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【終われないエッセイ】潰瘍性大腸炎って、マジ?【実録のんびり闘病記録】  作者: 薄氷恋


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58.あなたにその覚悟はありますか

うすらいさん、被ってた猫が剥げる程怒られるの巻。

6月下旬から……いえ、6月20日からSNSから姿をくらましたり、個人的な友人達とのLINEが途切れておりました。

何故かって?

両手首が腱鞘炎(けんしょうえん)になってしまい、親指を包むサポーターを装着していてスマホが打ちにくかったのです。

実は今もサポーターを装着中ですが、サポーターが柔らかくなってきて指を動かしやすくなったのと、昨日(2025年6月30日)外科に行って来たので忘れないうちに書きます。


事の発端は6月中旬。

ピッツァがどうしても食べたくなって、マルゲリータをパートナーと半分こしたんですよね。

そしたら下血!血便かも知れないけど、とにかくその日から血便が止まらない!

その後も鶏ムネ肉の唐揚げ1個や2個とか、ギョーザとか、カレーの王子さま(一応カレー粉なので刺激物)とか、腸に負担をかけるものをちょいちょい食べていました。

止まらない下血?血便?

お通じの回数も12~14回。

これはいくらなんでもヤバいよな?って事で、予約も無いけど月曜日に病院に行く事にしました。


そして迎えた6月30日(月曜日)。

病院は空き気味。

これはラッキー!と思って、問診票に事の次第を書いて提出。体温は37.4℃。

暫く待ち、問診の看護師さんが来て、血圧と酸素濃度を測ってもらって待つ。

血圧は上133、下108だった。

これから待ち受ける展開に体は危険を察知していたのだろう。


待っている途中でいつもの外科看護師さんが1枚の紙を持って来た。

血液検査のオーダーだった。

これは展開が早いな、とにんまりしながら採血を受ける。

採血ブースに居たのは若い男性看護師。

どう見ても新人。

失敗されてもまあいいか、と少し傲慢な気持ちで肘内側を差し出す。

痛くは無いんだけど、案の定、失敗。

恐縮する青年看護師に、いえいえ、私は痛くないですから、と善人ぶる。

いや、私、根っからの悪人ではないですけど、善人でも無いよ、という訳で。

手の甲から採血してもらって外科ブースへ。

(ちなみに翌日になっても手の甲は鬱血しなかったので私の肘内側の血管が手強いだけで青年看護師さんはなかなかの猛者)


頭の中では何を食べようかな。

ここの食堂のちゃんぽんは美味しかったな。

そんな事を考えていましたが、食べには行きませんでした。

まだ食堂が開く時間でも無かったし。

なんとなく、なんとなく嫌な予感がしていたんですよ。


そんな脂っこいもの「今日は」食べちゃダメ、って。


私の直感はバリ冴えです。

直感で生き抜く魚座なので。

また星占いかよw と思われるかも知れませんが、西洋占星術は占いの1ジャンルとして確立しているのでかなり当たります。

信じる信じないは自分が決める事ですけどね。私は信じる方です。


10時半を過ぎた頃でしょうか。

診察室に呼ばれました。


CRPは0.10。血沈は1時間後13、2時間後29。あれ?あれれれ?いい感じ?


いつもの血便(?)写真集を見て、S先生は「この血しぶきの飛び散り方、お尻切れてますね」と。

「あ、でもこっちの写真はちょっと怪しいかな」とも。

「これ何日の写真?」と先生に訊かれ、「6月19日です」と答える。

「どれどれ?」と食べたものノートを覗き込む先生。

そこには【マルゲリータ半分】の文字が。

なにやら診察室の空気が変わりました。


S先生「うすらいさん……いくら私たちが手を尽くしても、うすらいさんがお家で食べるものまで手が及ばない訳よ。食事制限を頑張ってくれてるのは、分かるんだけどちょいちょい寛解(かんかい)導入前に食べちゃいけないものが混じってる。

これはもう、三食二週間うどん生活でもいいくらい。

うすらいさんが今の食生活を続けるなら、エレンタールっていうめっちゃ不味いと評判の栄養剤を飲んで入院してもらいます」

私「にゅ、入院って、何日、何週間ですか?」


S先生「さあ? 腸が落ち着いて大腸内視鏡検査して【先生が「良い」というまで入院してもらいます】」


S先生の目がマジでした。

こ、怖い。普段怒らない人が怒るとこんなに怖いの??

