黒髪ギャル風女神
唐突だが
遡る事、1年前・・・
俺(本名二階堂阿良太)はある日の夜コンビニから自宅に帰る途中歩道のマンホールを踏んだ。
いつも通りのなんの変哲のないマンホール・・・の筈が
すると、その足元のマンホールが急に輝きを放ったかと思えば深夜アニメで見た事のある召喚陣のような文様が浮かび上がり戸惑ってる間に住宅街だったはずの周りが一瞬にして真っ白な空間に変わっていた。
・・・もしかして、ベタだけどこれって異世界転移という奴なのか?
しかし、肝心な神様か案内人がいなくないか?
こういうのって真っ白な空間に髭を生やしたおじいさんかメチャメチャ胡散臭い感じの男がいてチート能力を授けてから行きたい異世界に飛ばしてくれるものなんじゃないのか?
そんな事を頭の中で思ってると、いきなり天井に
スポッと穴が開いた。
いや、そもそも、今は俺の周りの空間全部が真っ白で
今、踏んでる足元も地面と呼んでいいのか頭上も天井と呼んでいいのかわからない状況なのだが
とにかく、穴が開いた
そこからひょこっと逆さに誰かが顔を覗かせた。
「どうも〜〜女神で〜す☆」
・・・・・・。
俺の心の第一声はこうだ。
軽ッ・・・・・・!
え?こういう異世界召喚モノって女神が案内してくれる場合、白いドレスのお淑や〜かな雰囲気の女神様が最初に「よく、呼び掛けに応じてくれました・・・」って後光に照らされながら言うって相場決まってるんじゃないの!?
「あーし、今からそっち降りるからちょっと待っててもろてね〜・・・よいっしょっと・・・」
自称女神の天井(?)の穴から顔を出した女性は顔を引っ込めたかと思えば、足から後ろ向きで降りようとして穴から腰辺りの下半身まで覗かせた。
腰まで見えてる女性の服装はこうだ。
左右非対称の靴下と謎のヒラヒラが着いてるデニムミニスカート
現時点、ほぼ、ギャルじゃねーか!!一人称も謎に「あーし」だし、この人本当に女神なのか?そして、今更だけど、これって現実なのか??
俺は頬を思いっきり、ツネった。
「いででで!!!」
どうやら、現実だと言う事を痛みで自覚した。すると、俺が自分の頬を抓るのとまったく同じタイミングで片手を滑らせた自称女神が地面へと落下した。
ベシンッッ!!
「いててて・・・」
自称女神は腰から地上に落下して、腰をさすっている。
尻餅状態で正直ほぼ〇字開脚のような姿勢て倒れているけど、ちょうどギリギリスカートで中の下着は隠れている。
こ…これが女神のスカートの防御性能・・・!
というか、こう全体像を見ると、この自称女神・・・
ますますギャルだな・・・。
正式名称は知らないけどタンクトップみたいな服の上に
短めのデニムジャケットを着て、首にはネックレス、片耳にはピアスと正真正銘の「渋谷・原宿ギャル」な出で立ちをしている。
髪は黒く赤いメッシュが入ってるから、呼びかたとしては「黒髪ギャル風女神」と言った所だろうか・・・?
「あっごめ〜んバタバタしちゃって、えっと〜キミをこれから異世界へ飛ばします場所は〜えーっと・・・」
黒髪ギャル風女神は話しながらスカートのポケットからどっからどうみても「スマホ」な携帯機を取り出した。
「あったあった「オリトュース」ってトコが君の転移先だから、そこでキミにはこの世界で増え続けている、モンスターと魔族が持ってる黒魔力を減らすために世界を巡る冒険者になって貰うってワケ」
「は・・・はぁ・・・」
「なんか、場所を選べるものと思ってたみたいだけど、もう、きまちゃってるから あー、あと、ほいっ。」
「・・・?え?今何かしました?」
「ん?加護を授けた。そんじゃ、いってらっしゃーい」
軽・・・ッ!
そう、思った瞬間目の前は暗転した。




