

読みにくい文章でほんと、すみません


『面白い』

『続きが気になる』


と、思っていただいた方·····

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