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第102話 不穏な空気


いつも、読んで頂き、ありがとうございます

ブクマ、評価は励みになるので、どうかよろしくお願いしますm(_ _)m


昨日は体調不良のため、短かったので、今日はその分長くなってます((。´・ω・)。´_ _))


「このまま、その柱ってとこに向かうのか?」


「いや、一度カタクで一泊してから向かおう。

彼の地って所が、どんな場所かわからないからな」


 イーストを出た俺達は、異空間に移動して、これからどうするか話し合っていた。


「そうだな……それじゃ、俺達は王都に行っても構わねぇか?

次が最後なら、やっておきてぇことがあるんだ」


「あぁ、問題ないぞ。

王都に行くなら、これを持っていけ」


 俺は、アイテムボックスからドア型のゲートを取り出し、レンに渡した。


「助かるぜ! 明日の朝には異空間に戻るからよ!」


「それじゃ、王都の近くにゲート開けるよー」


 リオが手を突き出して、ゲートを開いた。

 レンとユダは、ゲートを通って王都に向かって行った。


「王都に何しに行ったんだろうね?」


「さぁな……やり残したことでもあるんじゃないか?

それより、リオはやり残したことはないのか?」


「私は……あるっちゃあるけど、やらない方がいいって言うか……」


 リオが顔を赤くして俯きながら、ごにょごにょ言っている。


「どっちだ? 無いなら、カタクのギルドにでも顔を出してもいいか?」


「え? うん、いいけど……誰かに会いにいくの?」


「ランディが、ダンジョンの最後に何があるか、知りたがっていたからな。

軽く顔を出したら、今日は早めに休もう」


「わかった! それじゃ、カタクの近くにゲートを開けるね」


 ※ ※ ※ ※


「ジン! やはり来よったか!

お前ならダンジョンを攻略すると思っておったぞ!」


「ジンさん、おかえりなさい!」


 ギルドの扉を開けると、ランディ達がギルドのホールにいた。


「流石兄貴だぜ!」


「ジン様、ダンジョン攻略、おめでとうございます。

ステア様は先程まで、ジン様と一緒にダンジョンに挑みたかったと、泣いておられたんです」


「おい! リリィ、それは言わないでくれって言っただろ!」


 ステアが顔を真っ赤にして、リリィに詰め寄っている。


「二人共、元気でやってるみたいだな。

それより、なんで俺がギルドに来ることが分かったんだ?」


「ジンさんとリオさんは、Aランク冒険者ですからね。門を通ればギルドに連絡が来るんです」


「お前はそれだけ有名人だという事だ。

それで、今日は何をしに来たんじゃ?

