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10話 すれ違う2人・・・

・・・・・・翔太の気持ちが落ち着くまで翔太の登校のときのクラスメートの様子をご覧ください。


「ういーす」翔太は蕎麦屋ののれんをくぐるような親父くさい声で言った。


「遅いって翔・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ってええええええええええええええええええ!!!」


ガラゴロロロロロ←(幸先がイスからこける音)


「誰だお前!!!!」


幸先が叫んだ。クラスのみんなもあんぐりと口を開けて翔太を見ている。

仙田はにやっと笑って翔太のほうを向いていた。


「い、いやアハハハハハ!」俺は笑うしかない。


「アハハじゃねぇ!!!!!!!お前翔太か!!!」


「ま、まぁねアハハハハ!」


「だからアハハじゃねぇ!!!!!」


あ、気持ち落ち着いたようです・・・。では本編どうぞ!


「ちょ、ちょっと待って!いきなりなんだよ!」


翔太は顔を赤くしながら離れて言った。心臓がやばいほど動いている。つーか胸当たってたんだよなぁ(結構なごりおしいな)。


「先輩ダメなんですか!」


その子は悲しそうな顔で言った。結構カワイイぞ、おい。


「い、いや君が誰だか知らないし・・・・・」


「1年6組『大橋奈央』だっけ」


幸先が言った。こいつ情報が早い。学校の女の子の情報はこいつに集まってるんだなぁと改めて実感する。


「は、はいそうです!」


「翔太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


ものすごい殺気を感じた・・・。振り返ったらダメだ、振り返ったらダメだ、振り返ったらダメだ、振り返ったらダメだ、振り返ったらダメだ、振り返ったらダメだ、振り返ったらダメだ、振り返ったらダメだ、振り返ったらダメだ、振り返ったらダメだ。

振り返ってしまった・・・。


冬華がものすごい顔で見ている。女神の激怒した顔ってのはこんなもんか。


「あんた・・・・・・・・・・」


「なにやってんのみんな?」


担任の大崎先生だ。良かった!助かった!


「なに?あなた1年生?早く教室戻りなさい!授業始まるわよ!!」


「あ・・・・すみません!じゃ先輩!放課後に返事待ってます!」


「ふーん」大崎が大橋と冬華を見て。


「隅におけないねぇ工藤君も」


そんなんじゃないって!俺はぶんぶんと首を激しく振った。


キーンコーンカーンコーン


「あ、チャイム鳴ったよ!ほら席について!」


「翔太また後で・・・」


冬華がすれ違うときに言った・・・怖ぇ・・・・。




「であるからこれが∠ABCがXエックスのときyワイが40度になるわけだ・・・・・・・・・・・・・・・」


先生の声が耳に入らない。俺は大橋といった女の子の顔を考えていた。幸先曰く「1年ではベスト3の逸材」だそうだが・・・。

俺はそんなにもてるだろうか?全く不良みたいなヤンキーから助けたぐらいでそうなるか?全く・・・。


不意にまた冬華の顔が浮かんで俺は狼狽した。やっぱり・・・いや・・・しかし・・・。

俺は冬華のことが好きだ。これは断定してもいい。しかし冬華が俺のことを好きなのかはわからない。

一応返事するべきだろうか・・・。うーん、うーん。あぁ!!もう!どうなってやがる。




冬華は授業と授業との間の休み時間に考えていた。


全くあの女!何者なのかしら!(ちなみに翔太からはそのいきさつは聞いている)もう・・・・・本当に。

確かに翔太は見かけが変わって登校してから1日もたたないのにすぐに学年に噂になったからって。

(ちなみに翔太の外見がすさまじく変わったのにつれ、女子の人気がすさまじいほど急上昇したが、冬華が翔太のことを好きなので諦めている)

翔太も翔太よ!あんなにデレットしちゃって!(いや、あれはかなり戸惑ってたぞby翔太)