S先生「それともこの後、ショートファイバー受ける?」

診察室に降りる沈黙。

ここで回答を間違っては入院コースです。

沈黙は否定と分かっていながら黙りました。

S先生「うすらいさん、入院して絶食生活してみる? 点滴か、エレンタールか。全部こちらで【管理】します」


冷たいS先生の口調に、蚊の鳴くような声で私は言いました。

私「嫌じゃぁ……」

思わずじいさん口調になる私。

ギャグに走った訳ではありませんよ。

被ってた猫を剥がされたんです。

普段の口調が独特なんで。

腹がキリキリ痛みます。

(エッセイ書いてる今も)


S先生「エレンタール、不味いよ? うすらいさん調べるの得意だから調べてみて? クチコミとか見てみて。ホントひどいから。それとも次の診察まで三食二週間うどん生活やる?」

私はようやく重い口を開きました。

私「はい、三食二週間うどんを食べます。ちょうど家に讃岐うどんの乾麺が32食分あるんで。……それと、先生、おこですね?」

S先生は少し笑いました。

「おこ」が死語かも知れないのは分かってますよー!私の30代の記憶は統合失調症で殆ど寝ていたからありませんし。そこで私の成長も言葉のアップデートも止まってます。

それはさておき。ちゃんぽんを食べてたら有無を言わさず入院コースだったな。


S先生「うどんだけと言わずタンパク質も摂ってもらっていいけど、油は厳禁。揚げ物厳禁。カレーも駄目。うどんはのどごしがいいから良く噛んで食べてください。季節柄ざるうどんとか美味しいだろうけど、チュルンといっちゃうので。小さく切った野菜と煮込むのもありだよ。潰瘍性大腸炎の患者さんのレシピには野菜の繊維を断つようにする切り方がいいって載ってる事もあるから参考にして」

私「はい。……先生、あたし、今日はお薬をリンヴォックに変えてもらう覚悟で来たんです」

S先生の気迫に当てられて、外では「私」と言うようにしているのですが、猫を剥がされたままなので、ぽろっと普段の言い方「あたし」が出てしまいました。

するとS先生はまた諭すように言いました。


S先生「いくら薬を強くしても同じJAK(ジャック)阻害剤だから。1日2日で結果が出る訳でもないし、強い薬を使うと少ない薬の選択肢が更に狭まって、いつか腸を取らなきゃならなくなる。潰瘍性大腸炎を【外科】で診ているのは【手術が必要な病気】だからです。大腸は全摘。一時的に人工肛門になる。……嫌でしょう?」


この時の私はファイブスター物語の4巻でパートナーファティマのアウクソーを死なせたダグラス・カイエンが、アウクソーが蘇生するかも知れないって時、コークス博士にアウクソーの記憶は戻らないと言われて「ジョーカー星団の科学でも死んだ人間は戻って来ないんだよ」と言われた時の絶望した顔のコマみたいでした。

(鏡見てないけど気分的に)

(そして読者しか分からない(たと)え)


S先生「うどん生活を続けてこのまま予定通り二週間後に大腸内視鏡検査して、悪くなってたらリンヴォックに変えるという手段はあります」

ホッ。


私「分かりました。先生、すんごいお腹空いたんでサラダチキン食べていいですか?」

S先生「……あれもね、添加物とか塩分が……何味食べる気?」

私「照り焼き」

S先生「ほらまた。プレーンにして。味気ないだろうけど。クローン病の患者さんは三食エレンタールだけで生きてる人も居るんだよ」

それは嫌だ。


最後に食べたものノートにS先生に直筆サイン入りで

『揚げ物、刺激物厳禁、良くかんで食べて下さい!』

と書いてもらい、診察終了。


診察室の外に出たらいつもの看護師のYさんが読者様になってました。

ありがとうございます。


プレーンのサラダチキンが無かったし、ハーブやチーズのサラダチキンを食べるのも刺激物かと思って照り焼きサラダチキンを食べました(申告)

食べ納め!


昨日、照り焼きサラダチキンを食べた後はうどんだけしか食べてません。

どんな手を使ってでも入院も大腸全摘も回避してやる!!!!!

今、パートナーと何ヶ月も離れたら、気が狂うよ。

一昨年、輸血で入院した時ですらパートナーに5日会えずに入院直後、ボロボロ泣いたのに。


あすけんの記録で体重が減ってるのは「素晴らしい!」と褒められました。

今回はここしか褒められてない。


あと、エレンタールを調べたら5g入りでした。ンなもん「ジュッ」って吸ったら終わりやん!!

無味無臭のプレーンを含む10種類の味があったけど、ヨーグルト味とグレープフルーツ味が比較的人気だそうです。

コンソメ味とか怖くて飲みたくねえ!!!

↑食事替わりに案外人気らしい。

クチコミはまだ見てない。

そして飲む気も無い。


次回7月14日、採血、栄養指導、奥までショートファイバー!その後診察!

生き抜け!大腸!

ちなみに外科内科ブースの受付さんとは長い付き合いなので、問診票を渡された時も「問診票書いてや。裏もあるで~」と言われました。

何このマブダチ感。おもしれー受付。

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