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第39話 スライムと港町


俺達は久しぶりの魔道二輪に跨って港町に向かっていた

リオは後ろで俺に掴まりながら寝ている

王都から港町までは馬車で1日の距離だ、マップにはまだ港町は表示されていない


「ん?」


マップを見ていると魔物が1体表示された

他にも魔物は表示されているが、魔物は普通、群れで行動しているものだが、こいつは1体で行動している

少し気になったので、近くまで行ってみる


「これは、スライムか?」


魔物は液状でゆっくり動いている

パッと見は水溜まりだが、いわゆるスライムだろう


「んぁ?どうしたの·····?」


俺がスライムを見ていると、リオが目を覚ましたようだ


「いや、新しい魔物を見つけたから見てたんだ」


「なにこいつ·····ちょっと気持ち悪いよ·····早く倒して港町行こ!」


「魔物なんだが、無害そうなんだよな·····」


動きも遅く、近くにいる俺たちに攻撃してくる気配もない

ちなみに、ステータスを鑑定してみると


【スライム】Lv.3 / ランクF

【スキル】液化:Lv.0.1

【補足】酸味、甘み、塩味

水分補給に最適なバランス


「スポーツドリンクか!」


「え?なにが?」


ツッコミをいれてしまった

このまま飲むのは何だか気持ち悪いが·····


「いや、鑑定結果がな·····とりあえず、捕まえるか」


俺はスライムを捕まえてアイテムボックスから取り出した鍋に入れた

俺が触っても攻撃してくる気配もない

触った感じ、柔らかい水風船のような感触があった

表面には薄い膜があり、中に液体と小さい魔石が入っている


「もしかして食べるの!?」


俺の行動を見ながらリオが引き気味に言った


「味次第だな·····飲み物らしいんだ」


そう言いながら、ナイフでスライムを斬る


『バシュッ!』


簡単に膜が破けて鍋の中に薄水色の液体が溜まっている

スライムの膜と魔石を取り出してアイテムボックスに収納する


「このまま飲めるのか?」


指を付けて少し舐めてみる


「やっぱりスポーツドリンクだな·····」


生温いスポーツドリンクだった

一応スライムの体液だ、そのまま飲むのは少し抵抗があるので、1度火にかける事にした


「このまま、ここで朝飯にするか」


「お腹は空いてるけど·····それも飲むの?」


「抵抗があるなら飲まなくてもいいぞ、俺がこのスキルに興味あるだけだからな」


さっき舐めたので、スキルは手に入っているが、どうせなら美味しく飲む方法を考えたい

ちなみに、スキル『液化』の鑑定結果は·····


【液化】

物質を液状にする

液化させれる質量はレベルにより変化する


なんでも液状にすることが出来るスキルだ

レベルが上がれば大きな物でも液化させれるようになるらしい

そうこうしていると、朝食が完成した

スライムの液体は1度温めて、水魔法で少し薄めるとちょうどいい味になったので、冷まして飲むことにした

ちなみに、朝食は王都で買ったパンでホーンラビットの肉を甘辛くした物と葉野菜を挟んだサンドイッチだ

最近、リオがことある事に食べたがる料理だ

リオがすごい勢いでかぶりついている、喜んでくれたようだ


「もう数分走れば港町だからな!着いたら造船所に行って魔導船を手に入れよう!」


朝食を終えた俺達はまた、魔道二輪に跨って港町を目指した

しばらくして港町が見えてきたので、少し離れたところから歩いて向かうことにした




◇港町イエン


町は今までと違い、出入口の門は1箇所のみだった

あまり大きくは無いが、港には大きさがバラバラの船が大量に停められていて、その付近にはかなりの人が集まっているようだ

鮮魚市場のような場所もあった

俺は、久しぶりに魚を食べたい気持ちに駆られながらも造船所に向かった


造船所はかなり大きく、建物自体が海と繋がっていた

俺達は建物ドアを開けて、中に入った


「すみませーん、王都から来たんですけどー」


中は忙しそうに作業をしている人でごった返していた

俺に気づいたマッチョなお兄さんが近づいてきた


「お客さんかい?今は忙しいから昼ぐらいにまたきてくれ!」


俺達は追い出されてしまったので、とりあえず、宿屋を探すことにした

造船所の近くに宿屋があったので、行ってみると見覚えのある馬車を見つけた

とりあえず、中に入ってみると


「あれ!?ジンさんじゃないですか!」


声がする方を向くとティムさんがいた


「ティムさん!どうしてこの町に?」


「それは私のセリフですよ!」


カタクで魔道二輪を作ってもらって以来なので、約3ヵ月ぶりになる、まさか再会できるとは思っていなかったが、そう言えばあの後、王都に向かうって言ってたな


「俺達はこれから北のダンジョンに向かうつもりでここまで来たんです、ティムさんは王都に向かうって言ってませんでした?」


「そうなんですか!でも、北のダンジョンへは定期便は出ていませんよ?私は王都に行ってから部品を買い揃えてこの町で仕事をしてる最中なんです」


「魔導船を手に入れたんで、ダンジョンへは自分たちで向かうつもりなので大丈夫ですよ」


「魔導船!?もしかして、武術大会で優勝されたんですか?」


ティムさんが驚きながら聞いてきた

特に嘘をつく必要もないので、本当のことを話そう


「はい、これが魔導船の引き取りの書状です」


「これは·····間違いありません!それならジンさんは私のお客様という事ですね!」


「お客様?」


「はい!私は魔道具技師ですが、1番の仕事は魔導船を作ることですからね!しかも、その書状に書かれている魔導船は私が作っ()()()魔導船ですから!」


「ん?作っているということは、まだ完成してないんですか?」


「えぇ·····もう少しなんですが、まさかこんなに早く取りに来られるとは·····あと2.3日は時間があると思っていたんですがね·····」


俺達が普通より早く来すぎたのも原因のようだ

それに作っている途中で知り合いのティムさんが作っているならある程度は要望が通るかもしれない


「それなら待ちますよ!ちなみになんですが·····」


「え!はい、それは出来ますが·····確かに人数は·····ジンさんなら大丈夫だとは思いますが·····」


俺はティムさんに魔導船の改造をお願いした

もちろん、追加料金は払った

優勝賞金も大量にもらったので、もう金に困ることは無さそうだ

ティムさんと別れた後は、そのままこの宿で、部屋を取ることにした

宿の食堂で魚料理を食べられるらしいので、昼頃に食堂へ向かった



「この食堂のオススメの魚料理をください」


「私も同じので」


俺が店員に注文すると、リオが乗っかってきた

オススメを頼めばハズレは無いだろう

しばらくして、料理が運ばれてきた


「こちらは今が旬となっており、脂がよくのった魚なので焼き魚として調理しました」


店員が軽く料理を紹介してくれた

見た目は完全に秋刀魚だ

最近少し肌寒くなってきたと思っていたが、もう秋頃らしい

料理にはナイフとフォークが運ばれてきていたが、俺はアイテムボックスからマイ箸を取り出して箸で食べることにした

リオは箸が使えないのでフォークで頑張って骨を取りながら食べている


「味も完全に秋刀魚だったな·····ってことは生の魚も料理としてあるのかもしれないな·····」


「美味しかった!魚って初めて食べたけどこんなに美味しいんだね!」


リオが横で感想を言っている

皿は魚の残骸で凄いことになっている

やはり、はじめて魚を食べればそうなるよな


「また今度、俺が魚料理作ってやるよ」


俺がそう言うと、リオの目が輝いていた

とりあえず、俺達はそのまま造船所へ向かうことにした

昼頃にこいって言われていたし····

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