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【終われないエッセイ】潰瘍性大腸炎って、マジ?【実録のんびり闘病記録】  作者: 薄氷恋


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74.降って湧いた母との一時同居と再燃寸前

ほぼ番外編ですが、私のUCもヤバげなので本編扱いにします。

汚い話注意です。

おはこんにちばんわ。

うすらいさん、いや、私だけでなく薄氷家のピンチです。


事の始まりは2026年2月14日。

母がバレンタインチョコと我々の誕生日祝いと買い物代理を頼んだキャベツを持ってうちの家に来ようとして……路上で強い目眩に襲われました。

そのまま母は転倒し、右手首をやられて暫く起き上がれない中、左手だけでおそらく必死に私に電話を寄越しました。


トイレの中で電話に出た私。


母「れん、✕✕の店の前で転けてな、立ち上がられへんねん。手首打ったんや。力入らへん。来てくれる?」

私「!?!?!?!? 今すぐ行く!」


便座から立ち上がったらその中身は血塗れでした。

ここ最近、2月2日から出血してなかったのに。

汚い写真集を増やす事も忘れ、私はトイレを流し忘れて飛び出てパートナーに事情を話しました。

慌てるパートナー、もっと慌てる私。

コートと最低限の荷物だけ持って家を飛び出し、玄関口で財布にお金が入ってない事に気付いた私。

「先に行ってて」と言い、財布を取りに戻るパートナー。

そのまま駆け出す私。

必死で走りました。ここ近年こんなに走った事ないよ、みたいなスピードで。

喘息持ちなのですぐに走れなくなりましたが、足を止めて、息を吸って、ダルい脚を鼓舞して歩きました。

坂道つらいよ。


後で聞いたんですが、パートナーは私がゆっくり出発するものだと思っていたようです。

ところが、いざ財布にお金を入れて外に出たら、私がいない。

追い掛けて大きな道路に出たら遥か彼方に走る私の姿。

びっくりして追い掛けたら彼女も咳喘息持ちなので、息が切れる。


現場近くに着いたら2人ともフラフラで、なかなか母が見つかりません。

結局、茂みの影に母は座り込んで居ました。

私の第一声は「お母さん!!」。

傍には✕✕の店員さんが2人と、通りすがりの人が1人。

女性の店員さんは毛布を持ってきて母の肩に掛けてくれて、更に母の背中をさすってくれていました。


母「ごめんやで。ぐらっと目眩して転んだんや。右手が痛い。両脚と右の脇腹も痛いんや」

私「ごめんなぁ、お母さん。お昼ご飯にキャベツ使うなんて言うて急かしたから転んで……」

泣きたくなりました。でも泣いていられません。戦いはこれからです。

✕✕の店の男性店員さんが救急車を呼んでくれました。


男性店員さん「最近の救急車はすぐ()えへん。場所だけ聞いたらいいのに名前だの歳だのなんだの聞いて、今も『5分程で着きます~』やって。1分で来いや(笑)」


少し、ほんの少し男性店員さんのお陰で張り詰めた空気が和らぎました。


そして救急車到着。

救急隊員が降りてきてストレッチャーを出しました。

しかし、すぐに母を乗せてくれる訳ではなく、色々と質問責め。

どうして転んだ?とか、何処が痛い? 意識ははっきりしてる?とか、お名前は?とか、年齢は?、マイナンバーカード持ってる? お薬手帳は? かかりつけの病院は?

 

