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第11話 帰還と防具屋


・文章の修正を行いました。(2019/7/26)



いつも、読んで頂き、ありがとうございます

ブクマ、評価は励みになるので、どうかよろしくお願いしますm(_ _)m


 

「ーーっ! 眩しぃ……」


 久しぶりに太陽の下に出てこれた。

 目の奥がちょっとズキズキする。


 町までの道を歩いていると、すれ違う人達の視線が痛い……俺の今の見た目は、かなりやばい。

 全身ボロボロで服は穴だらけ、その上、狼の毛皮を羽織って全身返り血だらけで異臭も凄いことになっている。


 さすがにやばいので、木陰で水魔法を使い、身体中を洗い流した。

 服はどうしようもないが、汚れと臭いは多少、マシにはなった。


 ※ ※ ※ ※


「止まれ!身分証は持っているか?」


 門の前まで着いたところで門番に止められた。

 俺はギルドカードを、門番に見せて町に入った。


「ギルドに向かう前に何か、服ないかな……」


 せめてインナーだけでもいいので買いたい。

 銀貨1枚しかないが、値段さえ分かれば素材の買取や依頼の報酬で買えるだろう。


「防具屋か……防具があるなら服もあるのか?」


 服屋を探しながら、ギルドに向かっていると、ギルドの近くに防具屋があったので、寄ることにした。



「すみませーん!」


 防具屋に入ったが、店の中に人影が見えないので、奥の部屋に向けて声をかけた。奥から女の子が出てきた。


「はーい、お客さんかな? あらら、すごいボロボロだねー、新しい防具でも買いに来た?」


 見た目10歳ぐらいの女の子が、店員のように喋りかけてきた。


「店番かな? 偉いね。服か防具がほしいんだけど……お父さんかお母さんは奥にいるのかな?」


 俺はできるだけやさしく、女の子に接する。


「あ"!? 私が店主ですけど!?

誰が、見た目がお子ちゃますぎるツルペタ幼女だ! コノヤロウ!」


「誰もそこまで言ってないし! って君が店主!?」


 慌てて鑑定してみると……


----------


【名前 / 性別】シェリー / 女


【年齢 / 種族】24歳 / Lv.12


【スキル】裁縫:Lv.6


----------


 『マジで10歳じゃない! しかも、裁縫スキルレベル高っ!』


「もぅ! 私のことを知らないってことは、ギルドからの紹介じゃないってこと?

見たところ冒険者みたいだけど……」


 機嫌が少し収まってきた幼じ……シェリーが聞いてきた。


「はい。ギルドから紹介が必要なら一度ギルドまで行ってきますけど……」


「いや、いいよ。とりあえず、要件は服か防具が欲しいってことだったよね?」


「はい。値段さえ分かれば素材を売るなりしてお金は工面できるので……」


「ウチは防具屋だから、服なんてインナー程度しか作れないよ?

防具って言ってもピンキリだし、武器によって防具も変わってくるし……君は主要武器とかあるの?」


「俺は、今のところは剣ですかね……今ちょっと訳ありで手元にないですけど」


 さすがにここで『血刀』は見せれない……


「あっそ……剣なら鉄でも皮でもどちらでもいけると思うよ、防御力重視なら硬い鉄で、動きやすさ重視なら柔らかい皮って感じかな」


 武器は刀だが魔法も使うだろうし、場合によってはこの先、槍にするかもしれない。


「なるほど……それだと皮の防具の方がいいですね」


「皮だと、色々あるけど魔物の皮が主流かなー、一番安いやつでホーンラビットの皮で作った防具が、銀貨2枚だね」


 魔物の皮でも防具が作れるらしい。


「それなら素材の持ち込みとかは可能ですか?

魔物の皮なら数種類あるんですけど」


「それでも大丈夫だよ。素材にもよるけど基本的には銀貨1枚〜10枚の間で作ったげるよ」


「じゃあ、それでお願いします!

とりあえず、お金の準備と素材をここに運ぶので、後でまた来ますね」


「わかったよ。ちなみに君が今、羽織ってる毛皮でもいいのが作れそうだから、また持っておいで」


「わかりましたー! では、また後で来ます!

あ、ちなみにその袋っていくらですか?」


 シェリーさんの後ろのカウンターに置いてある、皮の袋がちょうどいい大きさだったので聞いてみた。


「これは売りもんじゃないよ。素材を運ぶために使っていた袋だよ。ほしいならタダであげるけど?」


「いいんですか?

助かります! 素材運ぶのに欲しかったんですよ」


 袋を受け取った俺は、ギルドに向かった。


 ギルドに向かいつつ、魔石を何個か袋に移しておいた。

 ギルドの扉を開けて受付カウンターを見ると、エルさんのカウンターが空いていたので、そのままエルさんに話しかけた。


「遅くなったが、何とか戻ってこれたよ……」


 俺は、苦笑いしながらエルさんを見たが、エルさんは、浮かない表情だ。

 かなり気分が落ちているようだが、なにか辛いことでもあったのだろうか。

 周りの冒険者達も気にしてるのか、こちらを心配そうにチラチラみている。


「エルさん、大丈夫? 何かあった?」


「いえ、大丈夫です……ちゃんと仕事しますね。依頼の完了報告ならギルドカードと依頼書の提示をお願いします……」


 こちらに目を向けず、俯きながら言われた。

 俺は、言われた通りに、ギルドカードと依頼書を提示した。


「エレメンタルの討伐は、確か1体につき銀貨1枚で、魔石は別買取だったよな?」


「はい。エレメンタルの討伐ですね……エレメンタル!?」


 エルさんが急にこっちを向くと、カウンターに身を乗り出してきた。


「エルさん!? どうしたの!?」


「ジンさん……生きて帰ってぎだんでずね……よがっだよー」


 エルさんが泣きながら笑っている……

 折角の美人が台無しな顔になっているが、大丈夫だろうか。


「なに!?

え、ちょ、ちょっと泣かないでくれ……」


 正直、周りの視線が痛い……俺が泣かせたみたいになっている……



「ジンさん、ギルドマスターから話があるので応接室まで来ていただいてもいいですか?」


 エルさんが落ち着くのを待っていると、涙を堪えながら言われた。

 

『ギルドマスターってあのお爺さんだよな?

話ってなんだろうか……』


 エルさんに言われるがままに後をついて行き、応接室に通された。


読んでいただき、ありがとうございます!

読みにくい文章でほんと、すみません


『面白い』

『続きが気になる』


と、思っていただいた方·····

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