第16.5話 花押って何?
大田勇介と藤田吉郎の対話コーナーの第17弾です。
今回のテーマは、花押って何?です。
戦国武将がみな書いていた花押について簡単に書いています。
興味がある方は、ご一読ください。
ナレーション
さぁ、始まりました!親友ふたりによる、夢のひととき。今回のお題は・・・「花押って何?」です!!では、おふたり、お願いします。
藤田吉郎
おー、俺にも初めてわかるやつが来たわ!アレやろ、三日月の顔のマークのやつやろ!?
大田勇介
そうそう、うちもマジッ○リンとかメ○ットとか使ってるわ〜・・・って、何でやねんっ!!それは某有名会社のことやろ!
ナレーション
お後がよろしいようで。
マタスケ
ええことあるかいっ!まだ何も説明しとらんわ!!
ヨシロー
まあまあ。で、花押って何なん?
マタスケ
簡単に言えば、サインやな。現代やったら芸能人やスポーツ選手がサインをしてはるやろ?ああいうイメージに近い。花押はその人の名前の漢字を極端に崩したものを書くことが多かった。ただ、戦国時代になると名前以外の字を崩して書くことも増えた。例えば、信長は「麟」の字を崩した花押を使っていた。
ヨシロー
確かにサインっぽいな。戦国武将たちもサイン書いとったんか!?
マタスケ
今の有名人がサイン書くのと違って、当時は公文書に証明や承認の意味で花押を据えることが広く行われていた。
ヨシロー
すえる?
マタスケ
花押は「書く」とは言わず、「据える」という言い方をするんよ。何か特別な感じするやろ?例えば、命令書や契約書なんかも花押があって初めて効力を発揮するくらい、重要なものやったんや!
ヨシロー
しかし、何で「花を押す」って書いたん?
マタスケ
原型を留めんくらいに字を崩して作られた形が、どことなく花が咲いたように見えることから、花押と呼ばれるようになったとされてる。
ヨシロー
花押はひとりがひとつずつ持つもんやったん?
マタスケ
いや、1人が複数の花押を持つケースも珍しくなかった。今でも途中でハンコを変えることはあるやろ?他にも、同時期に複数の花押を使い分ける人もいた。
ヨシロー
それは何でなん?
マタスケ
まず、相手の立場が異なる場合が考えられる。室町幕府の初代将軍・足利尊氏は武家用と公家用で使い分けたとされてる。すごい場合だと、伊達政宗は相手によって細かく使い分けてた。政宗の場合、裏でコソコソ悪いことをやってたから、バレたときに言い訳しやすいようにしていたって説があるらしい。
ヨシロー
花押ってなかなか奥が深いんやな。そういや、第17話で信長の弟がオヤジの花押に似せた花押使ってたってあったけど、ああいうことはよくあったん?
マタスケ
うん。後継者であることを示すために、先代のものに似せた花押を使うことは良くあった。
ヨシロー
ん?それって、この場合は信長の弟が後継者になってるってこと?
マタスケ
その辺が不可解なとこやな。最近では、信長と弟の信勝が共同統治してたんちゃうかって説も提唱されてる。
ヨシロー
そっか・・・。信長って最初からバリバリ強かったんちゃうんやな。他に親子以外で花押を似せたケースってあったん?
マタスケ
面白いケースでは、上杉朝興という大名が、宿敵北条家の当主の花押を真似た例がある。宿敵の花押を奪うように真似ることで、強烈な敵対心を内外に示したとされてる。
ヨシロー
花押には色々とドラマがあるんやな。けど、現代で花押って全然見かけへんよな。何でなん?
マタスケ
ハンコが普及し始めたからやろね。ハンコを押す方が早く大量に文書を作れる。文書にいちいち署名するのは大変やし。ちなみに、公文書にハンコを押すことが普及し始めるのも、戦国時代からやねん。
ヨシロー
じゃあ、今では誰も花押は使ってないんか?
マタスケ
いや、内閣総理大臣をはじめとして閣僚は閣議署名を花押で行う。だから、現代で確実に花押を持ってる人として、現職の閣僚や閣僚経験者があげられる。
ヨシロー
なるほどな。花押の文化はなんとか続いてるんやな。いや〜、良かった。俺もビ○レよく使うし!
マタスケ
いや、それ「かおう」違いやから!!
ヨシロー
・・・
マタスケ
・・・
ヨシロー
・・・終わらんな。
マタスケ
おーい、ナレーション。一応オチついたぞ!
ヨシロー
さっき1回オチついた感じで出てきたから、今回はもう出てけえへんのちゃうか!?
マタスケ
うーん・・・ナレーションの仕様がよくわからんな。しゃーない、俺らでやるか?
ヨシロー
よっしゃ、お後がよろしいようで!!
マタスケ
何か締まらんな・・・。
サイン文化が根づいている海外と違い、現代の日本ではハンコが主流のため、花押という文化は廃れてしまっています。
かろうじて閣僚が花押を据える習慣が残っているため、死滅せずに済んでいます。
ただ、以前ネットで調べたところ、自分の名前に合わせた花押を作ってくれるサービスもあるようです。
筆者は千円単位なら作ってもらおうかな〜と覗いてみましたが、文字通りケタが1つ違ったので、断念しました。