少し…………うんざりしました。

大事な情報なのは解っています。でも。

早く怪我をした母を乗せて病院へ連れて行ってよ。

一人娘の私も乗るから。


その間に私はパートナーから財布を預かり救急隊員の「ご家族さんは?」の質問で「長女です!」と叫びました。


救急隊員「車で来ましたか?」

私「いいえ、車はありません」


車を運転出来たら、車を所持していたら、母は痛みに耐える時間が少しでも短くなっていたかもしれない。

いや、そもそも車なりなんなりで、私が母に会いに行けばこんな事故なんて起きなかった。自責の念で潰れそうでした。


ようやく質問責めは終わり、母は両脇から抱えられストレッチャーへ乗せられて保定。

抱えられた時の母の「痛い……!」という苦鳴が忘れられません。

母を乗せたストレッチャーが収容され、続いて私も救急車内へ。

問診票みたいなものを書いてるうちに救急車が動き出しました。

しかしイラッとしたのは救急隊員の言葉。


救急隊員「目眩の方で診てもらいますか?それとも外傷ですか?」

外傷に決まってるでしょうに。

私は一も二もなく「外傷で!」と答えました。


向かう先は行き慣れた例の総合病院。

母も私もかかってる救急外来ありの病院でした。良かった、そこなら私の庭同然だ。


それにしても救急車、患者としても付き添いとしても何度も乗ってるけど乗り心地は悪い……あ、いや、実用性と速さが大事ですからね。

悪路も突っ走ってくれてサンキュー。尻痛え。


救急外来へ到着。「ご家族さんはあちらから」と言われたので、馴染みの深い病院へ。

問診票を書いて、そこから先は長い時間を待合室で過ごしました。


「検査が終わりました」と、ようやく呼ばれた時には、母は安静室で服をひん剥かれ、検査着にタオルケットを掛けただけの状態でストレッチャーに横たわっていました。

喉が乾いた、トイレにも行きたいと母が言うのでナースコールを探して押しました。

しかし、やってきた看護師は残酷な一言を放ちました。


看護師「先生の診察がまだなので飲ませないでください」

おい、2時間経ってまだそれかよ。

思わず実況中継していたLINEでパートナーに愚痴ると、パートナーもご立腹。


トイレ問題を解決させて、また暫く母と喋る。

そうしているうちに診察の順番が来ました。ストレッチャーごと運ばれる母。ついて行く私。


医師は「お待たせしました」と言うと母の左手首を掴んで捻っては、母から反応が無いのを見ると不躾に「いつもこんなに反応鈍いですか?」と聞いてきた。

ムカッとした。

確かに母は78歳。昔に比べるとのんびり屋さんになっている。

しかし、認知症みたいな言い方しないでもらいたいな。

私は「母は精神的ショックでぼんやりしていると思います。それか痛くないか」と医師に言いました。


そこで私は椅子を勧められ、遅まきながら名乗った医師(名前失念)から母の診断を聞きました。


医師は事故の時の倒れ方をまず説明しました。それから容態。


目眩がした時に前に倒れ込み、右手を突いて左脚も打撲したのだろうと。

脇腹も痛がっているが、折れてる骨は無さそうだと。

両足は無事。目眩がした時に怖い小脳梗塞?も無し。

ただ、母の右手首は明らかに形が変わっていて、骨折していると言われました。


医師「骨粗鬆症って本人さん、解ってる?」


私「(ムカッ!)解ってます。かかりつけの地元の病院で点滴を受けています」


医師「骨粗鬆症がどれだけ進んでるかわからないけど、手術は必要だと思います。ボルト入れて固める手術です」


私「それは地元の病院では無理ですか?」


医師「地元病院さんに設備が無いから紹介状を書いても、地元病院さんからこっちへ紹介状が来るでしょうね。仮固定しますが宜しいですか?それではまた月曜日にここの整形外科に来てください」


私「はい」

どうする事も出来ず、私は診察室から待合室に出され、母を待った。


しばらくして腕をギプスもどき?で固定され、三角巾で腕を吊るした母が車椅子に乗せられ看護師に連れてこられた。


母は朝から何も食べていなかったし、私も軽く間食を摂っただけだったから、お腹がグーグー鳴っている状態。

とりあえず私が心を落ち着ける為に買ったリンゴジュースを飲ませてから、会計を済ませた。

そしてATMでお金を下ろし、ローソンで安くなってたおにぎりやパン、サンドイッチを買い込み、食べながらパートナーと会議。


思った通り、左手だけではペットボトルもパンの袋もおにぎりの外装も開けられない母を一時的にうちの家に泊まらせる事にした。


布団に落ち着いた母は横たわったまま、目を潤ませながらこう言った。

「れん を産んでおいて良かった……」

その一言だけで私は報われた気がした。


しかしあの日から、私の裂肛?血便?は止まらず便器はいつも血塗れである。

母の面倒を見るのは苦痛ではない。

心配で、不安なのだ。

今夜も腸が痛い。


例えば変形性股関節症の母は布団や床に直座りすると1人で立てない。

だから立たせる時はパートナーと2人がかりだ。

パートナーが前から肩に無事な腕を置いてもらい、腰に回した片手でズボンを握る。

私は後ろからズボンの大半を握り「いち、にの、さん」の声掛けで立たせる。

2日居てもらったが、これくらいしか重労働は無い。

立たせた後は食事も左手でとれるし、トイレも行ける。少し長い時間かかるけど。


しかし、慣れない重労働で私は夕寝が増え、夜中眠れなくなった。


それなのに母は迷惑かけられないからと家に帰ろうと考えているらしい。

うちにはベッドが無い。母の家にはベッドがある。確かに1人で立てるだろう。


だが、食事はどうなる!?

風呂は!?

洗濯は!?

洗い物は!?

そもそも買い物は!?

左手だけでどれだけ出来る??


無茶だ!!!!!


母の家に通うかなぁ……。


母が入院したら全て丸く収まるんだが。


あと、母がリハビリパンツをお試し中なので、トイレが長く、私が便失禁してしまう。

それも気にしてるのかなぁ。

怪我人と頻尿とUCが揃ったらトイレ争奪戦だよ。確かに。

昨日の夜出された母からの誕生日祝いは、小さなポチ袋に入ったお金でした。

金額はまだ見てない。多分5千円。

心遣いに泣けてくる。

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