第10話 働かないで世界を救う男、ここに爆誕!
——それから数日後。
俺の活躍(という名の労働破壊活動)は異世界全土に知れ渡った。
✅王国:兵士たちが定時で帰宅し始め、街は笑顔で溢れる。
✅魔王軍:謎の労働意欲ゼロ現象が発生し、全社員が週休5日制を希望。
✅農村:村人たちが「勇者様のおかげで週休2日になった!」と祭り騒ぎ。
「……何これ。もしかして、俺、革命起こしてる?」
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そして今日、俺は王城の中央広場にいた。
目の前には国家騎士団、魔王軍特別部隊、村人連合が集結。
彼らの目は輝いていた。
「勇者様の導きで、働かない素晴らしさを知りました!!」
「私たちもブラック国家をぶっ壊します!!」
「一緒に定時国家を築きましょう!!」
俺:「……なんかめっちゃ持ち上げられてるけど大丈夫???」
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その時、国王と魔王が共同で登場した。
「勇者よ、貴様の労働拒否革命、もはや無視できぬ!」
「労働意欲ゼロ軍、脅威だわ。国家崩壊寸前!」
そして国王と魔王は震える声で提案した。
「……勇者よ。異世界労働改革大臣に就任しないか?」
俺:「働かせる気満々じゃねぇか!!!」
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しかし次の瞬間、俺の【逆残業オーラMAX】が発動。
「断る!!俺は働かずに世界を救う!!」
バァァァァァァン!!
【必殺:サボりストーム・ワールドワイド!!】
全世界を覆うサボりの波動——
「「お先失礼しまーす!!!!」」
異世界が、一斉に早退した。
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こうして俺は、働かずして世界を平和に導いたのだった。
✅異世界定時国家成立!
✅勇者は無職ライフ満喫中!
✅ヒロイン達はニート勇者のお世話係に!?
俺:「……結局、何もしてねぇのに勝っちゃったな!」
異世界無職伝説、ここに完成!!
【第一部 完】