4話 走りたくないのに走るのは人の営みだろうか
ふわぁぁぁぁぁぁ・・・眠い。
今何時だ。7時。起きよう・・・・ん?いい匂いがする。味噌汁・・・・・・・・・。
おれはごそっと布団から起き。リビングに行った。
台所で女の子が料理をしている。そうだ俺・・・・・・冬華と住むことになったんだっけ!
「おはよう冬華」おれは声をかけた。
「あ、しょ・・・・・いやーっ!」冬華は叫んだ。
「何どうした!」その言葉が終わった後に皿が飛んできた。
「ズボンぐらいはきなさいよ!」
あ!俺はパンツにタンクトップという格好だった。
「いいだろべつにチ○ポ出てないんだから」
「バカーッ!」皿が命中した。
・
・
・
くそっ!おでこがいてぇ。シャワーを浴び、制服に着替えると。もう朝食の準備ができていた。
「これお前が作ったの?」
「まぁね住ませてくれるんだからこれぐらいしないと」冬華は得意げだ。
俺は食事を口に運んだ。う!これは・・・・・・・。
うまい!
「おおうめぇじゃん!」
俺はあっという間に朝食を平らげた。
冬華が着替えている(のぞくなといったがのぞくなんてしたら俺はチリも残らない)間、俺は皿洗いをして家を出た。
8時25分ごろ学校到着。早速仙田に話しかける。
「ういーす」
「おお翔太、今日は待ちに待った日だぞ」
「?」
「ほら陸上競技大会の選手決め!100Mでてーなぁ」
ああそうだった。今日から選手決めか。
「え、陸上競技大会があるの」あぁ、冬華は知らんかったか。
俺は説明を始めた。
この学校は春に陸上競技大会がある。(校長曰く春は体を動かそう!)
いろいろ種目があって全員参加が義務付けられる。
俺は去年骨折(階段からこけた・・・なさけねぇ)で出られなかった。
「ふーんそうなんだ、で、翔太は何に出るの?」
「あ、俺かぁ・・・・・何にしようかな」
「もちろん俺と一緒に100Mだよな!」仙田ぁ〜!
「あ、それいいかも翔太足恐ろしいほど速いモンね」冬華が言った。
「え!お前てっきり遅いもんだと・・・」あのなぁ〜。
「俺はみんなに見せないだけ。後去年骨折してたし」
「ふ〜ん、じゃ今日の総合学習の時間立候補者の選抜があるぜ」
「おう」俺は普通に言った。
そして5時間目。担任の大崎がみんなに言った。
「はいじゃあまず100M!」数人手が上がった。
俺はちゃんと約束どうりに手を上げた。
「おお工藤君100M!」大崎が意外そうに言った。
「えぇ、まぁ・・・」
男子は4人までだから。仙田、俺、足利、三田。
おおちょっきし!
「じゃあ100M決定!」おお決まったか!
そしてどんどん決まっていった。冬華は女子100Mに決まった。幸先は男子ハンドボール投げだ。
キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン。5時間目が終了した。
「じゃあ最後の400M選抜リレーは次の時間第1陸上トラックでやるから来るように!」
そうか4人で100Mずつ走る選抜があったか〜。
「翔太!」冬華が言った。
「なんだよ」
「あんた本気で走んないでしょ」
「まぁな80%でも高校レベルだし」
「まぁいいけどリレーにはなりなさいよ」
「なんで?」
「まぁいろいろよ!」といって冬華は女子の輪に加わった。
「なんなんだろ?」
そうこう言っている間に選抜が始まった。出席番号6番の俺はすぐだった。
「翔太ー!」冬華がトラックの向こうから叫んだ。
「なんだよ」
「がーんばれよー」
「はいはい」俺はそうつぶやくとクラウチングスタートをした。
まぁいつもどうり走るか・・・・・・・。
バン!おれはピストルの音と同時に走り出した。
・
・
・
・
・
・
・
・
「何秒すか!」おれは先生に言った。先生は唖然とした顔でこっちを見る。
なんかみんながおかしい。どうしたんだ。
「1・・・・・・・」先生が口を開いた。
「11秒21・・・・・」
その後2年A組ではこのようなことが黒板に書いてあった。
「400M選抜 男子 仙田 工藤」 と・・・・・・。
あひどーも〜真龍です★
今回翔太の足の速さ!恐ろしい!しかもあれで80%!本番どうなんの・・・・・ちなみに冬華は選抜のこりました!男子2人女子2人混合の代表レースです。次回に期待です。
さて次回は本番!翔太の本気の力とは!?
次回「まぁおれにとっちゃ余裕なんだけどね」です。