ダンジョンの攻略が終われば、守護者が集まる場所に向かうはずじゃろ?」


「それなんだが、どうやら西の森から行ーー」

「ちょ、ちょっと待て! エル、応接室を用意しなさい。ジンはこっちに来い!」


 俺が説明しようとすると、ランディが慌てて話を止めてきた。

 ギルド内にいる冒険者達が、聞き耳を立てているのは分かっているが、聞かれても困ることはないと思うのだが……仕方ないので、応接室に移動することにした。


 ※ ※ ※ ※


「全く……ジンは、もう少し周りを気にせんといかんぞ……」


「別に聞かれたところで、何も出来なくないか?」


「確かに、ジンはとてつもなく強くなった……じゃが、それは戦いでの話じゃ。あんな場所では、どんな輩が聞いとるかわからんだろ?」


「ここは、あんたのギルドなんだがな……

これからは、気をつける様にするよ。

あ、因みに、その水は飲まない方がいいぞ?」


 ランディが落ち着くために、コップに入った水を飲もうとしたので、止めた。


「なんじゃ? 水に毒でも入ってるのか?」


「そうだ。痺れ薬らしいな」


 コップの水には『痺れ水』と表示されていた。


「そんな、まさか……直ぐに調べます!」


 エルさんが、ポケットから紙を取り出して水に漬けると、色が黄色く変わった。


「ジン、よく気づいたな……」


「まぁな、大体は見ただけで分かるんだ。

説明するつもりはないから、方法については聞かないでくれ」


「そうか……それが出来るなら、不意打ちの心配はなさそうじゃな。

エル、水を用意した経路を調べなさい。あと、貯蔵してある、水や食料も全て調べるのじゃ!」


「はい!」


 エルさんは、走って部屋を出ていった。俺が調べれば直ぐに分かることなんだが……


「ジン……ワシのギルド内で、こんなことになって申し訳ない!」


 ランディが急に頭を下げてきた。


「気にするな。それより、ランディ達も情報を知った以上、気をつけろよ」


 俺は、コップの水を一気に飲み干して(・・・・・)、部屋を出た。



「あやつ……水を飲んで行きおったが大丈夫なのか?」


 ※ ※ ※ ※


「次はどこに行くの?」


「『狐の尻尾亭』だ。部屋が取れるなら、取りたいからな」


 俺達は、宿へ向かったーー。



「ねぇ……大きくなってない?」


「増築されてるな」


 俺達は『狐の尻尾亭』の前で立ち尽くしていた。

 建物が倍以上に大きくなっていた。


「お客様ですか? 中に受付が御座いますので、こちらへどうぞ」


 俺達が見上げていると、横から綺麗な女性に、声をかけられた。

 前までは、宿屋のおばちゃんが1人で切り盛りしてたはずだが、従業員を雇ったらしい。

 俺達は、従業員に付いて行き、中に入った。


「中も改装したのか……」


「すごく綺麗になってるね!」


 王都で泊まった宿までとは行かないが、受付がある部屋は、高級感を漂わせている。


「お客様は、こちらに泊まられたことが?」

 

「あぁ、おばちゃんが1人でやってる時によく使わせてもらったんだが、おばちゃんは元気か?」


「オーナーのことでしょうか?

裏にいますので、お呼びしますね」



 しばらくすると、奥からドタバタ音を立てて、おばちゃんが出てきた。服装はいつも通りなので、なんだか落ち着く……


「あんたらかい!

この子が呼びに来たから、誰が来たのかと思ったよ。

あんたらのおかげで、私の宿もこんなに立派になっちまって、感謝してもしきれないよ!」


 おばちゃんは大声で笑い始めた。元気なようで何よりだ。


「一泊お願いしたいんだが、部屋は空いてるか?」


「今日は空いてるよ!

今、一番いい部屋を用意するからね!

勿論、お代は要らないよ!

ほら! あんたは、何ボーッとしてんだい!」


 おばちゃんは、キョトンとしていた従業員の背中をバシバシ叩いて、指示を出し始めた。

 別に普通の部屋で良かったのだが、今回は好意に甘えようと思う。



「こちらの部屋をお使いください」


 部屋の用意が終わり、部屋に案内された。


「広いね! ベッドもフカフカだよ!」


 一番いい部屋と言うだけあって、豪華な装飾がされた広い部屋だった。2人で使うには広すぎる程だ。

 リオは部屋に入るなり、ベッドにダイブしていた。


「風呂もあるのか」


「はい。お食事もお部屋で取れますので、必要な時はそちらの鐘を鳴らしてください。すぐに、お伺い致します」


 従業員の言う鐘は、ドラの様なかなりデカい物だった。鳴らしたらうるさそうだ……


「それなら、もう料理を運んでもらえるか?」


「かしこまりました。直ぐにご用意致します」


 まだ明るいが、腹も減ってきていたので、晩飯を頼むと、従業員は一礼して部屋を出ていった。


「飯が来る前に風呂でも入るかー」


「そうだねー、こっちのお風呂は狭いから、私は異空間のお風呂入ってくるね!」


 部屋にある風呂は、一人用で狭かった。リオは広い方がいいらしく、俺が返事をする前に、ゲートを通って異空間に行ってしまった。

 俺も異空間の風呂がよかったが、ドア型のゲートをレンに渡してしまったので、渋々、部屋の風呂に入ることにした。


 ※ ※ ※ ※


「お食事を、お持ち致しました」


 風呂を出て、部屋で寛いでいると、食事が運ばれてきた。

 従業員が部屋のテーブルに次々と料理を並べていく。


「これって2人前なの?」


「オーナーより、サービスするように言われてますので」


 どうやら、おばちゃんのサービスらしいが、多すぎる……


「ん?」


「どうかされましたか?」


「いや、何でもない」


「左様でございますか……

また、何か御座いましたら、鐘を鳴らしてお呼びください。

食事が済まれましたら、食器はドアの前に置いておいてください。また取りに伺いますので」


 料理を並べ終えた従業員は、一礼して部屋を出ていった。


「それじゃ、飯にするか」


「うん!」


「「いただきます!」」


 俺達は、テーブルに置かれた料理を平らげていった。


 ※ ※ ※ ※


「美味しかったねー!」


「そうだな。ここの料理は相変わらず美味いな」


「そう言えば、料理を運んできてた時に何かあったの?」


「いや、料理に()を盛られてたみたいだったからな」


 並べられた料理を見た時に、料理の横に表示されていたのだが、全ての料理に毒が盛られていた。


「え……?」


「大丈夫だ。俺達の毒耐性のレベルはMaxだからな」


「そうじゃなくて……はぁー」


 リオが、諦めたように窓から見える夜空を眺め始めたーー。

読んでいただき、ありがとうございます!

読みにくい文章でほんと、すみません


『面白い』

『続きが気になる』


と、思っていただいた方·····

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