私は・・・・・。


そんな時女子の1人が話しかけてきた。


「ねぇ神崎さん、知ってる?あの1年生の女の子ねぇ・・・・・」


その子はあることを語り始めた。そのことで冬華を打ちのめすのは十分だった。


「神崎さん?大丈夫?」


そうだったんだ。と思いながらやっと口を開いた。


「それ・・・・・本当なの?」




なんだかんだいってもう昼時。俺はいつもの購買部でパンを買おうとしたとき冬華がこっちまでやってきて何かの包みを渡した。


「これあんたのお弁当」


そのお弁当はよく見ると今日の朝作っていたものだと気づく。


「俺に?本当にいいのか?」


そのかわいらしい何かのキャラクターがプリントしてある(なんだっけあの・・・・・TVでやってんだよなぁ)包みを持ちながら聞いた。


「しょうがないでしょ、捨てるのもったいないし、別にあんたのためじゃないし」


はいはい、残飯処理ですね。さすがに購買部にも飽きてきたので、つつしんでその任お受けしましょう。


「ありがとうな、それじゃ・・・」


そのとき冬華が俺の制服の袖をつかんで言った。


「ちょっと話があるの、ちょっと来て」


俺はぐいぐい引っ張られて屋上まで引っ張られた。なんなんだよ。今日はいったい!




屋上に着き冬華は俺に振り返ると唐突に聞いた。


「あの子に返事するんでしょ」


俺は一瞬言葉に困った。そりゃそうだ。好きな女の子が目の前にいるんだから。


「そうなんでしょ」


俺はその顔を見ながら疑問に感じた。もっと怒るんなら目が何か・・・うーん、なんていうんだろう。何か怒る目的が違うように感じた。


「いや、まぁ返事するけど」


「付き合うんでも、断るんでもしっかり返事しなさいよ、あの子に悔いを残さないようにしっかりと!いい!わかった!!」


俺はその勢いにたじたじとなりながらも答えた。


「ま、まぁ返事はするけど」


冬華はその後しっかりとした口調で答えた。


「どういう返事かは聞かないけど・・・まぁいいわ。じゃあね!裕香と教室で食べないといけないから」


そう言って冬華は屋上からの階段から降りていった。それと入れ違いだろう、下田が入ってきた。


「やあ、どうした、翔太。浮かない顔して」


「ああ、まぁ・・・ほら朝の件でな」


「夫婦喧嘩か、全くそんなことで悩むとは・・・幸せものめ」


んなもんじゃね〜!と、思いながら、俺は言った。


「あの子だよ、あの子、しかも冬華とは何でもねぇし!」


下田は急に真顔になって。


「しっかりと返事するべきだろうな」


「ああ?」


俺は怪訝な顔で言った。なんだこいつ?何か知ってるのか?


「女の子ってのははっきりいわないとわかんないものだろ・・・・・」


そう言って下田はブレザーの内ポケットからタバコを取り出した。


「おい!そんなもん吸うなよ!」


俺は下田とは仲がいいがそんなもん吸うとはわかんなかった。しかも屋上でだ。


「大丈夫だ。俺は健康だから」


そんなことじゃねぇ。という俺の思いはよそにそいつは慣れた手つきでタバコに火をつけ吸い始めた。


「ふう・・・まぁとにかくだ・・・・・・・・・・・・」


下田はタバコを捨て、足でもみ消した。


「まぁ真実はいずれわかるだろうな・・・」


と、言って下田は屋上から去っていった。


俺はその言葉よりも下田がタバコを吸っていたのにびっくりした。




下田は階段を降りている途中ポケットからガシャポンの容器を取り出した。


それにはこう書いてあった。


『本物のタバコみたい!!煙が出る出る!』


「ちょっとやりすぎたな・・・」


下田はそうつぶやいた・・・・・。









タイトル変更した真龍です。

下田にびっくりした方もいるんじゃないかと。

いやぁーあーゆうのうちの近くのガシャポンに昔ありまして・・・。

さて次回、返事をする翔太しかし・・・。

次回「追いかけろ!あのゴールへと!」です。

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