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番外 双子の日

「きょうはふたごのひらしいです、おうじ。」

6歳のある日、私がそう言うと、お茶を飲んでいたミシェル王子とアレン王子が私の言葉に「はぁ…」となんとも言えないような声を漏らす。


「なんというてきとうなふんいきですか!ふたごのひですよ!ふたごのひ!おふたりのためにあるようなものではないですか!」


私が憤慨をしてみても二人は顔を見合わせて肩をすくめるだけ。なんですか、その残念な目は。双子ものBLでいったら確実にネタになる日じゃないか!むしろそのためにあるといっても過言ではないわ!(※過言です)

元は日本発祥の日だから多分ほかに知る人はいないけど、まあ仕方ない。とりあえず二人には私の眼の幸福へとなってもらうのよ!ああでも落ち着きなさいエミリア、双子コーデなんて王道なものでいいのかしら。コスプレ分野に絞っても同人に絞っても双子は美味しい要素なのよ。よく似たようで違う二人、みたいな双子コーデは王道も王道だし、双子のイチャラブなんか最高じゃない?しかもこの銀髪美形の双子よ?もう国宝と言ってもいいくらいじゃないかしら。今すぐ我が国で崇めましょう。あ、既に王子か。とにかくすなわち!


「あれみしぇはさいこうってことなのよ!!!」

「…こすぷれ…?どうじん…?」

「あれみしぇ…ってなんだ?なんか寒気がするんだけど」

「はっ!!」


また声に出して演説していたらしい。本人相手に。とりあえずよくわかってないようなので適当に誤魔化す。


「ということで!ふたごしつもんこーなーです!!わー!ぱちぱちぱち!!」

「急にどうしたんでしょう…」

「エミリアがおかしいのはいつものことだろ」


なんか二人が呆れたような雰囲気をしているのは肌で感じているけれど、もうこうなったらやりきった物勝ちだ。このまま押し通すことにしよう。


「みしぇるおうじ!あれんおうじのすきなところをおしえてください!」

「好きなところ…?んーそうだなー。改めて考えるとずっと一緒だったからよくわかんねーけど…」

「わからないのですか」

「あっ、俺が城を抜け出す時にいつもついてきてくれることかな!」


想像と違う。けれどまだ6歳だもんね。仕方ない。「ふむふむ」と知った顔で頷きながら今度はアレン王子に向き直る。ミシェル王子はバカだけどアレン王子は基本賢い6歳児だからきっとまともな答えが出るだろう!


「あれんおうじはみしぇるおうじのどんなところがすきですか!」

「そうですね、優しいところ、明るいところ、面白いところ、あと…」

「ふんふん」

「単純なところ、扱いやすいところ、かな…」

「ひっ」

「なんか寒気がした気がする…」


なんか今!!アレン王子の天使の微笑みが黒かった気がするの!!確かに黒かった!!やっぱり腹黒だ!!こわい!!


「ああ、安心してください。エミリア。僕はエミリアのことも同じ理由で好きですよ」

「ひゃっ!!うれしくないです!!」

「エミリアも僕を好きですよね?」

「す、すきくないです!きょうふしかないです!」

「うう…僕は好き、なのに…」


笑顔で手を握ってくるアレン王子のダークな雰囲気に押されて思わず飛び退くと、今度はうるうると瞳を潤ませてくる。うっ、可愛い…。いやいや、腹黒な手段に騙されちゃいけませんエミリア!!こんな可愛い顔に騙されるわけには…


「ところで、お城に最高きゅうのお米があるのですが、エミリアも食べますか?」

「わーい!!あれんおうじだいすきー!!」

「ふっ、そういうところが…」

「おい、エミリアとアレンばかりで喋ってるなよ!俺もいるんだからな!」


☆インタビューの仕事を6歳児の手によって忘れ去ったエミリアは果たして本当に精神年齢大人なのか、そして、どこが双子の日要素があったのか____次回をお楽しみに!!

Twitterで双子の日とみかけてかっとなって書きました。正確には12月にも同じような日があるらしいです。多分そっちが有名です。調べたらそちらが出てきて慌てて投稿したあと一回消してます。

幼少期が好きなので幼少期で書きました。自分でも何を書きたかったのか覚えていません。

※尚、本編にはほぼ関係ありません。

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