1話 CGアニメーションスタジオ、まるごと異世界転移?
中世のヨーロッパに存在するような城壁に囲まれた美しい城、城下町……が、今まさに魔王軍(だろうか?)に、攻め込まれているようだ。
人類VS魔物、ゲームやアニメで良くある構図だ。
一進一退の攻防が続き決着はつかない、激戦が繰り広げられている。
俺はこの戦いの様子がすべて見る事ができる場所にある崖の上にファンタジー世界に似つかわしくない日本風オフィスの室内にいる。
外から聞こえる怒号、爆音などを気にする事もなく俺たち5人のスタッフはTVアニメーションの制作を続けているのだ。
俺の名前は、鳥居 須音太、20歳。業界1年目の新人CGアニメーターだ。
皆からは『スネタ』と呼ばれている。
名前は個性的な方だと思うが、俺の見た目はメガネ、いつもグレイのパーカーにジーパンという本当に地味な男だと思う。
(仕事するのに、おしゃれとか気にしていても決して腕が上がる訳でもない、というのが俺の考えだ)
さて俺たちが何故、異世界でアニメーションを作っているのか……少し時間を遡って説明が必要だ。
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