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凡庸  作者: 雪涼
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ガタンゴトン

七尾というものは遠いもので目的地宇ノ気駅までは遠い。陰気臭い考えはここら辺において置いて少し楽しい話でもしようか。そう思い僕は煙草を取り出した。

右を見る。良き。左を見る。良き

僕はそっと火をつけた

変に洒落ようとマッチでつけたもので上手くタバコに火がつかず3本目にようやく付いた。電車の床にグリグリとねじり火を消したマッチを見るに何か悪いことをしている気がしてきたので仕方なく黒くやせ細ったマッチを手に取りそっとそのまま口に入れた

不味。思わず吐き出してしまった

赤ん坊は目の前にあるものが食べれるのかどうか調べるためとりあえず口に入れるらしいが僕もそのひとりだ。誰に何を言われようと美味しいかどうかは僕が決めたい。

無論大体不味いと言われる物はまずいのだが


煙草の煙が吐き出されると体が健康になるのがわかる

そういえば昔煙草は寿命を伸ばすと言って説明してないままだったな。

あれはねぇ気分が病んで今にも自殺しそうな人が煙草を吸うことで気分が良くなり思いとどまれるってことだよ。つまり30で自殺するはずだった少年が60で肺がんで死ぬようになるまで生き延びれるということさ

生きてるか死んでるか分からない延命治療は嫌いなんだがこれに関しては僕も納得できる。まぁ僕が提唱したのだからそりゃそうか


それにしても1本踏み出したいものだなぁ

あと一歩の所に僕はいるのに誰も僕を押しちゃくれない。みんな責任発生が怖いんだな。臆病め

刑事的責任なんてものは殺人を除き全てに時効があると言うのに、少し馬鹿な君は電車待ちの自殺志願者の背を押すことを殺人罪とか思うかもしれないけど、違うよ。初めての登校、それを後ろから「行ってらっしゃい」とかけるだけいや、「逝ってらっしゃい」か

「The next stop is Menden station」

「免田…ってどこだっけか」

自然と声が出てしまった

まぁ宇ノ気より向こうに行くことなど寝過ごしを消しては他にないのでしょうがないか


煙草のおかげで(ハイ)になってしまった。少し変なことを言った気もするが…まぁいいか

どうせ誰も聞いていないことだし


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