第19.5話 ぶっちゃけ、信長の戦い方ってどうなん?
大田勇介と藤田吉郎の対話コーナーの第20弾です。
今回のテーマは、ぶっちゃけ、信長の戦い方ってどうなん?です。
初期の信長の戦いぶりについて簡単に書いています。
興味がある方は、ご一読ください。
ナレーション
さぁ、始まりました!親友ふたりによる、夢のひととき。今回のお題は・・・「ぶっちゃけ、信長の戦い方ってどうなん?」です!!では、おふたり、お願いします。
藤田吉郎
これはちょっと興味あるな。今のところ負けてないし、弱くはなさげやけど、信長の戦い方って実際のところはどうやったんや?
大田勇介
とりあえず、サンプルとなるのは「赤塚の戦い」、「萱津の戦い」、「村木の戦い」の信長最初期の3つの戦いやな。結論から言うと、小部隊の指揮官としては優秀やけど、軍司令官や君主としてはまだ未成熟って感じやろか。
ヨシロー
何や難しい言い方やな。どういうこと?
マタスケ
まず、数百から千人単位の、比較的小規模の兵隊を率いる人物としての評価から。その面では、メチャ優秀やな。
ヨシロー
どんな風に?
マタスケ
とにかく大胆な機動力がスゴイ。「赤塚の戦い」では、敵地の最も奥にある鳴海城に向かって素早く進み、一戦交えた後にサッサと引きあげている。「萱津の戦い」では味方の城が奪われた翌日にはもう動き出し、奪還に成功してる。けど、最もスゴイのは「村木の戦い」やな。船を使って敵の後方に回り込み、味方の救援と敵への強烈な攻撃を両立してる。この機動力の高さに、信長の指揮能力の高さがよくあらわれてる。
ヨシロー
やっぱ信長はスゴイってことやな。
マタスケ
あと、決断力も明らかに人並み以上やな。「村木の戦い」では林兄弟の離脱や強風という悪条件にもめげず、動じることなく作戦を遂行している。大胆な機動は、信長の優れた決断力のたまものでもあるな。
ヨシロー
ほんなら、軍司令官として未成熟ってどういうこと?何かマイナスっぽいけど。
マタスケ
小部隊を率いての戦闘には優秀さを見せるけど、総大将や大名としての優秀さがまだ見えてきてないねん。
ヨシロー
うーん・・・わかりにくいなぁ。
マタスケ
例えば、ここまでの信長の行動を見てると、直線的というか・・・自分で敵と直接戦うばっかりやねん。何でも自分でやりたがる感じが出過ぎてるっていうかな。
ヨシロー
兵隊の数が少ないんやから、自分でやらなしゃーないんちゃうんか?
マタスケ
それはそうやねんけど。ただ、君主としての幅がまだ狭いから、司令官としても未成熟やと判断したんや。
ヨシロー
君主としての幅が狭いって!?
マタスケ
外交で敵を絞り込むとか、寝返りを誘って敵を切り崩すとかの動きが見えてこんのや。負けてはないけど、あんまり得るものもない印象やな。
ヨシロー
ひとつひとつの戦いには強いけど、あんまりいい目してないってことやな?
マタスケ
そう。その点、今川家は着実に勢力を伸ばしてきてる。外交では東の北条、北の武田と同盟し、西に集中できる状況を作り出してる。岡崎松平家を取り込んだり、鳴海城の山口父子を味方につけたりして、ほとんど戦いらしい戦いもせずに、西三河や尾張南部の広大な地域を支配下に入れてるもんな。
ヨシロー
そんな風に聞くと、スケールが違うな。
マタスケ
せやろ?だから、この時の信長はまだまだ未成熟やったって話なんよ。
ヨシロー
けど、もっと後になったら、信長もその辺の能力がすごくなっていくんやろ!?
マタスケ
うん。今後もこのコーナーで定期観測していけたら、面白いやろな。
ヨシロー
お、いいやん!やろやろ!!
マタスケ
じゃあ、今回を第一弾として、ちょくちょく第二弾以降をやっていく方向で!
ヨシロー
それじゃ、次回は・・・ぶっちゃけ、ヨシローと信長、どっちが強い?で!!
マタスケ
何でやねん!!
ナレーション
お後がよろしいようで。
赤塚、萱津、村木の戦いから見る、初期の信長の戦いぶりについて取り上げてみました。
特徴的なのは、決断の速さ、大胆な機動、それによってもたらされる直線的な行動です。
小部隊の指揮官として優れた能力が見て取れますが、軍の司令官に求められる戦略・政略的な視点には乏しいように思われます。
今後も定期的に信長の色々な分析を行い、彼がどのように巨大な存在になっていったかについて追いかけていきたいと思います。




