第100話 vsバハムート
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俺が血刀を構えると、バハムートが翼を広げて飛び上がった。
「飛べるのが自分だけだと思うなよ?」
俺は魔力強化<風>を発動させて、バハムートと同じ高さまで浮き上がる。
『ーーグオォァアアアアアア!!』
バハムートが雄叫びをあげながら、突っ込んできた。血刀に更に魔素を込めて刀身を大きくして迎え撃つ。
血刀がバハムートの翼撃とぶつかるーー。
「ぐぁっ!」
バハムートの翼は魔素で硬化されていて、血刀ごと弾かれてしまった。俺は空中で態勢を整えて、縮地でバハムートとの距離を詰める。
「次はこっちの番だ!」
バハムートの後ろを取った俺は、血刀で背中を斬り付ける。が……バハムートの尻尾が鞭のようにしなり、俺に襲い掛かる。
俺は、咄嗟に尻尾をガードして、1度距離を取る。
「今までのドラゴンとは動きが違うな……」
『グルゥ……』
俺とバハムートはお互いに牽制し合いながら、空中戦を繰り広げるーー。
「お互いに譲りませんね……」
「本当にあのドラゴンを知らねぇのか?」
「えぇ……あれだけ強いドラゴンなら有名な筈なんですが、今まで読んできた書物に、あの様なドラゴンは出てきた覚えはありません」
「私も聞いたこと無いよ……ジンくんが、あんなに苦戦するなんて」
「ジンは苦戦してるって言うより、楽しんでるように見えるけどな?」
「そうですね、さっきから笑いながら剣を振ってますし……」
「あ、ホントだ。笑ってるーー」
俺は静かに右手を前に出して、ブレスの構えを取る。バハムートは理解したのか、口を開けてブレスの核を作り出した。
「行くぞっ!」
『ーーギャオォォォォォォォ!!』
俺がブレスを放つと同時に、バハムートのブレスも放たれた。
ブレスは空中で鬩ぎ合うーー。
「……あの時は本気じゃなかったってことか?」
バハムートのブレスは、初めに受けたものより、威力が上がっていて、中々押し返すことが出来ずにいた。
「ちょっと本気出すか……」
俺は右手に左手を添えて、魔素の量を一気に増やした。
俺のブレスがバハムートのブレスを飲み込んで行くーー。
『……グルォア!』
バハムートが、俺のブレスを翼を丸めてガードする。
「こっちはガードしないのか?」
俺は縮地で一瞬にして、バハムートの後ろに移動した。バハムートは俺のブレスをガードするので精一杯なのが、背中ががら空きだ。
血刀でバハムートの背中を一文字に斬り裂いた。
『ーーグルァアアアアア!』
バハムートの体が真っ二つになって、地面に落ちていく。
「ジンくんが勝ったよ!」
「倒しましたね!」
リオとユダがバハムートの魔石を取りに行くために、走り出した。
「待てっ! バハムートのマーカーは消えてねぇぞ!」
レンが叫んで、リオとユダを引き止める。
『ーーグォアアア!』
「え……まだ倒せてないの!?」
「身体を切断されたはずでは……」
土煙の中から胴体が繋がったバハムートが、咆哮しながら出てきた。
「再生したのか……?
倒すには、魔石を壊すしかなさそうだな」
俺は上から見下ろしながら、感知スキルで魔石の位置を確認する。
「魔石は頭の中か……」
血刀を構え直した俺は、自由落下に魔力強化<火>を加えて、バハムートの頭に血刀を振り下ろすーー。
『ーーグオァアアアアア……』
バハムートは身体を黒い霧に変えて消滅して行く。
「ゴーレムみてぇに頑丈な奴だったな……」
「このドラゴンもゴーレムなのかも知れませんよ?
あんな回復能力を持った魔物は存在しませんからね」
「そうかもな、ここの守護者なら答えを知ってるんじゃないか?」
「ジンくん! また魔石が真っ二つだよー……」
俺達が話していると、リオが魔石を手に持って帰ってきた。リオはなんのために、魔石を集めてるのだろうか……
リオを慰めながら、扉の外にある祭壇へ向かった。
※ ※ ※ ※
「ついに、東のダンジョンも終わりだな」
「ここの守護者から宝玉を貰えば、次は『守護者が集いし場所に……』でしたよね」
「その場所も守護者に教えてもらえばいいんじゃねぇか?」
「そうだよー。どうせなら連れてってくれたりしないかなー?」
「とにかく、守護者の空間に行ってみるか」
俺は祭壇の本に魔力を込めると、扉が白く光り、5層に繋がった。
俺達は扉を通って、5層へ向かった。
※ ※ ※ ※
「ーーデカい蛇?」
「リオ……それは言ったらダメなやつだ」
『我を、地を這いずり回る蛇と同等だと……?』
扉を抜けた先には、巨大な龍がいたーー。
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