9話 ぼくって死んだほうがいいのかなぁ
俺は冬華のこと好きなのか・・・・・?
いや、多分そうだろう・・・・。
冬華が他の男と歩いているのを見ていたとき、俺は深い喪失感に襲われた。
俺の心の中で冬華がだんだん大きい存在になっているんだろう。
俺は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「ふうむ」と、俺は考えた、まっすぐに伸びたまつげが翔太の美しさを際立たせた。
そういえば冬華はもう寝たのか・・・。時間はもう深夜1時をさしていた。
明日は学校だ、寝よう・・・・・・・・。夏休みも今日で終わりだ。
そう思うと瞬く間に眠りにふけていった。
冬華は携帯で牧野とメールしていた。
『でさー翔太ったらそうゆうもん持ってんのよ、信じられる?』
すぐに返信が来た。
『そんなに好きなの?工藤君のこと?』
『そんなわけぬいでしょ!』おそらく『ないでしょ!』にしようとしたんだろう。
『うそついても何もならないよ?』冬華は恥ずかしさでメールの返信はできなかった。
♪〜〜♪〜着メロが響いた。牧野からだ。
「もしもし」
「もう!メールの返信ぐらいしなさいよ!」
「ごめんね」
「やっぱり工藤君のこと好きなの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「やっぱりそうなんだ」
「そうかも・・・・・・・・・しれない・・・・・・」
「素直になりなさいよ!全く」
「でも翔太がどう思ってるのかわかんないし・・・」
「いつも一緒にいるから?」
「うん・・・・・」
「私には2人のことなんてわからないけど・・・あなたたちおにあいよ♪」
「裕香〜!!」
「もう寝るわ、じゃあね」
「うん明日学校でね!」
冬華は電話を切るとベットに横になりつぶやいた。
「翔太・・・・・・か」
冬華は瞬く間に眠りに落ちていった。
AM8:25
「ち〜こくだっぁぁぁぁぁっぁ!!!!」翔太の声が響いた。
あわてている2人はバッグの中にものをあわてて詰めると走って家を出た。
AM8:35
「ちこくかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
「まあいいじゃねぇか冬華、先生も来てねぇし」
「うん、まぁね」
「あの〜」ドアのほうから声がしている。仙田が応対した。
「なに?」
「あの人」翔太の方を指差している。
「あぁ、ちょっと待って、お〜い翔太ぁ〜」仙田が呼ぶと翔太はそのこの近くまで来た。
「なんだよ、あれ?この子?」
するとその子はいきなり抱きついて言った。
「先輩!付き合ってください!」
時が止まった・・・・・・・・・・・。
翔太は喧嘩が強いんです!!
と、言うわけでど〜も真龍です。
いきなりやってきた女の子!冬華に静かな殺意が芽生える!
次回!「キリストだって生き返ったもんね!」です。